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【40周年記念】ドラゴンボール全42巻のダブルカバーBOX開封レビュー!豪華な表紙一覧と特典を写真と熱量多めで語り尽くすぞ

3個目のBOX(23〜33巻)を開ける

3個目のBOXには23巻〜33巻が収められています。

BOX3の背表紙

BOX内側のイラストもまた違ったテイストで、ジャンプ黄金期の名作を支えてきた作家陣の登場が続きます。

23巻|うすた京介

23巻のカバーを担当したのは、『すごいよ!!マサルさん』『ピューと吹く!ジャガー』でジャンプギャグの金字塔を築いたうすた京介先生。

うすた先生のタッチは、線がスッキリしていて、画面の余白の使い方がとにかく上手い。マサルさんやジャガーさんが見せたあの「真顔ボケ」のニュアンスが、今回の23巻表紙の悟空にもうっすら漂っているような気がして、見ていて思わず笑ってしまいました。シリアスな構図に見せかけて、よくよく見るとどこかとぼけた空気が混じっている——うすた先生にしか出せないこの絶妙な「ズレ」が、ドラゴンボールの中で異彩を放つ一枚になっています。

うすた先生はジャンプギャグ漫画家として、鳥山先生のドクタースランプ系譜を体感してきた世代でもあります。鳥山先生の絵柄やテンポ感が骨に染み込んだ作家が、ギャグの間合いをそのまま悟空の表紙に持ち込む——これは企画の遊び心としてかなりおいしい一枚でした。

24巻|森田まさのり

24巻のカバーを担当したのは、『ROOKIES』『ろくでなしBLUES』で熱い男たちを描き続けてきた森田まさのり先生。

森田先生のタッチは、太めの線でキャラクターのゴツさや男臭さをしっかり表現するのが持ち味。今回の24巻表紙でも、悟空のシルエットがいつもより一段ガッシリとして見えて、ROOKIESの川藤や太尊たちが背中合わせに立っているようなイメージすら湧いてきます。男たちの背中で物語を語ってきた作家ならではの、「黙っていても画面が熱い」感じがじんわり伝わってくる一枚です。

森田先生は90年代ジャンプ全盛期を支えた作家のお一人で、まさに鳥山先生と同じ時代の空気を共有してきた立場の方。同時代を走ってきた仲間が、こうしてドラゴンボールの一巻を担当する——その関係性込みで眺めると、絵の中の悟空にも何か特別な熱が宿っているように見えてきます。

25巻|加藤和恵

25巻のカバーを担当したのは、『青の祓魔師』で独自の世界観を構築した加藤和恵先生。

加藤先生のタッチは、線がきれいで品があり、衣装やアクセサリーの描き込みに抜かりがないのが大きな魅力。表紙でも悟空の道着のシワや帯の質感に、青エクで磨かれた「布を描く力」が確実に活きていると感じました。色彩は派手さよりも品の良さで勝負する系で、画面全体がしっとりとした空気をまとっているのも加藤先生らしい仕上がりです。

加藤先生はジャンプ本誌ではなくジャンプスクエア出身で、メインストリームから少しずらしたところで丁寧に世界を作り続けてきた作家。そんな作家が王道中の王道、ドラゴンボールの表紙を任されるという配置は、ジャンプというブランド全体での連帯を感じさせます。もしジャンプ+やスクエアまで含めて買い揃えてきた読者なら、この巻はとくに胸にくるはずです。

26巻|Boichi

26巻のカバーを担当したのは、『Dr.STONE』作画、『ORIGIN』などで卓越した画力を発揮するBoichi先生。

Boichi先生のタッチは、なにより圧倒的な情報量。背景・人物・光源処理、すべてが一枚の中で完璧に成立していて、表紙としての完成度はシリーズ随一かもしれません。今回の26巻も、悟空のキャラクター性は守りながら、Boichi先生らしい立体的な肉付けと光の描き方が前面に出ていて、ドラゴンボールの一場面が突如「映画のスチル」になったような迫力を感じます。

Boichi先生は鳥山先生を強く尊敬している作家としても知られていて、Dr.STONEの作画でも度々鳥山的なキャラ造形へのオマージュが見られます。「鳥山先生のキャラを誰よりリアルに肉付けしたら?」という問いの一つの回答が、この26巻表紙なのかもしれません。集めるなら必ず手元に置きたい一冊です。

27巻|久保帯人

27巻のカバーを担当したのは、『BLEACH』で唯一無二のスタイリッシュな世界を創った久保帯人先生。

久保先生のタッチは、線が鋭く、コマ割りや構図の作り方も完全に「映画的」。BLEACHの斬月や卍解の場面を一枚絵にしてきた手腕がそのまま、今回の27巻表紙にも乗っていて、悟空のシルエットや空間の取り方に独特のクールさが漂っています。色彩もBLEACHの世界観に近い、コントラストの効いたトーンで、ドラゴンボールというより「黒崎一護のいる世界の悟空」と言いたくなるような風情を感じました。

久保先生はNARUTO・ONE PIECEと並んで「ジャンプ三本柱」と呼ばれた時代の中心人物の一人。鳥山先生が築いたジャンプの土台の上で、自分の美学を最大限に振り切ってきた作家です。その久保先生がドラゴンボールに正面から手を入れる——これも今回の42巻セットでしか味わえない、特別な化学反応の一つだと感じました。

28巻|秋本治

28巻のカバーを担当したのは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で40年の連載を駆け抜けた秋本治先生。

