夕日を浴びながら東京湾をフェリーで横断!金谷→久里浜を車で渡る40分の船旅が想像以上に良かった話

📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS
千葉から神奈川へ帰る際、あなたならどのルートを選びますか?多くの方が「東京湾アクアライン」を思い浮かべると思いますが、週末の夕方ともなれば大渋滞は避けられません。
そこで今回、父の「気分転換にフェリーで帰ってみる?」という提案で、初めて「東京湾フェリー」を利用して千葉県・金谷港から神奈川県・久里浜港まで車ごと渡ってみました。
すると、ただの移動手段ではなく、一つの「海上アクティビティ」として最高に楽しい時間になったのです。
美しい夕日を眺めながらの40分間は、アクアラインの渋滞に巻き込まれるよりもはるかに短く感じられ、心身ともにリフレッシュできました。
今回は、そんな東京湾フェリーのリアルな体験談をお届けします。
東京湾フェリー(金谷港〜久里浜港)の基本情報
東京湾フェリーは、千葉県富津市の「金谷港」と神奈川県横須賀市の「久里浜港」を約40分で結ぶ定期航路です。

1951年(昭和26年)の設立以来、三浦半島と房総半島をつなぐ重要な交通インフラとして、また観光ルートとして多くの人々に親しまれてきました。
現在は東京湾アクアラインが開通しているため、千葉〜神奈川間の移動は車で気軽にできるようになりましたが、アクアラインが完成する1997年以前は、このフェリーこそが房総半島と三浦半島を結ぶメインルートだったそうです。
時代とともに「交通の主役」からは退いたものの、70年以上にわたって運航を続けているという事実が、この航路の根強い人気を物語っています。
実際に乗ってみると、アクアラインにはない「旅をしている感覚」が確かにあり、移動手段としてだけでなく、一つの体験として十分に価値があります。
東京湾フェリーの乗船レポ|乗船から下船まで
ここからは、乗船してから下船までを、順番に紹介していきます。
いざ乗船!車での利用手順と混雑状況
今回は土曜日の夕方、16時30分発の便を利用しました。
フェリーは事前予約ができないため、当日は先着順となります。私たちは出港の30分前(16時00分頃)に到着し、車を待機列に停めました。
チケット購入から乗船までのスムーズな流れ
週末ということもあり、すでにフェリーを待つ車やバイクが列をなしております。

車を待機列に停めたら、ドライバーが車検証を持ってターミナルの建物へ向かいます。金谷港のターミナルはこぢんまりとしていますが、窓口は分かりやすい場所にあるので迷うことはありません。


ターミナル内は家族連れやカップル、ライダーたちで賑わっていました。待合スペースにはベンチが設置されていり、お土産も売っているので、チケット購入後に出港時間までこの建物で待つこともできますね。
まずは窓口で車検証を提示し、同乗者の人数を伝えて車両のサイズに合わせた料金を支払います。ちなみに、支払いは現金のほかクレジットカードにも対応しているようです。


気になる料金ですが、港内に大きな運賃表が掲示されているので、事前にチェックしておくと安心です。車両運賃には同乗者1名分の旅客運賃が含まれているのがポイント。つまり、ドライバーは追加料金なしで乗れるということです。

運賃表の隣には時刻表も掲示されています。便数は季節やダイヤ改正によって変わることがあるので、当日の予定を立てる際は公式サイトであらかじめ確認しておくと確実ですね。

チケットを無事に購入できたら、車検証と一緒に手元に持って車に戻ります。

乗船時にもう一度チケットと車検証の確認があるので、すぐ取り出せる場所に置いておくのがベストです。出港時間が近づくと、係員の方が1台ずつチケットと車検証の確認に来てくれます。
確認が終われば、いよいよ車ごと船内(車両甲板)へ乗り込みです!出航の15分前から船への乗船がスタートし始めました。
船内に入ると、想像以上に広い車両甲板が広がっていて驚きました。天井が低く独特の雰囲気があり、「本当に船の中に車で入っている!」というワクワク感がたまりません。

駐車が完了したらエンジンを切り、必要な荷物だけ持って客室へ向かいます。
航行中は車両甲板に戻ることができないので、貴重品やカメラ、上着など必要なものは忘れずに持ち出しましょう。特に甲板で写真を撮りたい方は、スマホやカメラを忘れないよう注意です。
想像以上に充実!船内の見どころピックアップ
車両甲板から階段を上がると、目の前にはすでに東京湾の海面が見え、一気に「船感」が高まります。

船内は想像以上に広く、様々な設備が整っていました。観光地化されすぎていない、どこか懐かしい「ローカルな旅情」を感じられるのが魅力です。
広々とした客室とくつろぎのスペース(下部客室・上部客室)
船内は1階と2階が主な客室になっています。

