高松宮記念 過去の歴代勝ち馬54頭・全55回の記録(1971-2025)サトノレーヴ連覇挑戦まで電撃の王者たちの系譜

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2026年3月29日、春の短距離王決定戦となる第56回高松宮記念が中京競馬場で開催される。昨年の覇者サトノレーヴ(牡7)=美浦・堀宣行厩舎=が、新たにC.ルメール騎手とコンビを組み連覇に挑む。1971年の創設から55年、全55回を数える同レースの歴代優勝馬一覧とともに、電撃の6ハロン戦の行方を展望する。
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サトノレーヴがルメールとの新コンビで連覇へ
2026年3月29日、中京競馬場で第56回高松宮記念(GI、芝1200メートル)が行われる。春のGI開幕戦に、フルゲート18頭に対して22頭がエントリーした。中心となるのは、昨年の覇者サトノレーヴ(牡7)=美浦・堀宣行厩舎=だ。
昨年はJ.モレイラ騎手の手綱で抜け出し、悲願のGI初制覇を果たした。その後、香港のチェアマンズスプリントプライズで2着、英ロイヤルアスコット開催のクイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでも2着に入るなど国内外で活躍し、2025年のJRA賞最優秀スプリンターに選出されている。今回は新たにC.ルメール騎手とタッグを組む。陣営の連覇への強い意気込みがうかがえる采配だ。
対抗馬も実力者が揃う。2023年から3年連続で同レース2着と惜敗が続き、今回が引退レースとなるナムラクレア(牝7)=栗東・長谷川浩大厩舎=は、デビュー初期から多くの重賞をともに戦った浜中俊騎手とのコンビ復活で、悲願のGI初制覇を狙う。さらに、昨秋のスプリンターズSを制したウインカーネリアン(牡9)=美浦・鹿戸雄一厩舎=や、前哨戦のオーシャンSを勝ったペアポルックス(牡5)=栗東・梅田智之厩舎=らが顔を揃え、実力拮抗の混戦ムードが漂う。
芝2000メートルから電撃の6ハロン戦へ
高松宮記念の歴史は、1971年に創設された「高松宮杯」に遡る。当初は中京競馬場の芝2000メートルを舞台とする別定重賞として、夏の中京開催を彩る名物レースだった。1984年のグレード制導入時にはGIIに格付けされている。
大きな転機が訪れたのは1996年だ。JRAの短距離路線整備に伴い、距離が1200メートルに短縮され、GIに昇格。施行時期も夏から5月に変更された。1998年には現在の「高松宮記念」へと名称を変更し、2000年からは現在の3月開催へ移行。秋のスプリンターズSと双璧を成す短距離王決定戦として確固たる地位を築いた。
歴代の優勝馬には、時代を彩った名馬が名を連ねる。グレード制導入前にはハイセイコーが、GII時代にはオグリキャップが勝利を収めた。GI昇格後は、フラワーパーク、キングヘイロー、ロードカナロアなど、日本競馬史に残るスプリンターたちが桶狭間の舞台で栄冠を手にしている。
全55回の歴代優勝馬の記録
第1回から第55回までの歴代勝ち馬を振り返る。距離は第25回までが芝2000メートル、第26回以降が芝1200メートルで施行されている。キンシャサノキセキが第40回・第41回を連覇しているため、優勝馬は全55回で54頭となる。
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| 回 | 施行年 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ▼ 高松宮杯(格付けなし)|芝2000m|1971〜1983年 | ||||||
| 1 | 1971 | シュンサクオー | 牡4 | 2:00.1 | 飯田明弘 | 小林稔 |
| 2 | 1972 | ジョセツ | 牡5 | 2:01.2 | 大崎昭一 | 松山吉三郎 |
| 3 | 1973 | タケデンバード | 牡4 | 2:02.4 | 武田悟 | 戸山為夫 |
| 4 | 1974 | ハイセイコー | 牡4 | 2:02.2 | 増沢末夫 | 鈴木勝太郎 |
| 5 | 1975 | フジノパーシア | 牡4 | 2:02.4 | 田島良保 | 玉谷敬治 |
| 6 | 1976 | エリモジョージ | 牡4 | 2:02.4 | 福永洋一 | 大久保正陽 |