秋本先生のタッチは、写実的なメカ・建物の描写と、かっちりとした線が大きな特徴。両津や中川のキャラクターを大量に動かしてきた手腕は、画面の構成力という意味で唯一無二です。今回の28巻表紙でも、その「画面に物が多くても整って見える」設計力がしっかり活きていて、悟空のキャラクターでありながら、画面全体に「こち亀の街角」のような実在感が漂っているように感じました。

そしてなにより、ジャンプで40年以上連載を続けてきた秋本先生にとって、鳥山先生は同じ時代を共有してきた巨大な仲間でもあります。この二人の名前が同じ表紙に並ぶ——それだけで、ジャンプという雑誌が築いてきた歴史の厚みを感じてしまう、感慨深い一冊でした。

29巻|小畑健

29巻のカバーを担当したのは、『DEATH NOTE』『ヒカルの碁』作画で頂点クラスの画力を誇る小畑健先生。

小畑先生のタッチは、線が繊細で、人物の解剖学的な正確さと色気の同居が大きな特徴。表紙でも悟空のシルエットが「人体としてあまりに正しい」描き方をされていて、いつもの悟空とは違う、どこか神々しい雰囲気をまとっています。陰影や髪の毛の流れ、衣装のシワまで、画面のどこを切り取っても線が美しい——という意味で、コレクションの中でも特に「絵として眺めたい」一枚です。

小畑先生は原作付き作画として『DEATH NOTE』『ヒカルの碁』『プラチナエンド』など多くの名作を残してきました。鳥山先生という日本一の「絵の人」の世界に、別の頂点である小畑先生がカバーで加わる——これは画力で食い合うというよりも、二つの頂点が握手しているような、贅沢なコラボだと感じました。

30巻|和月伸宏

30巻のカバーを担当したのは、『るろうに剣心』で時代を超えた剣劇ロマンを描いた和月伸宏先生。

和月先生のタッチは、線が硬質で、刀や着物の描写に強いこだわりが見える「歴史の人」っぽさが魅力。今回の30巻表紙でも、悟空のポーズや空気の張り詰め方に、剣心や斎藤一たちが立つ画面の緊張感がうっすら漂っているように感じました。色彩はあくまで品よく抑えられていて、明治の風が悟空のもとに吹き込んできたような、不思議な時代感のある一枚です。

30巻はオリジナル表紙が鳥山先生による特別仕様の一冊でもあります。ダブルカバーをめくると、そこには鳥山先生による「もう一枚の30巻」が現れるという二重のごほうび付き。和月先生の剣劇テイストと、鳥山先生の特別表紙が同じ巻の表と裏に同居する——コレクション性の高さでも特に印象に残る一冊でした。

31巻|矢吹健太朗

31巻のカバーを担当したのは、『To LOVEる-とらぶる-』『ブラックキャット』で唯一無二の魅力を放つ矢吹健太朗先生。

矢吹先生のタッチは、線がきれいで、キャラクターの曲線処理に独特の魔力がある——ToLOVEるのキャラを描き分ける時代を経た手は、もはや「絵が上手い」を超えてもう一段先に行っています。今回の31巻表紙でも、悟空の体のラインや髪の毛の動きに、矢吹先生らしいなめらかさがしっかり残っていて、原作の悟空とはまた違うフォルムの魅力を引き出しているように感じました。

矢吹先生はベテランの域に達しながら、いまだに毎週ジャンプの最前線で連載を続ける現場主義の作家でもあります。週刊連載の修羅場をくぐり抜けてきた人がドラゴンボールの一巻を任される——その重みを画面のクオリティで返してくる、矢吹先生らしい誠実な仕事ぶりを感じる一枚でした。

32巻|吾峠呼世晴

32巻のカバーを担当したのは、『鬼滅の刃』で歴史的なヒットを生んだ吾峠呼世晴先生。

吾峠先生のタッチは、線が柔らかく、ペンというより筆の温度を感じさせる絵柄が大きな特徴。デフォルメ気味のかわいさと、刹那的な感情の鋭さが同居しているのが鬼滅らしさで、今回の32巻表紙でも、悟空の表情に独特の「優しさと刃」のような両義性が宿っているように感じました。色彩も派手な原色ではなく、和の風を感じる淡いトーンで、画面全体に静かな余韻が漂っている一枚です。

鬼滅の刃の連載中、ジャンプの編集部やほかの作家さんからも度々「鳥山先生・尾田先生に並ぶ存在」として語られてきた吾峠先生。その作家がドラゴンボールの公式表紙を担当している、というのは、ジャンプの世代交代と継承が一枚に圧縮されているような、象徴的な配置に感じられました。

33巻|荒木飛呂彦

33巻のカバーを担当したのは、『ジョジョの奇妙な冒険』で唯一無二の世界観を創り続けてきた巨匠荒木飛呂彦先生。

荒木先生のタッチは、ポージング・色彩・線の癖、すべてが一目で分かる強烈なオリジナリティを持っています。今回の33巻表紙でも、悟空が「ジョジョ立ち」とでも呼びたくなるような独特のポーズで立ち上がっていて、原作の悟空とは違う独立した美意識の中に取り込まれているのが面白いところ。色使いも鮮烈で、ドラゴンボールの一場面というより、ジョジョのスピンオフを見ているような錯覚すら覚える一枚です。

荒木先生は鳥山先生と同世代に近い、ジャンプを背負ってきた仲間とも言える存在。互いの世界観を尊重しあいながら、それぞれの王国を築いてきた二人が、こうして一つの表紙の中で出会う——その瞬間に立ち会えるだけで、このセットを買った意味があると感じる、特別な一枚です。

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