阿部慎之助への監督復帰要望署名が10万突破 ファンが動いた背景と球団へ届くまでの道筋

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巨人・阿部慎之助前監督の復帰を求めるオンライン署名が、5月28日朝に10万筆を突破した。発足からわずか約39時間。長女への暴行容疑による逮捕、辞任という流れに、ファンが「待った」をかけた格好だ。署名はこれから球団へ提出される。
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約39時間で10万筆 署名は東京ドームの収容人数を軽く超えた
巨人・阿部慎之助前監督(47)の監督復帰を求めるオンライン署名が、5月28日午前8時19分ごろに10万筆を超えた。署名サイト「Change.org Japan(チェンジ・ドット・オーグ)」で5月26日午後5時ごろに始まり、突破までにかかった時間は約39時間だ。
当初の最終目標は4万3500筆だった。これは東京ドームで野球を開催するときの収容人数にあたる。発足から約24時間後の27日夕方、署名はこの数字に到達する。そこからさらに伸び続け、目標達成から約15時間で10万筆に乗った。
署名の提出先は3つ。株式会社読売巨人軍、株式会社読売新聞グループ本社、そして各スポーツメディアや野球記者だ。運営は10万筆を超えたあと、球団への提出と交渉に向けた準備期間に入ると宣言した。署名の受付期限は6月5日午後11時59分。ただ、想定を大きく上回る反響を受け、運営は期限の前倒しもありうると説明している。
逮捕、そして辞任 5月25日の夜から動き出した
事の発端は5月25日の夜だった。
球団が確認した事実によると、阿部氏は同日午後6時ごろ、東京・渋谷区の自宅で18歳の長女と15歳の次女のケンカを止めようとした。その際、言い返してきた長女の襟元をつかみ、投げ飛ばすなどした。長女にけがはなかった。
その後、警視庁渋谷署が阿部氏を暴行の疑いで現行犯逮捕する。呼気からはアルコールが検出された。釈放は日付が変わった26日午前0時すぎ。逮捕は任意捜査に切り替えられた。
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阿部氏の動きは早かった。26日午前、東京・大手町の読売新聞ビルで山口寿一オーナーと面会し、自ら辞任を申し入れる。球団はこれを受理した。同日の会見で、阿部氏は涙を流しながら謝罪した。
「伝統ある巨人軍の監督という名も汚してしまい、とても深く謝罪したい気持ちでいっぱいでございます」
シーズン中の監督交代は、巨人にとって1947年以来79年ぶりとなった。
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「許されない」球団と、「辞めさせるな」という世論
辞任の判断について、山口オーナーは取材にこう答えている。
「暴力は許されないこと。私も監督を続けることは許されないと考えておりましたので、その辞任を受け入れた」
一方で、会見では長女が書いた手紙も代理人を通じて紹介された。手紙には「これは私の意思で出しております」「殴る蹴るなどといった事実はございませんでした」「父とはすでに仲直りをしておりますので、ご安心ください」とつづられていた。
球団の厳格な対応と、当事者である家族の説明。この温度差が、署名が一気に広がった背景にある。
著名人も次々と声を上げた。元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏はXで「違うと思う」と球団の対応に異論を投げかけ、社会が反省を求めつつも阿部氏を許していくべきだと連投した。落語家の立川志らく氏は自身のYouTubeで「辞めさせちゃダメだよ」「嘆願書書けよ、みんなで」と熱弁を振るう。映画「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督も署名ページを引用し、賛同を呼びかけた。
きっかけの一つが、AIだったことも話題を呼んだ。長女がケンカのあと、ChatGPTに相談したところ、児童相談所への通報を勧められたという。山崎監督は「AIに惑わされる人類って意味でも、人間の力で元に戻さないといけない」とXに記している。
球団は「白紙」 署名はどこまで届くのか
10万筆という数字は、ファンの本気を示した。だが、球団のドアはまだ固い。
山口オーナーは後任人事について「全く白紙」と述べ、阿部氏との今後の関係も「今は何もない。当分何もない」と語っている。今季はオフェンスチーフコーチだった橋上秀樹氏(60)が監督代行を務める。
署名はこれから読売巨人軍と読売新聞グループ本社に提出される見通しだ。運営は「過度な煽りや扇動は本意ではない」とし、活動はあくまで純粋な応援だと強調する。10万人を超える声が球団の判断にどう響くのか。任意捜査の行方とあわせて、これからが本番となる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]



























































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