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【東京・四谷】お岩さんゆかりの於岩稲荷は2つある?田宮神社と陽運寺を両方参拝 縁結びの井戸と月替わり御朱印を散策レポ

【東京・四谷】お岩さんゆかりの於岩稲荷は2つある?田宮神社と陽運寺を両方参拝 縁...

四谷怪談で知られるお岩さんを祀る「於岩稲荷田宮神社」と、道を挟んで向かい合う陽運寺へ。東京都指定旧跡の案内板で知った怪談の意外な真相、風鈴の下がる苔の参道、お岩さま縁の井戸、月替わりの御朱印まで写真多めでレポートします。

【東京・四谷】お岩さんゆかりの於岩稲荷は2つある?田宮神社と陽運寺を両方参拝 縁結びの井戸と月替わり御朱印を散策レポ

【東京・四谷】お岩さんゆかりの於岩稲荷は2つある?田宮神社と陽運寺を両方参拝 縁結びの井戸と月替わり御朱印を散策レポ

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS

「四谷怪談」に出てくるお岩さん。おどろおどろしい怪談の主人公というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、私も実際に東京都新宿区にある「於岩稲荷田宮神社」さんへ行ってきたのでレポートしていきます。

このお岩さまを祀る場所は、細い道を挟んで神社とお寺が向かい合っているのですが、どちらもお参りできるのが面白いところ。今回は「於岩稲荷田宮神社」と、向かいの「陽運寺」の両方をめぐってきました。

実は、あの怖い四谷怪談は後の時代に作られた物語で、実際のお岩さんは夫婦仲のよい女性だったと伝えられているのです!境内の案内板でそれを知って、怖いイメージがすっかり変わりました。

訪れたのは8月中旬の平日、お昼前の11時半ごろ。境内の様子や見どころ、いただいた月替わりの御朱印まで、写真多めでお伝えしていきます。

これから訪れるか悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

住宅街に突然あらわれる、於岩稲荷田宮神社

場所は東京メトロ丸ノ内線・四谷三丁目駅から歩いて5分ほど。もっとひらけた場所にあるのかなと思っていたのですが、実際は静かな住宅街の一角でした。角を曲がった先に鳥居が突然あらわれて、思わず足が止まります。

石の鳥居には金色の扁額が掛かり、その手前の柱には「通称 お岩さま」の看板。ここで間違いないと分かって、ほっとしました。

ちなみに、この一帯には「於岩稲荷」と書かれた場所が2か所あります。最初はどちらが目的地なのか分からず迷ったのですが、結局どちらもお参りすることにしました。

鳥居の脇には、東京都教育委員会が立てた案内板があります。ここは東京都指定旧跡「田宮稲荷神社跡」で、隣には「伝説 四谷怪談お岩」と彫られた木の柱も立っていました。

東京都指定旧跡 田宮稲荷神社跡の案内板
由緒がていねいに書かれています

案内板によると、ここはもともと御先手組同心・田宮家の屋敷内にあったお稲荷さんでした。田宮又左衛門の娘・お岩さんがこの社を信仰し、夫の伊右衛門とともに家を再興したと伝えられ、そこから人々に「お岩稲荷」と呼ばれるようになったそうです。

そして驚いたのがここから。鶴屋南北の「東海道四谷怪談」が上演されたのは1825年で、お岩さんと伊右衛門が実際に生きていた時代から、およそ200年も後のこと。あの怪談は創作で、実際の2人の暮らしは睦まじいものだったと書かれていました。

その後、社は1879年の火災で焼失して中央区新川へ移り、現在この場所に建つ社は1952年に再建されたものだそうです。

細い道を挟んで向かい側、お岩さまを祀る陽運寺へ

神社をお参りしたあと、道を挟んだ向かい側にあるもう一つの「於岩稲荷」へ。日蓮宗のお寺、長照山 陽運寺です。ここからは境内の様子を順に見ていきます。

山門をくぐると、風鈴の下がる苔の参道

赤い山門には「於岩靈堂」の扁額と、「於岩稲荷」と書かれた提灯が両側に下がっています。門の脇に立つ木の看板には「長照山 陽運寺」の文字。神社とはまた違う、こちらもきちんとした構えでした。

