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VEE、現行のプロジェクト運営を9月30日で終了 運営事務局が示した終了理由を整理

VEE、現行のプロジェクト運営を9月30日で終了 運営事務局が示した終了理由を整理

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ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営するバーチャルタレントプロジェクト「VEE」が、9月30日に現行の運営体制とタレントマネジメントを終える。運営は「持続可能な事業として運営を継続していくことは困難」と説明した。所属21人のうち20人は活動名やキャラクターを引き継いで活動を続け、雛星あいるだけが活動を終える。

「VEE」9月30日で運営終了、5年に区切り

ソニー・ミュージックエンタテインメントは8月31日、同社が運営するバーチャルタレントプロジェクト「VEE」について、9月30日で現行の運営体制と所属タレントのマネジメントを終了すると発表した。2021年7月の始動から5年での終了となる。

所属する21人のバーチャルタレントのうち20人は、活動名やキャラクター、YouTubeチャンネル、SNSアカウントを引き継ぎ、個人活動や新たな事務所への移籍で活動を続ける。雛星あいるは9月16日の配信で卒業し、プロジェクトの終了とともに活動を終える。

運営が終了理由として挙げたのは、事業としての持続可能性だ。「現在の体制を維持しながら、持続可能な事業として運営を継続していくことは困難である」と説明しており、体制の限界がこの決定につながった。

史上最大規模で始動した5年間の歩み

「VEE」は2021年7月20日、ソニー・ミュージックが「史上最大規模」のバーチャルタレント育成プロジェクトとして始動を発表した。当時は50人を超えるタレントデビューを目指すとしており、「夢」の実現を後押しする理念として「VTuberも、人間だよ。」を掲げていた。配信や音楽、演技など、タレント個々が思い描く道を支える場をつくる狙いだった。

その後の5年間で運営はゲーム開発など活動の幅を広げてきたが、終了発表時点での所属は21人。8月31日、運営はこの体制の維持を断念する方針を明らかにした。

VTuber運営を巡っては、大手芸能プロダクションのスターダストプロモーションも2025年8月、「現在の体制を維持しVTuber事業を継続することが困難」として運営するVTuber事業の解散を決めている。資本力のある大手企業でも、この1年ほどの間に複数社が同じ判断に至った。なぜ、継続が難しいのか。

運営は公式サイトで、次のように説明している。

「その仕組みを十分に確立することができなかったことは、所属タレントの責任ではなく、VEE運営の責任です。」

タレント個々の実績ではなく、事業として支え続ける仕組み自体に限界があったとする説明だ。

20人が引き継ぐ名前とチャンネル

継続する20人は、現在の活動名やキャラクター、YouTubeチャンネル、SNSアカウントを原則として本人か移行先の運営体制へ引き継ぐ。個人勢としての活動や、新たな事務所への移籍が、それぞれの選択肢だ。登録者数を見ると、みなとん。が約16万2000人、桜鳥ミーナが約12万5000人、天籠りのんが約8万2700人と、8万人台から16万人台の登録者を抱える。

一方、活動を終える雛星あいるは9月16日午後9時に卒業配信を行う。登録者数は約1万人で、他のタレントとともに5年の歴史を歩んできた一人だ。

運営は今後について、次のようにコメントしている。

「株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントによる直接的なマネジメントは終了しますが、プロジェクト終了となる9月末まで、それぞれが選択した次の活動へ円滑に移行できるよう支援してまいります。」

移籍先の決定や活動方針の発表は、各タレントが公式アカウントで順次進める見通しだ。

ファン向けサービスとゲームの行方

運営は同時に、ファン向けサービスの終了も発表した。会員制コミュニティ「VEELLAGE」は9月30日午後11時59分でサービスを終える。運営によると、これに伴う返金はない。オフィシャルショップでの商品販売は11月30日午後11時59分までで、10月以降は新商品の発売を行わずセール販売のみとなる。販売終了日までに寄せられた注文は責任を持って発送するとしている。

開発を進めていたゲーム『Gun Girl Go』も、開発中止と発売見送りが決まった。VEE発のIPとして開発が進んでいたが、プロジェクトの終了に伴い発売を見送り、開発を打ち切った。

公式YouTubeチャンネルや公式SNSアカウントについては、プロジェクト終了後も当面の間はアーカイブとして公開を続ける方針だ。

発表を受け、SNS上ではVTuber運営の厳しさに触れる投稿が相次いだ。具体的な移籍先や卒業に関する情報は、各タレントの発信で随時明らかになる。

個人勢や新事務所移籍後の動きが焦点に

9月30日以降、20人のタレントはそれぞれ個人勢としての配信や、新たな事務所のもとでの活動に移る。運営が培ってきたファン基盤や活動名をどこまで維持できるかが、今後の焦点だ。

雛星あいるの卒業配信は9月16日、VEELLAGEの終了は9月30日、オフィシャルショップの販売終了は11月30日と、節目となる日付がこの先も続く。5年間続いた「VEE」というプロジェクトの枠組みはなくなるが、そこで培われた個々の活動は、名前を変えないまま次の段階に入る。

各タレントは、公式X(旧Twitter)やYouTubeチャンネルで、9月30日のプロジェクト終了に向けて引き継ぎ内容や新しい活動体制を順次発表する予定だ。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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