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「ぼく地球」が初の実写ドラマ化 広瀬アリスが木蓮役で主演、2027年秋にPrime Videoで世界配信

「ぼく地球」が初の実写ドラマ化 広瀬アリスが木蓮役で主演、2027年秋にPrime Videoで世界配信

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

日渡早紀のSF少女漫画「ぼくの地球を守って」が、初めて実写ドラマになる。Prime Videoは8月21日、広瀬アリスが木蓮役で主演し、三木孝浩が監督を務めるPrime Originalドラマを2027年秋に240以上の国と地域で世界独占配信すると発表した。撮影はすでに始まっている。

広瀬アリスが演じるのは主人公の前世・木蓮

Prime Videoが8月21日に出した公式発表によると、Prime Originalドラマ「ぼくの地球を守って」の配信は2027年秋。届く先は240以上の国や地域で、Amazonプライム特典の対象作品として配信される。

広瀬アリスが演じるのは、原作の主人公である高校生・坂口亜梨子ではなく、その前世にあたる木蓮だ。月基地のメンバーであり、物語の鍵を握る人物。仲間に深い愛情を注ぎながら、誰にも言えない「ある大きな秘密」を抱える。

監督は三木孝浩。脚本を山本奈奈、音楽をMoshimossが担当する。製作はAmazon MGMスタジオ、企画・制作はTHE SEVEN、制作プロダクションは角川大映スタジオ。公式が示したキャスト表記は広瀬ほか、にとどまり、亜梨子役や小林輪役は伏せられたままだ。

連載40年、累計1600万部の輪廻転生SFロマン

原作は1986年から1994年まで「花とゆめ」(白泉社)で連載された。前世の記憶に振り回される高校生たちの愛と葛藤を描く輪廻転生SFロマンで、シリーズ累計発行部数は1600万部を超える。連載開始から40周年を迎える今も、物語は完結していない。第2章「ボクを包む月の光」が別冊花とゆめで2003年11月から2015年1月まで描かれ、第3章「ぼくは地球と歌う」は「メロディ」(同社)で連載中だ。

舞台は現代の東京と、遥か昔の月基地。植物と会話ができる不思議な能力を持つ坂口亜梨子は、ある日、同級生たちと同じ前世の夢を見ていると気づく。夢の中の彼らは、異星の科学者として月基地に暮らし、遠くから地球を見守る7人の仲間だった。

一方、亜梨子の隣家に住む小学生・小林輪には、ある事故をきっかけに前世の人格が目を覚ます。月基地で木蓮を深く愛した人物の記憶だ。前世の激しい愛と罪、現世で芽生える新たな絆が交錯し、やがて衝撃の真実が明かされていく。

映像化はOVA以来、実写化はこれが初めて

「ぼく地球」の映像化そのものは初めてではない。1993年から1994年にかけて、全6話のOVAが発売された。アニメーション制作はProduction I.G、監督・構成はやまざきかずお、音楽は溝口肇。キャラクターデザインと作画監督を後藤隆幸が務め、主題歌「時の記憶」は菅野よう子が作曲・編曲した。

ただし実写となると話は別だ。連載終了から30年あまり、実写映画も実写ドラマも作られてこなかった。2023年3月には、OVA版で木蓮を演じた篠原恵美、亜梨子役の白鳥由里らが集まり、管弦楽団の生演奏と朗読で構成するライブ「ぼくの地球を守って LIVE 〜BRIDGE of LIGHT〜」が開かれている。ただし俳優が扮して演じる実写作品は、これが最初になる。

原作ファンの反応も早かった。コミックナタリーの記事には200件を超える読者コメントが並び、同記事の反応欄には、OVA版の主題歌を手がけた菅野よう子の起用を望む投稿も載っている。

いつも答えていたタイトル 監督と原作者の言葉

三木孝浩監督は、映像化したい漫画を尋ねられたときにいつも答えていたタイトルが本作だったと明かした。前世の記憶を持つ少年少女が葛藤や戸惑いの中で人を愛する美しさや痛みと向き合い、不完全で時に残酷な現実を生きる不器用な「今の自分」を肯定していく姿に心が震えたという。長年愛されてきた物語が宿す「熱量」と「祈り」を大切にしながら、実写ドラマだから表現できる映像美と情感を込めて描きたいと続けた。

三木は「ほどなく、お別れです」(2026年)、道枝駿佑主演の「君が最後に遺した歌」(2026年3月公開)、中島健人とmiletが共演した「知らないカノジョ」(2025年)などを手がけてきた監督だ。情緒的な映像で恋愛作品を積み重ねてきた作り手が、月基地と宇宙を舞台にした物語に向かう。

原作者の日渡早紀もコメントを寄せた。随分昔に描いた作品が今の時代にドラマになると聞いて著作者本人も大変驚いていると記し、脚本の段階までは監修という立場で関わったと説明する。完成した映像はまだ見ておらず、読者と同じ目線で臨みたいと結び、祭りだと思って一緒に楽しみましょうと書き添えた。

大きなセットで演じた木蓮、撮影はすでに進行

広瀬アリスのコメントからは、撮影がすでに動いていると分かる。自分はどんな役なのか、異星人なのか、この規模の世界観をどうやって作るのかと疑問ばかり浮かんだ。それでもクランクインしてセットに入って超感動したといい、大きなセットの中で木蓮を演じ、馴染みのないせりふと衣装メイクが楽しくて夢中になったと話す。

現世メンバーを演じる若い俳優たちは、芝居のヒントを得ようと現場へ見学に来た。ファンの多い作品だけに、みんなで原作を読み込み、台本を読み込んで挑んだという。

広瀬は連続テレビ小説「わろてんか」(2017年)、「366日」(2024年)、藤原竜也との共演作「全領域異常解決室」シリーズなどで、コメディからシリアスまで演じ分けてきた。10月2日には、8年ぶりの映画単独主演作となる「沖晴くんの涙を殺して」(矢崎仁司監督)の公開も控える。

脚本の山本奈奈は「VIVANT」(2023年)に参加し、「アンチヒーロー」(2024年)でメインライターを務めた。今年7月にU-NEXTで配信された「ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―」も手がけている。

実写化不可能とされた月基地をVFXで作る

企画・制作のTHE SEVENは、TBSホールディングスが全額出資して2022年に設立した制作会社だ。実写化不可能とも言われた月基地や宇宙空間の映像づくりを引っ張るのは、同社のVFXプロデューサー・赤羽智史。Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」でアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード(AACA)のVFX部門グランプリを受けた作り手だ。超能力や月基地のビジョンを最新鋭のVFXでかつてないスケールで描く、というのが公式の説明だ。

Amazon MGMスタジオ日本責任者のバディ・マリーニは、月基地、前世の記憶、時を超える愛という壮大な物語を実写で届けることは大きな挑戦だと位置づけた。30年以上にわたり読者の心をつかんできた原作の力があれば、必ず世界中の視聴者の心を動かせると信じていると語っている。

亜梨子役は未発表、続報はこれから

現時点で名前が出たキャストは広瀬ひとり。亜梨子役も輪役も明かされておらず、公式発表は続報に期待してほしいと締めくくられている。白泉社「メロディ」編集部の公式Xは、広瀬と三木監督のコメントを8月28日発売のメロディ10月号にも載せると告知した。

配信開始は2027年秋。およそ40年前に少女漫画誌で生まれた月基地の物語が、240以上の国と地域へ同時に届く。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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