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大谷翔平、ヤンキース3連戦は登板なし 左膝の炎症でDH専念、次の登板予定は21日以降か

大谷翔平、ヤンキース3連戦は登板なし 左膝の炎症でDH専念、次の登板予定は21日以降か

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ドジャースの大谷翔平が、17日開幕(日本時間18日)のヤンキースとの敵地3連戦で先発登板しないことが分かった。左膝の炎症治療を優先し、指名打者に専念する。14日のオールスターゲーム欠場に続く措置で、投手としての復帰は今月21日以降にずれ込む見通しだ。

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佐々木・シーハン・山本の3人が先発、大谷の名前はなし

ドジャースは16日、ヤンキー・スタジアムでの3連戦(17〜19日、日本時間18〜20日)の先発投手を発表した。初戦は佐々木朗希(24)、2戦目はエメット・シーハン、3戦目は山本由伸が務める。大谷翔平(32)の名前は、いずれの試合の予告先発にも入らなかった。

デーブ・ロバーツ監督は大谷について「(打者として)ラインナップに入るだろう」と述べ、指名打者での起用を明言する。一方、投手としての起用は「まだ決めていない」と言葉を濁した。事実上、この3連戦での登板はない。

佐々木にとっては、後半戦の開幕投手という大役だ。2年目の右腕が、敵地の大舞台でマウンドに上がる。ドジャースとヤンキースは2024年のワールドシリーズでも対戦した間柄で、今回はインターリーグの敵地カードとして組まれた。大谷が登板しない中でも、後半戦の初戦は注目度の高い一戦になる。

6月12日に表面化した張り、10日の先発回避、13日には日米通算350号

大谷の左膝に違和感が出たのは6月12日にさかのぼる。画像検査では異常が見つからなかったものの、翌日はラインナップを外れ、数日の間隔を置いて先発を再開した経緯がある。

その後も張りは繰り返し現れた。ドジャースは7月10日(日本時間11日)、予定していたダイヤモンドバックス戦の先発を回避すると発表する。大谷はこの試合に指名打者として出場し、初回に今季21号となる先頭打者本塁打を放った。同じ日、フィラデルフィアでのオールスターゲーム欠場も決まっている。

前半戦最終戦となった12日(日本時間13日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦にも大谷は指名打者で先発した。初回、相手先発の初球を捉えた一打はスタンド最上段まで届く特大弾になる。今季22号にして、NPBとメジャーの通算では350号という節目の一発だった。ロバーツ監督は「今日中に膝の水を抜くことになると思う」と説明しており、この日のうちに左膝の水を抜く処置に入った。痛み止めの注射は行っていない。14日のオールスターゲームには、ファン投票で野手部門最多票を集め6年連続6度目の選出となっていたが、出場を辞退した。選出されながら欠場するのは自身初めてだ。

「ブルペンに申し訳ない」大谷が明かした胸中

登板を回避した10日の試合後、大谷は自らの言葉で経緯を語った。「どちらかというとピッチングの方が負荷がかかる。繰り返していた状況ではあった。改善するところはしないといけない」。予定していた先発を外れたことについては「ブルペンにしわ寄せがいって申し訳ない」と謝罪もにじませた。

膝の張りには波があり、良くなる日もあれば悪化する日もあるという。ロバーツ監督も、打撃より投球の方が膝への負担が大きいとの見立てを大谷と共有している。

専門医の見方は分かれる、「今季は何とかできる」「今後も水が溜まる恐れ」

球団の外にいる専門医からも、今回の水抜き処置についてさまざまな見方が出ている。松宮整形外科の松宮是哲院長は、膝に水が溜まるのは関節の炎症のサインだと説明したうえで「今の段階では重症度は少ないと考えられる」と分析した。太もも周辺の筋肉をほぐすケアを続ければ「今シーズン、何とかできるとは思う」と、比較的前向きな見立てを示している。

一方、東京北医療センター整形外科・科長の望月智之医師はより慎重だ。「左膝の水を抜くということは、半月板損傷などがある可能性がある」としたうえで、「半月板や軟骨は1度損傷すると手術しても完全には治らないので、今後も膝に水が溜まる恐れは考えられる」と話した。走ることが膝への負担として大きいとの見方も示しており、投打二刀流を続ける大谷にとっては、投球だけでなく走塁面での管理も課題になりそうだ。

焦点はフィリーズ3連戦、10月へ照準を合わせる慎重論

投手としての復帰時期は、ヤンキース戦の次に控えるフィリーズとの敵地3連戦(現地20〜22日、日本時間21〜23日)が焦点になる。フィリーズ戦の翌日にあたる現地23日(日本時間24日)はチームの移動日で試合が組まれていない。米スポーツメディアは、この休養日を挟める日程を優先し、大谷の次回登板が最終戦の22日(日本時間23日)前後になると伝えた。ただし、ロバーツ監督は正式な決定を明言しておらず、確定した日程ではない。

ロバーツ監督は「10月に健康でいることより優先されるものはない」と言い切る。3年連続のワールドシリーズ制覇を目指すドジャースにとって、目先の1勝より10月に万全の状態で戦うことが最優先だ。7月の登板を1つ減らしてでも、長期的な健康を優先する構えを崩していない。

大谷は前半戦を投手として8勝2敗、防御率1.79で終えた。打者としても打率2割9分3厘、22本塁打、58打点と高い水準を保っており、投打どちらを欠いてもチームへの影響は小さくない。数字が示すとおり、無理に投手復帰を急ぐ必要はないというのがチームの判断だ。ヤンキース戦でDHに専念する3日間は、その第一歩となる。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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