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【40周年記念】ドラゴンボール全42巻のダブルカバーBOX開封レビュー!豪華な表紙一覧と特典を写真と熱量多めで語り尽くすぞ

4個目のBOX(34〜42巻)を開ける

いよいよ最後の4個目のBOX。

ボックス4の背表紙

34巻〜42巻が収められており、ラストを飾るのはあの『ONE PIECE』尾田栄一郎先生です。

34巻|原泰久

34巻のカバーを担当したのは、『キングダム』で歴史漫画の金字塔を打ち立てた原泰久先生。

原先生のタッチは、線がゴツくて骨太で、戦場の砂埃や汗の匂いまで伝わってくるような肉感を持っています。今回の34巻表紙でも、その「戦の人」感がしっかり活きていて、悟空のシルエットがいつもより一段重く・力強く感じられます。色彩設計も派手さよりも泥っぽい説得力を選んでいるように見え、ドラゴンボールというより「キングダムの戦場に紛れ込んだ悟空」を見ているような臨場感がある一枚でした。

原先生はジャンプ本誌ではなくヤングジャンプの作家ですが、集英社という大きな枠の中で日本の漫画文化を支え続けてきた人物。ジャンプの王の一冊である『DRAGON BALL』に、別の系列の頂点が筆を入れる——その懐の広さこそが、このセットの面白さなのかもしれません。

35巻|浅田弘幸

35巻のカバーを担当したのは、『テガミバチ』で詩情あふれる世界を描いた浅田弘幸先生。

浅田先生のタッチは、線がやさしく、画面に漂う光の表現が独特。テガミバチのラグやニッチを描いてきた手は、ドラゴンボールという少年バトル王道の世界とは少し違う場所に住んでいる印象がありますが、今回の35巻表紙でもその「絵本のような優しさ」がしっかり残っています。悟空のキャラクターを保ちながら、どこか叙情的な空気が乗っていて、画面全体に詩のような余韻が漂う一枚です。

少年漫画のド真ん中の作家ばかりが並ぶ中で、浅田先生のような繊細な絵柄が混じることが、このセット全体の懐の深さを示しているなと感じました。バトル一辺倒ではない悟空——そんな視点で表紙を眺めたい人には、特に響く1冊です。

36巻|星野桂

36巻のカバーを担当したのは、『D.Gray-man』で重厚な世界観を構築した星野桂先生。

星野先生のタッチは、線が繊細で、衣装やメカ・銃器・装飾品の描き込みに圧倒的な情熱を感じさせます。アレンやリナリーを描いてきたあのディテール志向が、今回の36巻表紙でも息づいていて、悟空の道着のシワや背景の処理に静かな密度が漂っているのが印象的です。色彩はくすんだトーンで上品にまとめられていて、ドラゴンボールのカラフルさとはまた違う、星野先生独自の「黒の効いた」画面に仕上がっています。

星野先生はジャンプスクエアという媒体で、長期連載を支え続けてきた数少ない作家のお一人。本誌のメインストリームとは違う場所で漫画を描き続けてきた作家がドラゴンボールの公式表紙を担当する——この配置からも、企画全体の網羅性の高さがよくわかります。

37巻|麻生周一

37巻のカバーを担当したのは、『斉木楠雄のΨ難』でジャンプギャグ漫画を盛り上げた麻生周一先生。

麻生先生のタッチは、線がカッチリしていて、表情の付け方に独特のクセがあるのが特徴。斉木のリアクション芸を描き続けてきた手だけに、今回の37巻表紙の悟空にも、どこか「無駄な動きをしないけど面白い」絶妙な空気が宿っているように感じました。色彩はポップで明るく、シリーズの後半に入ってもテンションを下げない、麻生先生らしいエンタメ精神が前面に出ている一枚です。

麻生先生は鳥山先生のギャグ漫画家としての顔——『Drスランプ』時代——にもっとも近い系譜にいる作家のお一人だと思います。バトルだけでなくギャグ・コメディの遺伝子もしっかり受け継いだ作家がドラゴンボールの一巻を担うことで、シリーズ全体に「鳥山先生の別の顔」へのリスペクトも自然と織り込まれている、そんな印象の一枚でした。

38巻|田村隆平

38巻のカバーを担当したのは、『べるぜバブ』で異色の学園バトルを描いた田村隆平先生。

田村先生のタッチは、線に勢いがあり、男臭さの中にどこか可愛らしさが混じる独特の振り幅が魅力。男鹿たちの破天荒なノリを描いてきた手は、今回の38巻表紙にもしっかり残っていて、悟空のキャラクターでありながら、どこかワルっぽさと茶目っ気が同居しているような表情を生み出しています。色彩は明るくも輪郭がしっかりしていて、画面の力強さが伝わってくる一枚です。

