ダルビッシュ有、制限リスト入りで無給に 右肘手術から復帰目指す現在と今後の道筋

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米大リーグのパドレスは25日、ダルビッシュ有が制限リストに入ったと発表した。昨年10月に受けた右肘手術からのリハビリに専念するためで、今季は全休する見込みだ。リスト入りに伴い、今季予定されていた年俸1500万ドル(約23億9100万円)は無給となる。
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右肘手術からの回復優先し制限リストへ
パドレスは25日、ダルビッシュ有(39)を制限リストに入れたと発表した。スポーツ専門局ESPNなどが報じている。
制限リストに入ると選手は球団の支配下に残るが、チームは給与を支払う義務がなくなる。ダルビッシュは2023年2月に結んだ6年総額1億800万ドルの契約延長の4年目を迎えていた。今季は1500万ドル(約23億9100万円)の年俸を受け取る予定だったが、この措置により無給状態となる。
球団の年俸総額に大きな空きができる。
パドレスにとって、この資金を新たな選手補強に回す選択肢が生まれた。
引退報道を否定し契約破棄を協議
今年1月、サンディエゴの地元紙がダルビッシュの引退の可能性を報じた。日米の野球ファンに衝撃が走ったが、関係者はすぐに火消しに動く。
代理人を務めるジョエル・ウルフ氏はMLB公式サイトの取材に応じた。「ユウはまだ最終決定を下していない」と引退を明確に否定している。複雑な問題であり、解決に向けて取り組んでいる最中だと説明した。
ダルビッシュ自身も1月24日に自身のXを更新した。球団とは昨年から契約を破棄する方向で話し合っていると明かす。一方で「引退はまだ決めていません」とつづり、現時点では選手会や代理人を交えて協議を続けている状態だ。
2度目の大手術と長期離脱の決断
ダルビッシュは2025年10月29日、テキサス州アーリントンで右肘の内側側副靱帯を修復する手術を受けた。執刀はキース・マイスター医師が担当し、屈筋腱の修復も同時に行っている。
右肘の大きな手術は、レンジャーズに在籍していた2015年のトミー・ジョン手術以来2度目だ。一般的に今回の手術からの回復には12か月から15か月を要するとされる。そのため、2026年シーズン中のメジャー復帰は極めて厳しい状況だった。
昨季は7月のメッツ戦で日米通算204勝目を達成し、黒田博樹を抜いて日本人選手歴代単独1位に躍り出た。その後も白星を重ねて通算208勝まで記録を伸ばしたが、右肘の炎症などで15試合の登板にとどまり、防御率は5.38と苦しんだ。
「また気持ちよく投げられるように」
手術直後の昨年11月、ダルビッシュはXで率直な思いを明かした。
「2026年シーズンは試合で投げることが出来ません」とファンに報告している。続けて「また気持ちよくボールが投げられるようにリハビリ頑張ります」と前を向いた。
無理をしてマウンドに立つことは選ばなかった。長期的なキャリアと右肘の完全な回復を最優先し、再建のプロセスに専念する道を選んだ。
マウンド外からチームを支える役割
今季の登板は絶望的だが、野球から完全に離れるわけではない。
3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、選手としての出場は見送った。それでも侍ジャパンの臨時アドバイザーとして宮崎合宿に帯同した。若手投手陣に変化球の握りや国際大会の心構えを伝え、精神的支柱としてチームを支えた。ただし東京ラウンドには帯同せず、合宿終了後にアメリカへ戻っている。
パドレスのA.J.プレラーGMも、登板できなくてもチームに帯同して影の戦力になってほしいと期待を寄せる。
2027年のマウンド復帰を見据える。日米のファンが待つ場所へ戻るため、地道なリハビリの日々が続く。
[文/構成 by たかなし もか]



























































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