宇野昌磨、本田真凜とクリムキンイーグルの2人バージョンを披露 初の公開練習で

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
宇野昌磨さんと本田真凜さんが7月14日、東京辰巳アイスアリーナでチーム結成後初の公開練習に臨んだ。宇野さんの得意技を生かした2人版クリムキンイーグルを披露。約30分の練習でリフトなどを確認し、今秋の初戦へ準備を進めた。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
30分の初公開で披露した2人版の技
宇野昌磨(28)=トヨタ自動車=と本田真凜(24)=トヨタ自動車=が14日、東京辰巳アイスアリーナで練習を公開した。2026年5月22日にアイスダンスチームの結成を発表してから、報道陣へ練習を見せるのは初めて。約30分にわたり、リフトや滑りを確かめる機会となった。
練習を指導したのは、2022年北京冬季五輪のアイスダンス日本代表だった小松原美里。2人はリンクを広く使って滑り、身体を支える動きや回転を繰り返す。シングル競技を離れた2人が、アイスダンスの選手として競技会へ向かう姿を初めて公開する場だった。
最も目を引いたのが、クリムキンイーグルを取り入れたオリジナルリフト。クリムキンイーグルは両足を外側に開き、上体を氷面近くまで反らして滑る技で、宇野がシングル時代から得意としてきた。公開練習では、低い姿勢を保つ宇野が本田を膝の上で支える2人版を披露する。
宇野は個人競技で見せてきた技を、アイスダンスのリフトへ作り替えた。2人で試行錯誤を重ね、競技会でも披露できる感触をつかんだという。シングル時代を知る観客にも、2人が始める競技の変化が伝わりやすい技だ。
2025年の共演から競技チーム結成へ
関連記事:“しょまりん”大復帰!宇野昌磨&本田真凜がアイスダンス挑戦表明「二人だからこそできる挑戦」に称賛の声
2人は2024年、相次いでシングル競技からの引退を発表した。本田は同年1月、宇野は5月に決断を公表。その後もプロスケーターとして、それぞれ氷上での活動を続ける。
動きが重なったのは2025年だった。宇野がプロデュースするアイスショー「Ice Brave」で、本田とアイスダンスの演目を披露。公演を重ねた2人は2026年5月、アイスダンスチームを結成して競技へ戻ると発表した。
目標は2030年冬季五輪への出場。公開練習は結成発表から約2カ月後に開かれ、競技復帰へ向けた現在地を報道陣に示す場となった。ショーで育てた2人の演技を、採点を伴う大会へ移す準備が進む。
宇野は練習後、公開形式で滑るのはシングル時代にも経験がなかったと説明した。「アイスショーとは違う緊張感」を感じたと明かす。初めての環境でも、2人は演技の流れを確認した。
関連記事:宇野昌磨”プロゲーマー”デビューに賛否「ガチすぎる」「スケートどうする?」EVO Japan 2026で即実戦へ
「四季」に乗せてリフトと回転を確認
公開練習では、フリーダンスで使用するビバルディ作曲「四季」を流した。2人は速度を上げながら滑り、リフトやツイズルを確認。ツイズルは、移動しながら片足で連続回転するアイスダンスの要素だ。
クリムキンイーグルを取り入れたリフトも「四季」の中で見せる技となる。宇野は「自分たちだけがやっているので自信を持ってやることができる」と説明し、「後押ししてくれる技」と表現した。長く披露してきた得意技が、2人の競技プログラムに加わる。
一方、本田は初年度の姿勢を明確にした。「1年目だからといって、びびらずに戦っていきたい」。経験を積むだけのシーズンとせず、最初の年から大会で力を出す考えだった。
2人はリズムダンスのプログラム「ポエタ」も完成させている。公開練習では本番までの時間を意識し、演技を構成する要素を一つずつ確認した。結成を知らせる段階から、競技プログラムを見せる段階へ。準備は次の局面に入る。
3キロ増量と食事管理で役割に備える
2人で滑るため、身体づくりにも手を加えた。リフトで支える宇野は食べる量を増やし、約3キロ増量。体重を筋力につなげ、本田が安心して乗れる土台を目指してきた。
持ち上げられる本田は、シングル競技との大きな違いとしてリフトを挙げる。少しでも負担を減らそうと食事を管理。支える側と乗る側が別々の課題に取り組み、2人で行う技へ備えた。
クリムキンイーグルのリフトも、その準備を経て公開できる段階へ進んだ。宇野は当初、得意技を踏まえたリフトの実現は難しいと考えていたという。練習を続けた結果、競技の場で披露できる手応えを得る。
約3キロという変化は、シングル選手からアイスダンスのパートナーへ役割を変えた宇野の準備を示す数字だ。食事を管理してきた本田の取り組みとともに、リフトを支える土台となる。公開練習で見えた、氷上以外での準備。
初戦の東日本選手権から全日本へ
2人の初戦は今秋の東日本選手権を予定する。全日本選手権の予選となる大会で、チーム結成後初めて公式競技に臨む。大会は10月29日から11月1日まで、群馬県前橋市のALSOKぐんまアイスアリーナで開催。まずは予選を通過し、12月の全日本選手権へ進むことが直近の目標だ。
本番では、演技全体の完成度とともに、2人が組み立てた要素への評価が結果に表れる。公開練習で見せたクリムキンイーグルのリフトは、2人が独自に取り組む技。初戦まで練習を重ね、成功率を高めていく。
宇野はアイスショーと異なる緊張感を経験し、本田は初年度から臆せず戦う姿勢を示した。5月の結成発表、7月の初公開練習を経て、次に待つのは競技会。2人は東日本選手権へ向け、リフトや滑りの精度を高める。
[文/構成 by たかなし もか]




























































コメントはこちら