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パックン、昨年46歳で亡くなった妻への思いを「徹子の部屋」で語る 出会いは新宿の路上ライブ、子どもの言葉に前を向いた1年

パックン、昨年46歳で亡くなった妻への思いを「徹子の部屋」で語る 出会いは新宿の路上ライブ、子どもの言葉に前を向いた1年

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーラン(55)が10月26日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、昨年9月に46歳で亡くなった妻について初めて語った。病名などには触れなかったが、長い闘病の末の別れだったと明かした。1年が過ぎ、ようやく話せる気持ちになったという。2004年に結婚した日本人の妻との出会いから、別れのあとの心の揺れ、支えてくれた人たちへの感謝まで、自分の言葉で振り返った。

妻を亡くしてから半年ほど、忘れっぽく上の空に

黒柳徹子に「大変でしたね」と声をかけられ、パックンは妻を亡くした直後の日々を明かした。しばらくは食事ものどを通らず、気持ちをどう保てばいいのか分からなくなったという。物忘れが増え、上の空になる状態が半年ほど続いたと振り返った。

覚悟はしていたものの、家族にとっては突然の出来事だった。子どもたちが受けたショックは大きかったと、パックンは率直に語っている。

出会いは新宿の路上ライブ、議論でも負けない妻

話は妻との出会いにさかのぼる。きっかけは、パックンが新宿で行っていた路上ライブだった。自分たちのライブを見てくれていると思って声をかけた女性が、のちの妻になる。実際にはライブを見ていなかったといい、結果的にはナンパのような始まりだったと明かした。

パックンは出会ったときの妻を、世界で一番かわいいと思ったと表現し、話が面白く、刺激をくれる相手だったと続けた。夫婦の思い出として挙げたのが議論だ。自分の主張に納得しなければ妻はすぐに反論し、自分のほうが負けてしまう。それがいちばん刺激的で楽しかったという。

ハーバード大学を出て「インテリ芸人」と呼ばれるパックンにとっても、言い負かせない相手だった。

翌日に駆けつけた福井の11人、東京の友人も

番組の紹介で予告されていた、支えてくれた人たちへの感謝も、具体的なエピソードで語られた。

妻が亡くなった日、パックンは福井に住む、日頃から世話になっている家族に連絡した。福井は、来日直後の約2年半を英会話講師として過ごし、本人が「第二の故郷」と呼ぶ土地だ。明日行くという返事に一度は遠慮したものの、翌日には家族ら福井の人たち11人が家に来て、掃除や葬儀の準備を手伝ってくれたという。東京の友人たちも力を貸してくれた。

「寂しいけど独りぼっちじゃないことはすごく実感した」

周りの支えを受け止めた一言だった。

子どもの言葉に背中を押され、妻とともに生きる

パックンを立ち直らせたのは、2人の子どもの姿でもあった。ショックを受けながらも、子どもたちは母親が亡くなったからといって自分たちの人生まで終わらせてはいけないと、前を向いた。その強さを見て、パックン自身も子どものために元気を出さなければと思うようになったという。

長男は現在アメリカに留学中で、自宅では長女と2人で暮らす。その長女も来年には家を出る予定だ。家族みんなで作り、ずっと暮らしてきた家が独りぼっちになることが、いちばん寂しいと打ち明けた。黒柳から趣味を尋ねられると、卓球やジャズボーカルを挙げつつ、趣味があっても家族がいないのは寂しいと本音ものぞかせている。

妻はたくさんのいい思い出を持っていっただろうと話したパックンは、自分も妻とのいい思い出を胸に、妻とともにこれからも生きていくと語った。

母子家庭で育ち、来日33年の歩み

米国コロラド州出身のパックンは、両親の離婚で母子家庭となり、10歳から新聞配達をして家計を助けた。お金の心配のない暮らしを目指したことが原点になり、投資歴は30年以上に及ぶ。

ハーバード大学を卒業後に来日し、日本での生活は33年になる。1997年には吉田眞と日米コンビ「パックンマックン」を結成し、結成から29年。テレビでは明るい笑顔を見せ続けてきたその裏で、家族とともに大きな別れを受け止めた1年だった。

[文/構成 by 凪]

寄稿者

凪
凪(なぎ)です。時事ニュースからスポーツ、社会の話題まで、その日いちばん気になる出来事を短く分かりやすく整理しています。Web記事を書き始めて7年。結果や数字は公式の発表で確かめてから書き、見出しだけで誤解されない記事を心がけています。好きなものは朝のコーヒーと、深夜のスポーツ中継。

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