前方を向いた座席がずらりと並び、大きな窓からは海を見渡すことができます。土曜日だったため、お子様連れのファミリーや外国人観光客も多く、適度な賑わいがありました。

座席数が非常に多いため、混雑していても「座れない」ということはほとんどないんだそう。


窓際の席を確保すれば、冷暖房の効いた快適な室内から優雅に海を眺めることができますね。
旅の気分を盛り上げる船内売店(SOUVENIRショップ)
2階には、軽食やお土産を販売する売店コーナーがあります。千葉の特産品や、横須賀名物の「海軍カレー」に関連する商品などが並んでおり、ちょっとした買い物を楽しむことができます。

フェリー限定のグッズがあるかは確認できませんでしたが、千葉側・神奈川側それぞれの名産品が揃っているので、お土産を買い忘れた方にも便利かもしれませんね。
さらに奥に進むと、キヨスクのようなミニコンビニや、ビールやお弁当、温かい軽食を販売しているカウンターがありました。こちらが一番人気のようで、出港直後からしっかり行列が。


「船の上でビールを飲みながら夕日を眺める」これだけで、ただの移動がちょっとした贅沢な時間に変わります。40分の短い航海だからこそ、こうした小さな楽しみが際立つのかもしれません。
お弁当を買って甲板で海を見ながら食べるのも良さそうですね。
海風を感じる屋上デッキ(ペット同伴OK)
天気が良い日に絶対おすすめしたいのが、屋上(甲板)デッキです。緑色に塗られた床に白いテーブルと椅子が設置されており、自由に潮風を感じることができます。


そして驚いたのが、なんとこの屋上デッキ、大型犬などのペットも同伴可能なんです!実際にワンちゃんを連れてくつろいでいる方もいて、愛犬と一緒に船旅を楽しめるのは大きな魅力だと感じました。
息を呑む絶景!東京湾に沈む夕日とすれ違う船
今回、私が最も感動したのが「景色」です。ちょうど夕暮れ時の便だったため、乗船中のほとんどの時間を外の甲板で過ごしました。
出港すると、金谷のノスタルジックな海岸線と緑豊かな山々が少しずつ遠ざかっていきます。そして目の前に広がるのは、オレンジ色に染まる空と、太陽の光を反射してキラキラと輝く東京湾。

航行中には、久里浜から金谷へ向かう別のフェリーとすれ違う場面も。巨大な船体が波を立てて進む姿は迫力満点で、思わずカメラを構えてしまいました。
遠くには貨物船や工業地帯のシルエットも浮かび上がり、刻一刻と変わる景色に全く飽きることがありません。