| 7 | 1977 | トウショウボーイ | 牡4 | 2:00.9 | 池上昌弘 | 保田隆芳 |
| 8 | 1978 | カネミノブ | 牡5 | 2:02.3 | 加賀武見 | 高松邦男 |
| 9 ※阪神 | 1979 | リキアイオー | 牡6 | 2:01.3 | 清水英次 | 諏訪富三 |
| 10 | 1980 | メジロファントム | 牡4 | 2:01.7 | 横山富雄 | 大久保洋吉 |
| 11 | 1981 | テンモン | 牡4 | 2:02.0 | 柴田政人 | 矢野進 |
| 12 | 1982 | コーリンオー | 牡4 | 2:01.8 | 河内洋 | 内藤繁春 |
| 13 | 1983 | メジロモンスン | 牡4 | 2:03.2 | 清水英次 | 大久保洋吉 |
| ▼ 高松宮杯(GII)|芝2000m|1984〜1995年【グレード制導入】 | ||||||
| 14 | 1984 | キョウエイレア | 牡5 | 2:03.9 | 田島信行 | 久保田金造 |
| 15 | 1985 | メジロモンスン | 牡6 | 2:01.3 | 清水英次 | 大久保洋吉 |
| 16 | 1986 | ラグビーボール | 牡5 | 2:03.3 | 河内洋 | 野平祐二 |
| 17 | 1987 | ランドヒリュウ | 牡4 | 2:01.9 | 村本善之 | 中尾謙太郎 |
| 18 | 1988 | セダン | 牡4 | 2:01.0 | 南井克巳 | 伊藤雄二 |
| 19 | 1989 | ロングシンホニー | 牡4 | 2:01.0 | 松永昌博 | 松永善晴 |
| 20 | 1990 | オサイチジョージ | 牡5 | 2:00.2 | 丸山勝秀 | 小林稔 |
| 21 | 1991 | ダイタクヘリオス | 牡4 | 1:59.4 | 加用正 | 梅田康雄 |
| 22 | 1992 | ミスタースペイン | 牡4 | 2:00.6 | 石橋守 | 橋口弘次郎 |
| 23 ※京都 | 1993 | ロンシャンボーイ | 牡5 | 2:01.7 | 清山宏明 | 小谷内秀夫 |
| 24 | 1994 | ナイスネイチャ | 牡6 | 2:00.1 | 松永昌博 | 松永善晴 |
| 25 | 1995 | マチカネタンホイザ | 牡6 | 2:02.6 | 武豊 | 伊藤雄二 |
| ▼ 高松宮記念(GI)|芝1200m|1996年〜【GI昇格・距離短縮】 | ||||||
| 26 | 1996 | フラワーパーク | 牝4 | 1:07.4 | 田原成貴 | 松元省一 |
| 27 | 1997 | シンコウキング | 牡6 | 1:08.0 | 岡部幸雄 | 藤沢和雄 |
| 28 | 1998 | シンコウフォレスト | 牡5 | 1:08.5 | 岡部幸雄 | 藤沢和雄 |
| 29 | 1999 | マサラッキ | 牡4 | 1:08.7 | 蛯名正義 | 堀井雅広 |
| 30 | 2000 | キングヘイロー | 牡5 | 1:08.6 | 柴田善臣 | 坂口正大 |
| 31 | 2001 | トロットスター | 牡4 | 1:08.8 | 池添謙一 | 沖芳夫 |
| 32 | 2002 | ショウナンカンプ | 牡4 | 1:08.1 | 吉田豊 | 大久保洋吉 |
| 33 | 2003 | ビリーヴ | 牝5 | 1:08.1 | 武豊 | 松田博資 |
| 34 | 2004 | サニングデール | 牡5 | 1:08.0 | デムーロ | 藤原英昭 |
| 35 | 2005 | アドマイヤマックス | 牡6 | 1:08.5 | 武豊 | 橋田満 |
| 36 | 2006 | オレハマッテルゼ | 牡6 | 1:08.0 | 後藤浩輝 | 藤原英昭 |
| 37 | 2007 | スズカフェニックス | 牡5 | 1:07.5 | 武豊 | 橋田満 |
| 38 | 2008 | ファイングレイン | 牡4 | 1:07.7 | 藤田伸二 | 長浜博之 |
| 39 | 2009 | ローレルゲレイロ | 牡5 | 1:07.8 | 藤田伸二 | 昆貢 |
| 40 | 2010 | キンシャサノキセキ | 牡7 | 1:08.5 | 岩田康誠 | 堀宣行 |
