大谷翔平はなぜWBC2026で二刀流ができないのか 登板回避の背景にある要因を解説

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ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(31)が、2026年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で投手としての登板を回避する。これは球団のデーブ・ロバーツ監督が明かしたもので、大谷自身の判断だった。2026年シーズンの二刀流完全復活に向けた調整を優先するための決断で、指名打者(DH)としては出場し、日本の大会連覇を目指す。
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大谷翔平、WBCでの投手登板を回避 打者専念で連覇目指す
2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパンの中心選手である大谷翔平(31)=ロサンゼルス・ドジャース=が投手として登板しないことが決まっている。所属するドジャースのデーブ・ロバーツ監督が1月31日(日本時間2月1日)、ファン感謝イベント「ドジャーフェスト」で明らかにしている。
監督は「完全に彼自身の判断だ」と説明。2023年9月に受けた右肘の手術からの復帰プロセスを考慮し、2026年シーズンを通して投手として万全の状態で臨むための準備を優先する。この決断は、大谷が打者としてWBCに出場する意向に変わりがないことも示している。
前回2023年大会では投打にわたる活躍で日本の世界一に貢献し、大会MVPに輝いた大谷。マウンドでの勇姿は今回見られないが、指名打者として日本の打線を牽引する役割を担うことになった。
「彼自身の判断」の裏側 長期契約と二刀流完全復活への道筋
登板回避の背景には、長期的なキャリアを見据えた慎重な判断がある。大谷は2023年オフにドジャースと10年総額7億ドル(当時のレートで約1015億円)の大型契約を締結した。球団と大谷は、この契約期間を全うするためのコンディション維持を最重要課題と位置づける。
2025年シーズンに投手として復帰した大谷にとって、2026年シーズンは二刀流として年間を通して稼働できるかを占う重要な年だ。シーズン開幕前の3月に行われるWBCで高い強度の投球を行うことは、右肘への負担を増し、シーズンに影響を及ぼすリスクを伴う。MLB球団には選手の故障を予防したいという考えが根強くある。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は「彼は競争心が強いから、本心では投げたかったと思う」と大谷の葛藤を推察しており、国を背負って戦うことへの強い思いと、プロ選手としての将来を天秤にかけた上での苦渋の決断だったことがうかがえる。
「健康状態を最優先」 本人が語ったWBCへのスタンス
大谷自身も、コンディションを最優先する考えを明確に示していた。2月22日の取材では「まずは健康な状態を維持していくということが一番」と語り、実戦感覚は打席を重ねる中で戻ってくるとの見通しを示した。
登板回避が正式に発表される前、大谷は自身の調整について「投げるかどうかは、ちょっとまだ分からない。体の状態を見てそうなるんじゃないかな」と含みを持たせつつ、「DHとしてはまず準備したい」と打者としての出場準備を進める意向を話していた。この発言からも、球団と慎重にコミュニケーションを取りながら、最終的な判断に至った経緯が見える。
また、チームへの配慮も欠かさない。投手陣の柱として期待されながら左脚付け根の張りで出場辞退を申し入れた松井裕樹(30)=サンディエゴ・パドレス=について、本人から連絡があったことを明かし、「悔しいと思いますけど…」と言葉を寄せた。自身の決断だけでなく、チーム全体の状況にも心を配る。
恩師からは「もっとアグレッシブに」の声も 慎重な調整に様々な見方
大谷の慎重な決断に対し、様々な見方が出ている。サンケイスポーツは2月23日、大谷の恩師である日本ハムの栗山英樹チーフベースボールオフィサー(CBO)が「もっとアグレッシブにいくべき」と、全盛期を迎える二刀流のポテンシャルを最大限に発揮してほしいという期待を込めて語ったと報じた。
この発言は、リハビリに慎重を期すあまり、本来の力を抑え込んでほしくないという親心からくるものだろう。ファンの間では、長期的な活躍を願って今回の判断を支持する声が多数を占める。だが、3年前の決勝で米国を相手に演じた劇的なセーブのような、記憶に残る場面を再び見たいと願う声も少なくない。
世界中の野球ファンが注目する大会だけに、彼の決断は様々な立場の人間にとって議論の的となる。
投手陣再編が課題の侍ジャパン 大谷は3月2日から実戦へ
大谷の登板回避と松井の辞退という状況は、井端弘和監督(50)が率いる侍ジャパンにとって投手陣の再編という課題を突きつける。前回大会の優勝メンバーが複数離脱する中で、新たな投手起用の戦略が求められる。
一方、打者・大谷は着々と準備を進める。MLBの規定により、メジャーリーガーが強化試合に出場できるのは3月以降だ。大谷は2月下旬にチームに合流し、3月2日に行われるオリックス・バファローズとの強化試合(京セラドーム大阪)から実戦出場が可能となる見通し。
マウンドに立つことはない。しかし、世界最高の打者の一人として打線の中核を担う大谷への期待は、むしろ高まっている。日本のWBC連覇への挑戦は、彼のバットにかかっていると言っても過言ではない。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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