加藤麗奈、大東建託・いい部屋ネットレディスで19歳のツアー初優勝 通算22アンダーと経歴を整理

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
加藤麗奈が7月26日、大東建託・いい部屋ネットレディス最終日で68をマークし、通算22アンダーでツアー初優勝を果たした。19歳143日での優勝は、88年のツアー制施行以降では歴代14番目の年少優勝にあたるという。プロテスト一発合格から着実に力をつけてきた19歳の飛躍が、ここで結実した。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
最終日68、通算22アンダーで初優勝つかむ
舞台は福岡県のザ・クイーンズヒルゴルフクラブ。加藤麗奈(19)は最終日、5バーディ1ボギーの68で回り、通算22アンダーでのフィニッシュとなった。ミスの少ない安定したラウンドで、優勝争いの重圧の中でも大きく崩れることはなかった。2位タイに皆吉愛寿香、仲宗根澄香の21アンダーが続くも、加藤との差は最後まで縮まらない。首位と2位の差はわずか1打で、優勝争いは最後まで目が離せなかった。4位は古家翔香で20アンダー、5位は笠りつ子で19アンダー、6位タイに吉田鈴、吉本ここねが18アンダーで並んだ。
通算22アンダーは、4日間の合計で規定打数を大きく下回る数字で、上位がひしめいた今大会の中でも頭一つ抜けた成績だった。19歳143日でのツアー初優勝は、88年のツアー制施行以降では歴代14番目の年少優勝にあたるという。プロ2年目の19歳が、大舞台で最後まで崩れず押し切った。
兵庫・三田出身、7歳で握ったクラブ
加藤麗奈は2007年3月5日、兵庫県三田市に生まれた。ゴルフを始めたのは7歳のとき。本格的に競技へ取り組み始めたのは10歳からで、基礎を固める期間を経てから競技の舞台に軸足を移してきた。当初は好文学園女子高等学校に在学していたが、より競技に専念できる環境を求めて、通信制のルネサンス大阪高等学校へ転校した。2025年3月に同校を卒業し、同年から日本ウェルネススポーツ大学に進学しており、2026年7月の優勝時点では現役の大学生である。遠征や練習の時間を確保しながら学業も続けられる通信制の環境は、高校時代の加藤にとって競技と学業を両立する現実的な選択だった。
中学1年からは藤井かすみプロの指導を受ける。ジュニア時代から一貫して同じコーチに師事してきたことが、今の技術の土台となった。指導者を途中で変えず積み上げてきたスイングと考え方が、19歳での初優勝という結果に表れている。7歳でクラブを握ってから12年、加藤はレギュラーツアーの頂点に立つ。
骨折抱え一発合格、異色のプロ入り
加藤には2024年のプロテストにまつわる異色の逸話がある。97期生として受験し、一発合格を果たした。当時はまだ高校在学中の17歳、その期の合格者の中では最年少だ。
合格時、加藤は左足首(くるぶし)に疲労骨折を抱えていた。歩行や体重移動にも影響が出かねない状態での受験にもかかわらず、一度で突破している。同期でプロテストを一発合格したのは、加藤と福田萌維の2人だけとなった。故障を抱えながらの一発合格は、加藤の勝負強さを示す出来事となった。高校生としての学業とプロテスト対策を並行させながらの結果でもあり、当時から精神面の強さがうかがえる。
ステップアップツアーで掴んだ初勝利
ステップアップツアーは、レギュラーツアーへの登竜門となる下部ツアーだ。プロ転向後、加藤はまずこの舞台で結果を残している。2025年の「ロイヤルメドウカップ」では最終日に64をマークし、6打差を逆転してステップアップツアー初優勝を飾った。レギュラーツアー初優勝とは別の大会で、下部ツアーでの優勝がすでにあった。
6打差という大差を最終日だけで逆転した経験は、プレッシャーのかかる場面での勝負強さを示している。いい部屋ネットレディスでは状況が逆で、加藤は2日目から首位を守り続け、最終日も単独首位で発進して逃げ切った。追う展開でも、追われる展開でも崩れないタフさが、ステップアップツアーとレギュラーツアーという異なる舞台での結果につながっている。下部ツアーで培った勝負どころでの強さは、レギュラーツアーという最高峰の舞台でも生きた。ステップアップツアーでの初優勝からレギュラーツアーでの初優勝まで、着実にキャリアを積み上げてきた歩みでもある。
2位から6位まで、3打差の混戦
上位は僅差で並んだ。2位タイの皆吉愛寿香、仲宗根澄香から6位タイの吉田鈴、吉本ここねまで、わずか3打差にひしめく。優勝争いから中位まで差が詰まった今大会は、上位陣のレベルの高さを映す結果となった。そうした混戦を、加藤は最終日の68で振り切る。
7歳での始動、10歳からの本格始動、中学1年からの藤井かすみプロによる指導、2024年のプロテスト一発合格、2025年のステップアップツアー初優勝、そして2026年のレギュラーツアー初優勝。加藤の経歴を整理すると、一つずつ着実に積み上げてきた道のりが見えてくる。
19歳、通算22アンダーでの初優勝。プロテスト一発合格という異色の一歩から積み上げてきた実力が、ツアー初優勝という結果につながった。左足首の疲労骨折を抱えながらも歩みを止めなかった17歳が、19歳で頂点に立つまでに成長した軌跡でもある。19歳での初優勝は、加藤のキャリアにとって大きな一歩となった。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]






























































コメントはこちら