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岡本多緒は何者か?身長176cm元スーパーモデル”TAO”の経歴がすごすぎた「ウルヴァリンのあの人!?」カンヌ女優賞で日本人初の快挙

岡本多緒は何者か?身長176cm元スーパーモデル”TAO”の経歴がすごすぎた「ウルヴァリンのあの人!?」カンヌ女優賞で日本人初の快挙

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2026年5月23日(現地時間)、第79回カンヌ国際映画祭の授賞式で女優・岡本多緒(41)が女優賞を受賞した。濱口竜介監督(47)作「急に具合が悪くなる」でベルギーの俳優ヴィルジニー・エフィラ(49)とのダブル受賞で、日本人俳優がカンヌ女優賞を手にするのは映画祭79年の歴史で初めてとなる。元スーパーモデル”TAO”として世界のランウェイを歩き、2013年には「ウルヴァリン:SAMURAI」のヒロインを演じた。

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日本人初の女優賞、「夢を超えています」とスピーチ

第79回カンヌ国際映画祭の授賞式が2026年5月23日夜(日本時間24日未明)、フランス南部カンヌで開かれた。女優賞は、濱口竜介監督の映画「急に具合が悪くなる」に主演した岡本多緒(41)とヴィルジニー・エフィラ(49)のダブル受賞だ。

日本人俳優がカンヌで女優賞を受賞するのは、映画祭79年の歴史で初めて。男優賞まで範囲を広げると、2004年に是枝裕和監督「誰も知らない」で柳楽優弥(36)が、2023年にヴィム・ベンダース監督「PERFECT DAYS」で役所広司(70)が受賞しており、岡本は日本人3人目の俳優賞受賞となった。

舞台に上がった岡本は英語でスピーチを始め、「本当にありがとうございます。ごめんなさい、心が追いつかなくて」と感動のあまり言葉に詰まった。客席からは「ブラボー!」と称賛の声が飛ぶ。「わたしのようなごく平凡な日本の女優が今日この場所に立っていられるのはシンプルに、わたしたちの素晴らしい監督のおかげです。監督の圧倒的な脚本、その演出、そして注いでくれたサポートがあったからに他なりません」と濱口監督への感謝を口にした。

スピーチはこう続く。「撮影現場で毎日その愛を実感できたことは本当に美しい経験でしたし、この道を歩み続ける勇気を与えてくれました。わたしたちを”ふたり一組”として評価していただけたことに、言葉では言い尽くせないほど感謝しています」。そして「本当に信じられない気持ちです。夢を超えています」と締めくくり、拍手喝采を浴びた。

14歳で原宿スカウト、社会現象となった「TAOヘアー」の時代

岡本多緒は1985年5月22日、千葉県市川市生まれ。177cmの長身を生かし、14歳のとき原宿でスカウトされた。高校時代はイギリスへ語学留学し、2006年に単身でフランスへ渡る。”TAO”の名義でパリ・コレクションに参加し、ミラノ、ロンドン、ニューヨークと主要都市のランウェイに立ち続けた。

転機は2009年2月のニューヨーク・コレクションだった。前髪を切りそろえたマッシュルームカットで登場し、デザイナーのフィリップ・リムに見出されて一気にブレイク。このヘアスタイルは「TAOヘアー」「TAOカット」と呼ばれ、当時のトレンドを動かした。

その後はラルフ・ローレン、エンポリオ・アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナ、KENZOといった世界的ブランドのキャンペーンに次々と起用され、累計58ブランドのショーに出演。この数字は当時、世界ランキングで5位に当たる。ラルフ・ローレンの広告キャンペーンにアジア人として初めて起用され、雑誌「Vogue Nippon」では一人のモデルとして誌面全体を飾った最初の例ともなった。

モデルとして評価を積み上げる一方、2012年にはシュウ・ウエムラのビューティーアンバサダーを務め、2015年にはラグビーワールドカップの表彰式で優勝トロフィーを運ぶ大役も担う。”TAO”の名前は単にランウェイを超え、国際的なブランドイメージそのものに結びついていった。

