レイカーズが125億ドルで再売却合意とESPN報道 NBA史上最高額の売却額と買い手ボブ・アイガー氏・ジョシュ・クシュナー氏、承認までの流れを整理

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ESPNは8月12日、レイカーズが125億ドル(約1兆9870億円)での売却に合意したと報じた。買い手はジョシュ・クシュナー氏とボブ・アイガー氏で、北米プロスポーツ史上最高額。現オーナーの取得から14か月で再び交代する。
わずか14か月で25億ドル上乗せの再売却
前回、レイカーズの所有権が動いたのは2025年6月18日だった。ドジャースのオーナーでもあるマーク・ウォルター氏が、バス家から支配的持ち分を約100億ドルの評価額で買収することで合意。この時点で北米プロスポーツ球団の史上最高評価額を記録した。バス家は約15%の株式を持ち続け、ジーニー・バス氏も球団のガバナー(統轄責任者)として指揮を執る取り決め。売却は同年10月30日、NBA理事会の承認を受けて正式に成立している。
その後14か月足らずで、ウォルター氏はレイカーズを手放すことになった。売却額は125億ドルで、前回の取得額から25億ドルの上乗せ。短期間で25億ドルの利益を得る計算だ。
交渉はわずか3日、アイガー氏「それだけの話だ」
売却交渉にかかったのは3日。アイガー氏は「話はわずか3日でまとまった。それだけの話だ」と説明している。アイガー氏は当初、ラスベガスでNBA拡張フランチャイズの取得を模索していたが、ウォルター氏の売却検討を知って方針を変えた。
クシュナー氏とアイガー氏からの連名コメント。
「私たちはロサンゼルス・レイカーズの新たな担い手となる機会を、深く光栄に思っています」
売り手のウォルター氏も、心境を明かした。
「レイカーズを所有できたことは、私の人生における大きな栄誉の一つでした」
チームの中心選手、ルカ・ドンチッチからも反応。
「レイカーズの一員であることは、僕にとってすべてを意味する。またコートに戻れることを楽しみにしている」
買い手はディズニー元CEOとトランプ大統領の娘婿の弟
買い手のボブ・アイガー氏(75)は、2005年にディズニーCEOへ就任した。ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、21世紀フォックスの大部分を傘下に収め、同社を世界最大級のエンターテインメント企業へ育てた。2020年に一度退任した後、後任の経営不振を受けて2022年11月に復帰。2026年3月18日付でジョシュ・ダマロ氏へ後任を譲り、年末まではシニアアドバイザー兼取締役として関与を続ける。
もう一人の買い手は、ドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の弟で、41歳の実業家ジョシュ・クシュナー氏。ベンチャーキャピタルのスライブ・キャピタルを設立し、健康保険会社オスカー・ヘルスの共同創業者・副会長も務める実業家だ。かつてメンフィス・グリズリーズの少数株主だった。現在保有するマイアミ・ヒート株は5%未満。今回の買収には、このヒート株の売却が必要とみられる。妻のスーパーモデル、カーリー・クロスは、WNBAニューヨーク・リバティの有限責任持分を保有。
対象外の球団、承認までの道のり
売却契約の対象はレイカーズのみ。同じロサンゼルスを本拠地とするWNBAのロサンゼルス・スパークスや、ドジャースは含まれない。
契約は最終合意の段階にあり、正式な移行にはNBA理事会(Board of Governors)の承認が必要だ。承認手続きには数週間を要する見通しで、次回理事会は9月にニューヨークで開かれる予定。
ESPNは「連邦捜査」にも言及
ESPNは、ウォルター氏が14か月で売却する背景にも触れた。保険業界で事業を築いたウォルター氏と関連会社が、金融取引をめぐって連邦当局の捜査対象となり、証券取引委員会(SEC)も調査を進めているとの報道。ただし、捜査と今回の売却判断を直接結びつける当局者や関係者のコメントは、報道時点で示されていない。
1946年にデトロイト・ジェムズとして創設された球団の評価額は、1万5000ドル(1947年)、15万ドル(1957年)、517万5000ドル(1965年)、ジェリー・バス氏が取得した1600万ドル(1979年)と上昇した。さらに100億ドル(2025年)を経て、今回の125億ドルに到達。80年近くで桁違いの規模へ膨らんだ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]































































コメントはこちら