田村先生は2000年代後半から2010年代のジャンプを支えた中堅世代の作家。鳥山先生・尾田先生・岸本先生たちの作る「王道」の上で、自分の色を加えてきた立場と言えます。その田村先生が、改めて王道中の王道、悟空に向き合う——そんな世代の視線を感じる一枚として味わえます。

39巻|とよたろう

39巻のカバーを担当したのは、『ドラゴンボール超』で鳥山先生の世界を継承し続けているとよたろう先生。

とよたろう先生のタッチは、鳥山先生の絵柄の特徴を細部まで分解・吸収したうえで、自分の手で再構成する力が圧倒的。今回の39巻表紙でも、悟空のシルエットや髪型の取り方に、原作の鳥山悟空との地続き感がしっかり残っていて、「同じ世界で時間が流れているもう一枚の悟空」を見ているような印象を受けます。色彩も鳥山先生の感覚に近く、オリジナルとダブルカバーが、不思議なくらい同じ空気をまとっているのが面白いところです。

とよたろう先生はもともと鳥山先生のドラゴンボールに憧れて漫画を始めた、という意味でも、今回42名の作家陣の中でも特別な立ち位置の方。鳥山先生に「ドラゴンボールを任せる」と認められた作家が、こうして公式の表紙にも名を連ねる——シリーズの「現在進行形」を象徴する一枚として、特に感慨深く眺めました。

40巻|田畠裕基

40巻のカバーを担当したのは、『ブラッククローバー』で王道魔法ファンタジーを描いた田畠裕基先生。

田畠先生のタッチは、線がパワフルで、キャラクターの感情を分かりやすく爆発させる演出が魅力。アスタやノエルが叫び、技を放つ場面を描いてきた手は、今回の40巻表紙でも悟空のエネルギーをしっかり受け止めていて、画面全体から「叫び」が聞こえてきそうなテンションを感じさせます。色彩もコントラストが強めで、ドラゴンボールの活劇性をブースターにかける方向で仕上げられている一枚です。

田畠先生はインタビューでも鳥山先生・尾田先生からの影響を率直に語ってきた作家のお一人。ジャンプの大先輩たちの背中を真正面から追ってきた世代として、こうしてドラゴンボールの一巻を任される——その嬉しさと緊張感が画面の熱量に滲み出ているように感じる、まっすぐな表紙でした。

41巻|芥見下々

41巻のカバーを担当したのは、『呪術廻戦』で新時代のジャンプを牽引した芥見下々先生。

芥見先生のタッチは、線がシャープで、キャラクターのシルエットや指先の演技力が圧倒的。虎杖や宿儺、五条悟といったキャラクターの「立ち姿の説得力」を描き続けてきた手だけに、今回の41巻表紙にもその「ポーズの強さ」がしっかり乗っていて、悟空が呪術廻戦の世界にいてもおかしくない空気感を醸し出しています。色彩も呪術らしいくすみのあるトーンで、ドラゴンボールの明るさとはまた違う緊張感が漂う一枚です。

41巻は鳥山先生による特別仕様のオリジナル表紙を持つ巻でもあり、ダブルカバーをめくると、新時代の旗手と原作者が同じ巻に同居するという贅沢な構造になっています。世代を越えた「ジャンプのいま」と「ジャンプの根」が握手している——そんな象徴的な一冊だと感じました。

42巻|尾田栄一郎

42巻のカバーを担当したのは、『ONE PIECE』で世界一売れた漫画家尾田栄一郎先生。

尾田先生のタッチは、線が太く力強く、キャラクターの表情が漫画的に振り切れているのが大きな特徴。今回の42巻表紙にも、その「叫び・笑い・泣きをそのまま画面に出す」尾田節がしっかり乗っていて、悟空が「バイバイ ドラゴンワールド」と書かれた看板の前で別れを告げる——そんなドラマチックな構図が、最終巻という位置にあまりにふさわしい一枚に仕上がっています。

尾田先生は鳥山先生に並々ならぬ敬意を持ち続けてきた作家であり、ONE PIECE自身も「ドラゴンボールの次の冒険漫画」として書き続けられてきたと言っても過言ではありません。鳥山先生に最も大きな影響を受けた現代ジャンプの王が、シリーズ最終巻の表紙でその恩返しをする——そう読み取れるラストカバーは、このセットを締めくくるにふさわしい、最高の一枚でした。

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