「ウルヴァリン」のヒロインから、濱口組の主演へ

モデルとしてのキャリアが頂点を迎えた頃、岡本に映画のオファーが届く。2013年公開のハリウッド映画「ウルヴァリン:SAMURAI」で、ヒロインのマリコ役として主演した。国際的に知られたキャラクターを演じたことで日本国内でも広く顔が知られ、「ウルヴァリンに出ていた人」として記憶した人は少なくない。

2016年には「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」にも出演。アメリカのドラマ「ハンニバル」「高い城の男」、三池崇史監督「ラプラスの魔女」(2018年)など国内外の作品に幅広く出演した。だが、長年の海外生活に区切りをつけ、2023年に拠点を日本へ移す。本名「岡本多緒」として出発し直した。

同年に「沈黙の艦隊」で出演する傍ら、短編映画「サン・アンド・ムーン」では企画・脚本・監督・主演を一人でこなした。この作品は第36回東京国際映画祭のテイクワン賞にノミネートされ、メリーランド国際映画祭では最優秀外国映画賞を受賞している。

モデル、俳優、そして監督。三つの顔を持つ41歳が、カンヌの舞台で世界に名前を刻んだ。

妊娠中のレッドカーペット、14分間の拍手が示したもの

今回のカンヌ行きには、もう一つの事情があった。岡本は現在妊娠中だ。ワールドプレミア上映は2026年5月15日(現地時間)に行われ、岡本もレッドカーペットに姿を現した。「新しい命を授かることが夢だったので、一緒に(レッドカーペットを)歩けて、うれしい。生まれてきたら、自慢しなきゃなと思います」と笑顔で語った。

関連記事:岡本多緒の旦那・テンジンワイルドとは?結婚の馴れ初めは”共通の友人”フィリップ・リム 現在は妊娠中でカンヌへ

上映後には14分間に及ぶスタンディングオベーションが起きた。現地の専門誌からも軒並み高い評価を受け、女優賞受賞は広く歓迎された。作品を通じて共演者ヴィルジニーとの信頼を深めた岡本は「二人の関係には文化や言葉を超えた心地よさと信頼感があり、それはカメラが回っていない時にも自然に感じられていた」と振り返り、「自分が演じていることを忘れるほど、真理というキャラクターを客観的に追うことができ、作品そのものを味わうことができました。それは濱口監督独特の、近すぎず冷たくもない距離感の描写によるものだと感じています」と続けた。

私生活では2015年に雑誌「The Last Magazine」共同編集長のテンジン・ワイルドと結婚。音楽好きで大学では声楽を専攻し、気候変動や環境問題への啓発活動にも取り組んできた。モデルとしての派手なキャリアとは別に、岡本の素顔は一貫して静かな探求者に近い。

日本公開は6月19日、濱口監督の新たな試みと今後の岡本多緒

「急に具合が悪くなる」は、哲学者の宮野真生子氏と人類学者の磯野真穂氏が交わした往復書簡集(2019年刊、晶文社)を原作とする。濱口監督が脚本を執筆し、フランス・日本・ドイツ・ベルギーの4か国合作として完成させた大作で、上映時間は3時間16分だ。

物語の中心は二人の女性だ。パリ郊外の介護施設でケアの理想を求め続けるフランス人施設長のマリー=ルーと、末期がんを抱えながら演劇に向き合う日本人演出家の真理。同じ名の響きを持つ偶然から出会った二人が、日本語とフランス語を行き来しながら深い絆を結ぶ。

「ドライブ・マイ・カー」でカンヌ脚本賞とアカデミー賞国際長編映画賞を獲得し、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞、「悪は存在しない」でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受けた濱口監督にとっても、日仏二人芝居は新たな試みとなった。その主演に選ばれた岡本多緒が、79年間誰も開けられなかった扉を開けた。

日本公開は2026年6月19日、TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。

[文/構成 by さとう つづり]

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