陽運寺の山門と於岩稲荷の提灯
赤い山門が目を引きます

門をくぐると、まっすぐ伸びる石畳の参道。足元には黒板が置かれていて、開門は8時から17時まで、受付は9時から16時半までと書かれていました。

陽運寺の山門から見た参道と福禄寿稲荷神の幟
門の内側から見た参道

参道の両脇は一面の苔。その上に渡した竹の柵から、ガラスの風鈴がいくつも下がっていました。夏に訪れると、この音がずっとついてきます。

参道をまっすぐ進んだ先には、赤い灯籠とお社。街の音がすっと遠のいて、ここだけ空気が違う感じがしました。

お岩さま縁の井戸と、境内に点在する小さなお社

参道の途中には手水があります。「龍神様の手水」という札が立っていて、お岩さまも使ったと伝わる御靈水とのこと。柄杓で手を清めてから本堂へ向かいます。

蔦に囲まれた陽運寺の手水
蔦に囲まれた静かな手水

境内には、赤い小さな鳥居や石のお社がいくつも並んでいます。ひとつひとつは小ぶりなのですが、緑の中に点々と置かれていて、歩くたびに新しい発見がありました。

陽運寺の境内に並ぶ赤い鳥居と石のお社
緑の中に小さなお社が並びます

本堂の脇には「於岩稲荷」の赤い幟がずらりと並び、石碑や石仏も点在。境内はそれほど広くはありませんが、その分ぎゅっと詰まっていて、思っていたより見どころが多い場所でした。

於岩稲荷の幟が並ぶ陽運寺の境内
幟と石碑が並ぶ一角

そして、堀の奥にあるのが「お岩さま 縁の井戸」。竹の蓋がかぶせられた、いかにも古そうな石組みの井戸です。札には、今も御靈水として使われていると書かれていました。

竹の蓋がかぶせられたお岩さま縁の井戸
思っていたよりずっと立派な井戸

本堂でお参り。縁結びと縁切りの絵馬が並びます

参道の突き当たりが本堂です。屋根から下がる紅白の鈴緒と、「於岩稲荷」の赤い提灯。両脇には狛犬が座り、右手には絵馬やお守りを授与する場所がありました。

陽運寺の本堂と於岩稲荷の提灯、狛犬
紅葉に囲まれた本堂

本堂の手前には「お岩さまと縁結び」と題した案内板が立っています。四谷は東海道ではないことからも、あの怪談が後から作られた物語だと分かる——という説明から始まり、実在したお岩さんは家庭を大事にした女性だったと書かれていました。

お岩さまと縁結びと書かれた陽運寺の案内板
読むと印象がずいぶん変わります

そんなお岩さまを祀るこのお寺は、悪縁を切り、良縁を結ぶ「えんむすび」の寺として知られているそうです。境内には結ばれたおみくじが白く連なり、その隣には絵馬がぎっしり掛けられていました。

結ばれたおみくじと絵馬掛け
絵馬の数がすごい

境内のカフェとビオトープ、月替わりの御朱印

お参りを済ませたあとに気づいたのですが、この境内、思っていたよりいろいろあります。

縁側のカフェ「隆龍」

境内の一角には、和風の建物を使ったカフェ「隆龍(ryu ryu)」があります。縁側のような開口部から中がのぞけて、鉢植えの並ぶ棚や木のテーブルが見えました。私が訪れた時間はまだ閉まっていたので、今回は利用していません。

カフェの前には赤い野点傘が立ててあり、その上を紅葉の枝が覆っています。見上げると、緑と赤のコントラストがきれいでした。

水鉢のなかの小さなビオトープ

境内を歩いていて思わずのぞき込んでしまったのが、石の水鉢です。中には水草が茂り、小さな魚が何匹も泳いでいました。

水草と小さな魚が泳ぐ石の水鉢
しばらく眺めてしまいました

いただいたのは、月替わりの御朱印

受付でいただいたのが、こちらの御朱印です。この月のものには着物姿の女性が描かれ、「人生はここから一歩ずつ前へ 焦らず、進もう」という言葉が添えられていました。

陽運寺の月替わりの御朱印
言葉に思わず背中を押されます

デザインは月ごとに変わるそうなので、訪れる時期によって違うものがいただけます。

於岩稲荷田宮神社と陽運寺を訪れて|良かった点・気になった点

2か所をめぐってみて感じた、良かった点と気になった点をまとめます。

【良かった点】

  • 静けさ:平日のお昼だったこともあり、どちらもまったく混んでいませんでした。ゆっくり自分のペースでまわれます
  • 緑の多さ:それほど広くはないのに、苔・竹・紅葉と緑がたっぷり。街なかにいることを忘れます
  • お岩さんの印象が変わる:2か所の案内板を読むと、怪談のイメージとはまるで違う人物像が見えてきます
  • 見どころの密度:井戸、手水、小さなお社、絵馬、カフェ、ビオトープと、狭い境内に驚くほど詰まっています
  • 月替わりの御朱印:デザインが月ごとに変わるので、季節を変えて訪れる楽しみがあります

