杜菜摘とは何者?演出助手・劇作家として歩む29歳の経歴、愛知の演劇少女から『杜菜摘プロデュース』旗揚げまで

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杜菜摘(もり・なつみ)は、1997年生まれの29歳。愛知県出身で、東京を拠点に演出助手、劇作家、演出家、俳優として舞台の現場に立つ演劇人だ。10月27日、俳優・おかやまはじめ(62)との結婚を自身のXで報告し、一気に名前が知られた。
杜菜摘とは? 年齢・出身などのプロフィール
小学4年生で観た舞台をきっかけに演劇の道を志し、上京後は劇団を率いて7作品を発表した。2024年にはソロユニット「杜菜摘プロデュース」を立ち上げ、翌年に旗揚げ公演を打っている。結婚のニュースで名前を知った人に向けて、杜菜摘とは何者なのか、その経歴と活動をたどる。
杜は自身のXのプロフィールに「1997年生まれ。愛知県出身。演劇をやっています。」と記している。肩書は一つに絞られない。演出家の現場を支える演出助手を軸に、自ら台本を書き、演出し、舞台に立つこともある。
公式サイトや助成の資料で確認できる基本情報は次のとおりだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 杜菜摘(もり・なつみ) |
| 生まれ | 1997年 |
| 年齢 | 29歳(2026年10月時点の報道) |
| 出身 | 愛知県 |
| 仕事 | 演出助手、劇作家、演出家、俳優 |
| 学歴 | 緑高校、桐朋学園芸術短期大学(4年間演劇を学ぶ) |
| 主宰 | ソロユニット「杜菜摘プロデュース」 |
| 活動拠点 | 東京 |
| 身長 | 167cm |
| 資格 | 介護予防指導員 |
活動名の「杜菜摘」は2024年3月に改めたもの。結婚後もこの名前で活動を続けると、本人がコメントで明言している。
愛知の演劇少女だった経歴 劇団うりんこの舞台から刈馬演劇設計社へ
演劇との出会いは小学4年生のときだった。名古屋を拠点に子ども向けの舞台をつくる劇団うりんこの公演を観て演劇に惹かれ、舞台女優を目指すと心に決めたという。
その思いのまま、公式サイトのプロフィールによると演劇部の強い緑高校へ進学した。在学中は数多くのワークショップに参加し、高校3年生のときに転機が訪れる。ワークショップで出会った劇作家・演出家の刈馬カオスのもとで、刈馬演劇設計社に1年間関わったのだ。現場付き、演出助手、俳優として稽古場に入り、高校生のうちにプロの現場の空気を知った。
書き手としての出発点は2016年だった。三重県で行われた「ミエ・ユース演劇ラボ2016×ままごと」で短編作品の作・演出を担い、これを機に劇作と演出を始めている。演じる側から、物語をつくる側へ。10代の終わりに、現在につながる二つの軸がそろった。
上京と桐朋学園での4年間、劇団の旗揚げと解散
高校卒業後は上京し、桐朋学園芸術短期大学で4年間演劇を学んだ。助成の資料には、専攻科まで進んで演劇を学んだと記されている。
その後の活動期は、新型コロナウイルスの流行と重なる。杜はコロナ禍のさなかに劇団を立ち上げ、4年間活動した。在籍中に手がけた作・演出は7作品に上る。
劇団は2023年に解散した。その後、2024年3月に活動名を「杜菜摘」に改め、同年8月にソロユニット「杜菜摘プロデュース」を旗揚げする。集団から個人へ、活動の形を組み直した。
ここまでの歩みを年表にまとめる。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1997年 | 愛知県で生まれる |
| 小学4年生 | 劇団うりんこの公演を観て舞台女優を志す |
| 高校時代 | 緑高校で演劇に打ち込み、ワークショップに多数参加 |
| 高校3年生 | 刈馬演劇設計社に1年間、現場付き・演出助手・俳優として関わる |
| 2016年 | 「ミエ・ユース演劇ラボ2016×ままごと」で短編の作・演出を経験 |
| 上京後 | 桐朋学園芸術短期大学で4年間演劇を学ぶ |
| コロナ禍 | 劇団を立ち上げ、4年間で7作品を作・演出 |
| 2023年 | 劇団を解散 |
| 2024年3月 | 活動名を「杜菜摘」に改める |