聞こえるのは、エンジン音と波が船体にぶつかる「ザバーッ」という音と、船に乗っている人たちの楽しそうな会話。


ちなみに、船の上でも電波もしっかり入っていたので、航行中もSNSへの投稿やメッセージのやり取りは問題なくできます。アクアラインのトンネルの中を走るのとは全く違う、五感が刺激される40分間はとても楽しい時間になりました。
久里浜港に到着!下船の流れ
船内アナウンスで到着が告げられると、乗客たちは車両甲板へと戻り始めます。到着の10分ほど前にアナウンスが入るので、甲板で景色を楽しんでいても慌てる必要はありません。
久里浜港に接岸すると、船首のゲートがゆっくりと開き、係員の誘導に従って車を発進させます。下船は乗船時よりもスムーズで、あっという間に港の外へ。
久里浜港を出れば、横浜横須賀道路や国道16号線へのアクセスも良好なので、帰路の渋滞もほとんど気になりませんでした。
船酔いはする?リアルな体験談
船旅で気になるのが「船酔い」ですよね。実は私、三半規管がかなり弱く、乗り物酔いしやすい体質です。
今回は事前に酔い止めを飲んで挑みましたが、当日は少し波があったのか、結果的に少し酔って気持ち悪くなってしまいました。
しかし、吐くほどひどい状態にはならず、外の風に当たって遠くの景色を見ているうちに気が紛れました。乗船時間が約40分と比較的短いため、「限界を迎える前に到着する」という安心感があります。
酔いやすい方は、室内にこもるよりも甲板で風に当たることをおすすめします。
※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。
乗船してわかったメリットとデメリットは…
良かった点
- アクアラインの渋滞ストレスを完全に回避できる
- 夕日や海風など、移動自体が「観光アクティビティ」になる
- 船内が広く、座席や売店などの設備が充実している
- ペットと一緒に甲板で過ごせる
気になった点
- 三半規管が弱い人は、波の状況によって少し酔う可能性がある
- 事前予約ができないため、繁忙期は待ち時間が発生するかも
東京湾フェリーの口コミ・評判は?実際に利用した人の声を紹介
ここまで東京湾フェリーの魅力をお伝えしてきましたが、「実際のところどうなの?」と気になる方もいるかと思います。
そこで、旅行サイトに投稿されている実際に利用した方のリアルな口コミを集めてみました。良い口コミだけでなく、気になる口コミもあわせてご紹介します。
良い口コミ
まずは、東京湾フェリーを高く評価している口コミから。やはり「非日常感」と「渋滞回避」を挙げる声が多かったです。
帰りはアクアラインを考えていましたが東京湾フェリーがある事を知り、しかも意外と安い料金でしたので利用することにしました。GWなので朝から渋滞ばかりでしたのでとても快適に、しかもかなりの時間短縮になりました。5m未満の車と大人3人で5430円!この安さ、助かります。出典:じゃらんnet 東京湾フェリーのクチコミ
GWのアクアライン渋滞は本当に地獄ですよね…。渋滞を回避しつつ、しかもリーズナブルに移動できるのは東京湾フェリーの大きな強みです。
東京湾フェリー利用時は、往復アクアライン利用より遥かにドライブ旅の愉しみが増します。房総帰りに金谷港からの乗船が常ですが、今回は久里浜港から乗船しました。同じ航路でも見える景色の違いで旅行気分に大きく差が出ます。久里浜行きの方が見応えある景色ですが、都会に近づく旅の終いを感じさせられます。金谷行きでは離島に向かう時の様な、フェリー旅気分を味わえます。出典:じゃらんnet 東京湾フェリーのクチコミ
「離島に向かう時のようなフェリー旅気分」という表現、まさにそれです!たった40分の航路なのに、行きと帰りで全く違う景色が楽しめるのも東京湾フェリーの醍醐味ですね。
千葉に行く際にはほぼ必ず利用します。うちは車で乗り込みます。結構千葉の施設との割引チケットプランがあって、場所によっては高速使うより安かったりします。約40分間は運転もせず休憩もでき、景色を眺めたり船の中にあるショップで買い物したり、甲板で鳥に餌あげてたり割と楽しいです。出典:いこーよ 東京湾フェリーの口コミ
運転の疲れを癒しながら移動できるのは、長距離ドライブにおいて本当にありがたいポイント。鴨川シーワールドなどとのセット割引チケットもあるので、うまく使えばアクアライン経由よりお得になることもあります。
気になる口コミ
一方で、少数ながら気になる口コミもありました。事前に知っておけば対策できることばかりなので、あわせてチェックしておきましょう。
船は結構急な階段しかないです。また、いきなり階段になって転落する恐れもありそうでしたので注意です。アクアラインが人気なためか、あまり存在感が知られていないのか、すごーく空いていました。シートも状態が良くプチ船旅が体験できるのでお勧めです。往復チケットの他に、遊覧チケットがあり、船旅だけを楽しむ時間が限られる場合は、対岸の鋸山観光をせずに遊覧だけでも良いと思います。出典:フォートラベル 東京湾フェリー(久里浜港発)のクチコミ
全体的にはおすすめという評価ですが、「船内の階段が急」という指摘は覚えておきたいポイントです。小さなお子さん連れやご年配の方は、乗り降りの際に少し注意が必要ですね。
この日は久里浜12時15分発の便を利用しましたが、比較的空いていて、天気も良かった為か揺れも少なかった為、快適に移動することが出来ました。参考までに船は「かなや丸」という2階建ての船が使用され、1・2階は通常の客室で座席は2人掛けシートが中心でした。但しリクライニングは出来ない椅子でしたのでその点は残念です。出典:フォートラベル 東京湾フェリー(久里浜港発)のクチコミ
座席がリクライニングできないという点は、長時間の移動に慣れている方だと少し気になるかもしれません。ただ、乗船時間は約40分と短いので、個人的にはデッキに出て海風を浴びたり、売店で軽食を買ったりしていればあっという間でした。
口コミまとめ
全体的に見ると、東京湾フェリーの口コミは圧倒的に好意的なものが多い印象です。特に「渋滞を避けられる」「非日常のプチ船旅が楽しめる」「意外とリーズナブル」という3点は、多くの利用者が共通して評価しているポイントでした。一方で「階段が急」「座席のリクライニングがない」といった点は事前に知っておくと安心です。
ただの移動じゃない、心満たされる船旅を
初めて体験した東京湾フェリーでの帰路。少し船酔いはしたものの、トータルで見れば「移動手段として選ぶ価値は十二分にある」と断言できます。
ただハンドルを握って高速道路を走るだけのドライブよりも、はるかに新鮮で、旅の締めくくりにふさわしい思い出深い時間となりました。特に夕暮れ時の美しさは、写真では伝えきれないほどの感動があります。
横須賀方面や千葉から帰る機会があれば、ぜひ一度、アクアラインではなくフェリーという選択肢を試してみてください。きっと、想像以上の素敵な船旅が待っていますよ!
- 正式名称:東京湾フェリー株式会社
- 航路:金谷港(千葉県富津市)↔ 久里浜港(神奈川県横須賀市)
- 所要時間:約40分
- 旅客運賃:大人1,000円/小学生550円(※2025年7月改定後)
- 車両航送運賃:普通車4,900円〜(運転者1名の旅客運賃込み)
- 予約:不可・先着順(※車の乗船は車検証が必要)
- HP:東京湾フェリー 公式サイト
※運賃や時刻表などの最新情報は、必ずお出かけ前に公式サイトにてご確認ください。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。
※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。









































































コメントはこちら