| 41 ※阪神 | 2011 | キンシャサノキセキ | 牡8 | 1:08.1 | 岩田康誠 | 堀宣行 |
| 42 | 2012 | カレンチャン | 牝5 | 1:07.6 | 池添謙一 | 安田隆行 |
| 43 | 2013 | ロードカナロア | 牡5 | 1:07.9 | 岩田康誠 | 安田隆行 |
| 44 | 2014 | コパノリチャード | 牡4 | 1:07.7 | 藤岡佑介 | 村山明 |
| 45 | 2015 | エアロヴェロシティ | セ7 | 1:08.5 | Z.パートン | P.オサリバン |
| 46 | 2016 | ビッグアーサー | 牡5 | 1:06.7 | 福永祐一 | 藤岡健一 |
| 47 | 2017 | セイウンコウセイ | 牡4 | 1:07.3 | 幸英明 | 上原博之 |
| 48 | 2018 | ファインニードル | 牡5 | 1:07.3 | 川田将雅 | 高橋義忠 |
| 49 | 2019 | ミスターメロディ | 牡4 | 1:07.3 | 福永祐一 | 藤原英昭 |
| 50 | 2020 | モズスーパーフレア | 牝5 | 1:08.0 | 松山弘平 | 音無秀孝 |
| 51 | 2021 | ダノンスマッシュ | 牡6 | 1:08.3 | 川田将雅 | 安田隆行 |
| 52 | 2022 | ナランフレグ | 牡6 | 1:07.5 | 丸田恭介 | 宗像義忠 |
| 53 | 2023 | ファストフォース | 牡7 | 1:07.5 | 団野大成 | 西村真幸 |
| 54 | 2024 | マッドクール | 牡5 | 1:07.2 | 坂井瑠星 | 池添学 |
| 55 | 2025 | サトノレーヴ | 牡5 | 1:07.4 | J.モレイラ | 堀宣行 |
※1 馬齢は全て現行の国際基準(生まれ年=0歳)に統一して表記しています。2000年以前のレースは旧馬齢表記(数え年方式、現行より1歳多い)が公式記録に使用されているため、当時の公式記録とは1歳異なります。
※2 第1回〜第25回は「高松宮杯」名義・芝2000mで施行。1984年(第14回)にグレード制が導入されGIIに格付け。1996年(第26回)にGIへ昇格し、距離を芝1200mに短縮。1998年(第28回)に名称を「高松宮記念」に改称。
※3 代替開催:第9回(1979年)=阪神競馬場、第23回(1993年)=京都競馬場、第41回(2011年)=阪神競馬場。
※4 レースレコード:1:06.7(ビッグアーサー、2016年・第46回)。
高まる新コンビへの期待と引退馬へのエール
出走馬と騎手の組み合わせが明らかになると、競馬ファンの間で大きな反響が広がった。特に注目を集めたのは、サトノレーヴとルメール騎手の新コンビ結成だ。X(旧Twitter)では「激アツ」「期待大」といった投稿が相次ぎ、名手の手綱さばきに期待を寄せる声が多い。
また、今回が引退レースとなるナムラクレアへのエールも目立つ。過去3年の高松宮記念で2着に敗れ続けてきた同馬が、かつての相棒である浜中俊騎手と再びコンビを組んで最後の一戦に臨むことに対し、「主人公すぎる」と胸を熱くするファンが後を絶たない。
春の短距離王決定戦が占うスプリント路線の行方
サトノレーヴが連覇を果たせば、2010年と2011年を連覇したキンシャサノキセキ以来、史上2頭目の快挙となる。奇しくも、キンシャサノキセキを管理していたのも同じ堀宣行調教師だ。今年1月のJRA賞授賞式で、馬主の里見治氏は「昨年獲れなかったタイトルを獲りたいという調教師の思いもあり、もう1年現役を」とコメントを寄せている。
前走の香港スプリントでは9着に敗れたものの、中間は入念に乗り込みを消化し、状態は上向いている。父ロードカナロアも2013年に制したこの舞台で、再び頂点に立つことができるか。
群雄割拠のスプリント路線において、この一戦が今後の勢力図を大きく左右する。実績馬が意地を見せるか、新たな新星が台頭するか。電撃の6ハロン戦の号砲が迫る。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

























































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