| 2024年8月 | ソロユニット「杜菜摘プロデュース」を立ち上げ |
| 2025年4月 | 旗揚げ公演「あさがきて」(中野スタジオあくとれ) |
| 2026年10月 | 俳優・おかやまはじめとの結婚を報告 |
演出助手として支えた現場と俳優としての出演
杜の仕事の大きな柱が、演出助手だ。演出助手は稽古の進行管理や記録、演出家と俳優・スタッフの橋渡しなどを担い、作品が幕を開けるまでの現場を支える。
公式サイトによると、これまでに演出助手として携わった演出家は、シライケイタ、瀬戸山美咲、詩森ろば、杉原邦生、刈馬カオス、末原拓馬の各氏。現場はPARCO PRODUCE、KAAT、温泉ドラゴン、名取事務所、alaCollectionなどに及ぶ。高校時代に演出助手を経験した刈馬カオスの名前が、今も並んでいる。
俳優としては、東京デスロックやカンパニーデラシネラの作品、短編映画などに出演してきた。
演劇の外での仕事も経験してきた。パーソナルジムのトレーナー、放課後等デイサービスでの勤務経験があり、介護予防指導員の資格も取得している。そして、葬儀場で働いた経験もある。この経験が、のちの旗揚げ公演の土台になった。
杜菜摘プロデュースの旗揚げ公演「あさがきて」
杜菜摘プロデュースは、杜が一人で主宰するユニットだ。公式サイトでは「生」と「性」をモチーフに作・演出を行うと紹介している。時には自ら出演したり、演出を託して台本だけを書いたり、プロデュースに徹したり、コラボ企画や野外、保育園での上演をしたりするかもしれないとし、演劇と物語全般に関わりたいとつづる。目指すのは「劇場が気軽に立ち寄れる場所」であり、「遊び場のような場所」だという。
その第1弾が「あさがきて」だった。作・演出は杜で、2025年4月24日から27日まで、東京都中野区の中野スタジオあくとれで上演した。
物語の発端は、叔父の突然の死だ。久しぶりに集まった親戚たちが弔いの夜に思い出を語り合う一方で、独り身だった叔父の遺産をめぐって不穏な空気も流れていた。そこへ、叔父のパートナーを名乗る若い女性が現れる。
公演はアーツカウンシル東京のスタートアップ助成(2024年度第2回)に採択された。助成の資料によると、一人の人の死を題材に家族やパートナー、知人の心の動きを描き、死から生へ、多様性、そして「普通」とは何かを問う作品だ。葬儀場で働いた経験をもとに、リアルさを追求したとも説明されている。
出演は木村望子、新井凜太、さひがしジュンペイ(おぼんろ)、依乃王里、黒澤清子、三木万侑加、大友祐晟(劇団バカは踊る)、大河原ひなた(青龍ノ宴)の8人。幅広い年齢層に届く作品を目指した舞台で、助成の資料では2025年7月5日から8月5日までの配信も予定として示されていた。
おかやまはじめとの結婚と、杜菜摘の今後
杜は10月27日、自身のXで俳優・おかやまはじめとの結婚を報告した。入籍は10月23日。おかやまも自身のInstagramで発表している。2人の年の差は33歳で、出会いの具体的な経緯は明かされていない。
杜はコメントで「私たちの生活に派手なことはありません。何気なくて良いです。何気ないから良いのです」とつづり、「私たちは『人』と『人』として出会い、惹かれました」と記した。おかやまから芸名を「おかやまなつみ」にしたらと冗談めかして提案されたものの、即答で断ったと明かし、「これからも活動名は杜菜摘です」と続けている。
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直近の仕事も決まっている。11月11日から15日まで東京・新宿の雑遊で上演されるPLAN’S #1「餃子の日」に、演出助手として参加する予定だ。
愛知で舞台女優を夢見た小学生は、演出助手として他人の作品を支えながら、自分のユニットで死と生を描く書き手になった。結婚で名前が広く知られた今も、肩書は変わらない。杜菜摘として、次の稽古場へ向かう。
[文/構成 by ライター 小川 そら]












































































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