【気になった点】

  • 2か所あって迷う:「於岩稲荷」と書かれた場所が向かい合っているので、初めてだとどちらが目的地か分かりにくいです。どちらもお参りするつもりで行くと迷いません
  • 境内はコンパクト:広い神社仏閣を想像していくと、規模の面では拍子抜けするかもしれません
  • カフェの営業時間:私が訪れたお昼前はまだ閉まっていました。立ち寄りたい方は事前に確認しておくと安心です

於岩稲荷田宮神社・陽運寺の口コミ・評判

他の方の受け止め方も気になったので、Yahoo!マップのクチコミを見てみました。ここでは、出典ページで確認できた原文から短い一節を引用しています。

良い口コミ

四ツ谷三丁目にあるお寺です。縁結びと縁切りで有名です。小さなお寺ですが、カフェが併設していたりお守りなどのセンスもよく、とってもおしゃれ。

Yahoo!マップ:Yahoo!マップユーザーさん(2024年3月3日・原文より引用)

「小さなお寺ですが」という前置きに深くうなずきました。規模は大きくないのに、境内の細部までていねいに整えられていて、歩いているだけで気持ちがいい場所です。

お岩さんの神社です。裏通り住宅街にひっそりとした場所にある神社。小さめですが、歴史を感じる佇まい。

Yahoo!マップ:ikgさん(2022年12月18日・原文より引用)

まさにこの「ひっそり」の感じです。表通りからは想像がつかない場所に建っているので、たどり着いた瞬間のギャップが印象に残りました。

お岩さんにゆかりのあるお寺です。月替わりで御主題、御朱印がいただけます。なかにお茶屋さんもあって、ひと休みするにもちょうどいいです

Yahoo!マップ:Yahoo!マップユーザーさん(2024年1月1日・原文より引用)

御朱印とカフェは、やはり多くの方が触れているポイントでした。参拝のあとに境内でひと息つけるつくりになっているのは、この規模のお寺では珍しいと思います。

気になる口コミ

陽運寺の帰りに伺いました!こちらもお岩さん所縁の神社です。残念ながら御朱印をいただくことができませんでした。

Yahoo!マップ:まるたろうさん(2022年7月6日・原文より引用)

御朱印を目当てにするなら、この点は知っておいたほうがよさそうです。私も御朱印をいただいたのは陽運寺のほうでした。

口コミまとめ

「小さい」「ひっそり」という言葉は、良い評価のなかにも繰り返し出てきます。規模の大きさを期待して行く場所ではなく、静かな境内をゆっくり味わう場所だと考えておくとよさそうです。

御朱印については、2か所で扱いが違う点だけ頭に入れておくと安心です。

怪談のイメージが、静かにほどけていく場所

正直なところ、訪れる前は「四谷怪談の場所」というくらいの認識でした。それが案内板を読み、苔と風鈴の参道を歩いているうちに、すっかり印象が変わってしまいます。実際のお岩さんは、家を支えた人だったのだと知れただけでも、来てよかったと思える時間でした。

四谷三丁目駅から歩いてすぐなので、都心の移動のあいだにも立ち寄れます。静かな場所で少し気持ちを整えたい方や、月替わりの御朱印を集めている方は、ぜひ両方あわせてお参りしてみてください。

於岩稲荷田宮神社と陽運寺の基本情報

まずは、東京都指定旧跡でもある於岩稲荷田宮神社から。

名称於岩稲荷田宮神社(おいわいなり たみやじんじゃ)
所在地〒160-0017 東京都新宿区左門町17
アクセス東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅から徒歩5分
指定東京都指定旧跡「田宮稲荷神社跡」
参考新宿観光振興協会「田宮稲荷神社跡」

続いて、道を挟んだ向かい側にある陽運寺です。

名称長照山 陽運寺(ちょうしょうざん よううんじ)
宗派日蓮宗
所在地〒160-0017 東京都新宿区左門町18
アクセス東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅(3番出口)から徒歩5分
開門時間8:00〜17:00
受付時間9:00〜16:30
御朱印あり(月替わり)
境内カフェ「隆龍(ryu ryu)」あり
公式サイトhttps://oiwainari.or.jp/

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。

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