フォスター対ナバレッテの結果、3-0判定でフォスターがスーパーフェザー級3団体統一

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(33)=米国=が、現地時間10月24日(日本時間25日)に米テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで、WBO・IBF同級王者エマヌエル・ナバレッテ(31)=メキシコ=と対戦した。フォスターが12回に2度のダウンを奪い、118-108、118-108、115-111の3-0判定で勝利。WBC王座を守り、WBOとIBFの王座も手に入れて3団体統一王者となった。空位だったリング誌認定王座も同時に手にしている。
12回に2度のダウン、採点は3者ともフォスター
試合はトップランク主催の興行のメインイベントで、米国ではDAZNが中継した。9月の発表時、ナバレッテは「すでに2本持っている。だったら3本目もいいだろう」と意気込み、フォスターは「キャリア最大の試合だ」と位置づけていた。中継の開始は米東部時間24日午後8時、日本時間では25日午前9時だった。前日計量はフォスターが129.8ポンド、ナバレッテが130ポンドでともにリミット内に収めている。
3人のジャッジの採点は118-108が2人、115-111が1人で、いずれもフォスターを支持した。パンチの統計を集計するコンピュボックスによると、フォスターのヒット数は157発(451発中)、ナバレッテは99発(527発中)だった。手数ではナバレッテが上回りながら、当てた数ではフォスターが約1.6倍。打ち合いの精度の差が数字にはっきり出た。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 勝者 | オシャキー・フォスター(米国) |
| 敗者 | エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ) |
| 決着 | 12回判定3-0(118-108、118-108、115-111) |
| ダウン | 12回にナバレッテが2度 |
| 王座 | WBC(防衛)、WBO・IBF(奪取)、リング誌(空位) |
| 試合後の戦績 | フォスター26勝(12KO)3敗、ナバレッテ40勝(33KO)3敗1分1無効試合 |
序盤から足と右のカウンターで主導権
立ち上がりから、フォスターは左右へのフットワークでナバレッテの前進をかわし続けた。初回、ナバレッテは有効打をほとんど当てられず、フォスターは踏み込みの左フックやまっすぐのパンチを当てては距離を外す。3回にはナバレッテがフォスターをコーナーに追い込んで連打をまとめ、会場の大歓声を浴びたが、4回以降は再びフォスターが鋭い右のカウンターで流れを引き戻した。
7回、フォスターのカウンターの左フックがナバレッテを捉え、ナバレッテはガードを固める時間が長くなる。10回は両者が足を止めて打ち合い、ナバレッテもこの試合で特にクリーンなパンチを当てた。11回終了間際には、ナバレッテの強打がフォスターを効かせる場面もあった。
だが、最後に試合を決めたのはフォスターの右だった。
最終12回、KOしか逆転の道がないナバレッテが前に出たところへ、フォスターが右のカウンターを合わせて最初のダウンを奪う。立ち上がったナバレッテに再び右を打ち込み、2度目のダウン。ナバレッテはここでも立ち上がって最終ゴングまで戦い抜いたが、判定は大差となった。
「ずっと右を思い描いていた」フォスターが語った勝因
試合後のリング上で、フォスターは12回のダウンについて「映像を見て、彼が飛び込んでくるのが好きだと分かっていた。オーバーハンドの右をずっと思い描いていた」と明かした。続けて「中で戦っても外で戦っても自分の方が上だと前から言ってきた。今夜それを証明した」と胸を張っている。
視線はすでに次へ向く。フォスターは「アンディスピューテッド(4団体統一)になりたい。それが夢だ」と語り、残るWBA王座を次の目標に掲げた。
敗れたナバレッテは、「ボクシングはスタイルの勝負。今夜は彼のスタイルの方が上だった」と潔く完敗を認めた。WBCも試合後、ナバレッテがフォスターのスタイルと距離、技術の正確さを認めて勝利を受け入れたと伝えている。報道によると、次戦については時間をかけて考えるとし、具体的な計画は口にしなかった。
3階級制覇のナバレッテ、王座返り咲きのフォスター
ナバレッテはメキシコ・サンフアン・シトラルテペク出身の31歳。2018年12月にアイザック・ドグボエを破り、WBO世界スーパーバンタム級王座に就いた。2020年10月にはルーベン・ビジャを下してWBOフェザー級王座、2023年2月にリアム・ウィルソンをTKOで退けてWBOスーパーフェザー級王座に就き、3階級制覇を成し遂げる。2026年2月28日にはエドゥアルド・ヌニェスを11回TKOで破り、IBF王座も加えて2団体王者となっていた。2024年5月にはライト級で空位のWBO王座を懸けてデニス・ベリンチクと戦ったが、判定2-1で敗れ、4階級制覇はならなかった。
2025年5月のチャーリー・スアレス戦は、いったんナバレッテの負傷判定勝ちとされたものの、カリフォルニア州アスレチック・コミッションが後に無効試合へ変更した。今回の黒星で、ナバレッテの戦績は40勝(33KO)3敗1分1無効試合となる。
フォスターはテキサス州オレンジ出身の33歳。2023年2月にレイ・バルガスを判定で下し、空位のWBC王座を手にした。2024年7月にロブソン・コンセイソンに敗れて王座を失ったが、同年11月の再戦で取り戻している。2025年12月には元2団体統一王者スティーブン・フルトンに判定勝ちし、2026年5月30日にはヒューストンでレイモンド・フォードを2-0判定で退けてWBC王座を守った。サンアントニオの会場の声援の多くはナバレッテに向いていたが、ジャッジ3人はそろってフォスターを支持した。
4団体統一へ残るのはWBA王座
スーパーフェザー級で残る主要王座はWBAで、王者はアンソニー・カカス(英国・北アイルランド)。カカスは12月19日に北アイルランドのベルファストでニック・ボールとの防衛戦を予定しており、フォスターはこの勝者との対戦を望んでいる。実現すれば4団体の王座がそろう統一戦となる。
ただし、すぐに4団体統一戦へ進めるとは限らない。WBOは9月1日付の世界王座委員会の決議で、ナバレッテが抱えていた指名試合の義務を一時的に猶予してこの統一戦を認めた。その条件として、勝者は試合後180日以内に指名挑戦者チャーリー・スアレス(フィリピン)とWBO王座の防衛戦を行い、それまで委員会の書面による許可なしに別の試合をしてはならないと定めている。義務はWBO王座そのものに付くとされ、王座を手にしたフォスターが引き継ぐ。
スアレスは2025年5月にナバレッテと対戦した相手で、この試合が無効試合になった経緯からWBOの指名挑戦者に指名されていた。フォスターはシャクール・スティーブンソン(米国)の名前も対戦相手の候補に挙げたと報じられているが、10月26日時点で次戦の相手や日程は正式に発表されていない。「130ポンド(スーパーフェザー級)で誰もやったことのないことを成し遂げたい」。新たな3団体統一王者は、4本目のベルトを見ている。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]









































































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