大岩陵平、MJFの1・4東京ドーム対戦要求に「ビッグロックで沈めてやる」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
新日本プロレスの大岩陵平(27)が11月3日、広島サンプラザホール大会で、AEWのMJFから届いた2度目のビデオメッセージに応じた。MJFは2027年1月4日の東京ドーム大会での一騎打ちを要求し、大岩はリング上のマイクで「ビッグロックで沈めてやる」と受けて立つ姿勢を示した。11月4日時点で、新日本プロレスはこの対戦を正式なカードとして発表していない。
【11月5日追記】新日本プロレスは11月4日、2027年1月4日の『闘魂55年 WRESTLE KINGDOM 21 in 東京ドーム』の第1弾対戦カードを発表し、大岩陵平vsMJFのスペシャルシングルマッチが正式に決まった。
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広島大会の第3試合後、場内が暗転
舞台は『POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026~』。祝日の11月3日、広島サンプラザホールには3,683人(超満員札止め)の観衆が集まった。
大岩はTMDKのハートリー・ジャクソンと組み、第3試合でAEWの“The Swirl”ことブレイク・クリスチャン、リー・ジョンソン組と対戦した。The Swirlは『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026』のBブロックで4勝1敗の首位タイに並びながら、直接対決の結果で優勝決定戦に進めなかったチームだ。ヘビー級の大岩、ジャクソン組を相手に、2人の連係で何度も主導権を奪いにくる。
終盤、大岩はジョンソンのトラースキックを浴びながらも、ヘッドロックからショートレンジラリアットにつなぐ。カウント2で返されると、すかさずビッグロックで捕らえ、7分25秒でギブアップを奪った。
勝ち名乗りの直後だった。場内が暗転し、ビジョンにMJFが映し出される。
MJFが求めたのは“ヘッドロック対決”
MJF(マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン)は、AEW世界王者の経験を持つアメリカのトップ選手だ。新日本プロレスの公式サイトによると、ビデオの中でMJFは、新日本プロレスと日本を見下す言葉を並べ、大岩がIWGPヘビー級王者の辻陽太に敗れたことも持ち出した。
そのうえで決戦の場として指定したのが、新日本の選手全員が出場を願う大会と表現した『WRESTLE KINGDOM』、つまり1月4日の東京ドーム大会だった。懸けるのは、MJFが個人で持つバーバリー柄のベルト“トリプルB”。決着の方法には、シンプルな“ヘッドロックテイクオーバー”を挙げた。大岩のニックネーム“THE GRIP”にも触れ、試合後に刀を“GRIP”して切腹すればいい、とまで言い放っている。
これに大岩がマイクで返した。
「2回目だぞ、ビデオレター」と切り出し、「よえー犬ほどよく吠えるっていうけど、MJFのことだ!」と挑発をやり返す。続けて「東京ドームでMJFをヘッドロック、いや、オレのビッグロックで沈めてやる!」と言い切ると、場内から拍手と歓声が起きた。最後は「MJF、新日本プロレスを、なめんじゃねえよ!」と叫び、ジャクソンと一緒にリングを後にした。
ビッグロックは、大岩が自分の名前にかけて呼ぶヘッドロックのことだ。プロレスの基本技を勝負を決める技として使い続け、この日も試合を締めた技で、ドームでの勝利を予告したことになる。
G1覇者とAEWの元王者、舌戦の経緯
2人の因縁は、大岩が夏のG1を制した直後に始まった。
大岩は8月16日、両国国技館での『G1 CLIMAX 36』決勝で上村優也を破り、初優勝を飾った。決まり手はビッグロック。2021年8月のデビューから4年11カ月での優勝は、G1史上最短のキャリアでの制覇となった。
大岩は愛知県江南市出身。中学3年でアマチュアレスリングを始め、法政大学を卒業後に新日本プロレスへ入門した。2021年8月24日、後楽園ホールで同期の藤田晃生を相手にデビューし、プロレスリング・ノアでの国内修行を経て2024年に新日本へ戻っている。G1ではヘッドロックという古くからある基本技で強豪を次々に破り、その戦い方ごと注目を集めた。
関連記事:大岩陵平、G1決勝の相手は上村優也に決定 勝てばデビューから史上最短5年でのG1制覇
優勝後、MJFがXで大岩を挑発し、どちらが本当のヘッドロックの使い手かをめぐって言い合いが続いた。大岩は「そのヘッドロックを持って来年の『G1』に上がってきたらどうだ。その時は俺がヘッドロックで取ってやるよ」とG1への参戦を求めた。だが、MJFはSNSで出場を拒否し、やり取りはいったん止まる。
再び動いたのは10月7日、後楽園ホール大会だった。第5試合の後、MJFが初めてビデオで登場し、“真のヘッドロックキング”を決めようと大岩に対戦を持ちかけた。このときMJFは大岩を「現在の新日本プロレスのベスト」とも認めている。ただ、このときは試合の場所を示していなかった。
大岩はその5日後、10月12日の両国国技館大会でIWGPヘビー級王座に初挑戦した。王者の辻陽太と35分10秒にわたって戦ったが、最後はファイヤーブラスターに沈み、初戴冠はならなかった。MJFは広島のビデオで、辻に敗れたことをあおりの材料に使った。
| 日付 | 場面 | 主な動き |
|---|---|---|
| 8月16日 | G1 | 大岩が上村優也を破り初優勝 |
| 8月以降 | X上での舌戦 | 大岩がG1参戦を求め、 |
| 10月7日 | 後楽園ホール大会 | MJFが1度目のビデオで対戦を要求 |
| 10月12日 | 両国国技館大会 | 大岩がIWGPヘビー級王座に挑戦し、 |
| 11月3日 | 広島サンプラザホール大会 | MJFが2度目のビデオで1月4日東京ドームを指定、 |
東京ドームのカードはまだ決まっていない
大岩とMJFの一騎打ちは、11月4日の時点ではMJFが要求し、大岩が応じる意思を示した段階にある。新日本プロレスの公式サイトでは、2027年1月4日の『闘魂55年 WRESTLE KINGDOM 21 in 東京ドーム』の決定カードとして、この試合は発表されていない。チケットは10月14日に一般発売が始まり、一部の席種はすでに完売している。
同じ広島大会では、ほかにも東京ドームに向けた動きがあった。AEWのケニー・オメガが3WAYマッチで辻陽太をピンフォールし、1月4日の東京ドームでIWGPヘビー級王座への挑戦を表明した。IWGP GLOBALヘビー級王座を防衛したゲイブ・キッドには、上村が次の挑戦者として名乗りを上げた。東京ドームに向けて、AEWの選手と新日本の選手の対立が大会のあちこちで動いている。
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大岩は11月19日、後楽園ホールでの『TANAHASHI JAM 2』に出場する。ジャクソン、プロレスリング・ノアの清宮海斗と組み、ザック・セイバーJr.、藤田晃生、DDTプロレスリングの正田壮史組と戦うカードが発表されている。清宮は大岩をノアでの修行に導いた恩人で、同じTMDKのザック、藤田とは敵味方に分かれる。
場所まで指定してきたMJFの2度目のビデオに、大岩はその場のマイクで答えた。G1を制したヘッドロックと、MJFが口にする“ヘッドロックテイクオーバー”。2人のヘッドロック対決が東京ドームで組まれるかどうかは、新日本プロレスの次の発表を待つことになる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]








































































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