中上貴晶、MotoGP日本GPのFP1で転倒 左鎖骨骨折とチーム発表、母国GPを欠場

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MotoGP第16戦日本GP(モビリティリゾートもてぎ)にワイルドカード参戦した中上貴晶(34)=ホンダHRC=が、2日午前のフリー走行1回目(FP1)で転倒した。ホンダは左鎖骨の骨折を発表し、中上は週末の残りのセッションを欠場する。手術を受けるため、すでにもてぎを離れている。
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アウトラップのターン11でハイサイド、走行は約1周だけ
転倒が起きたのは、10月2日の朝に始まったMotoGPクラスのFP1だった。早朝に降った雨の影響が残り、セッション開始時も小雨がぱらつく難しいコンディション。中上はスリックタイヤを履き、セッション開始直後にコースへ出た。
アウトラップのターン11(90度コーナー)でハイサイドを喫し、中上はマシンから放り出されて路面に落ちた。ハイサイドは、滑った後輪が急にグリップを取り戻した反動でライダーが前方へ投げ出される転倒のことで、体を強く打ちやすい。
中上は自力で歩いてコースを離れたが、左腕を抑えるしぐさを見せていた。その後のメディカルチェックで走行はできないと判断され、ホンダが左鎖骨の骨折を発表する。走れたのは、セッション序盤の約1周だけだった。
MotoGP公式サイトも同日、中上の欠場を伝えている。
「最後の1000cc」と意気込んでいた母国戦
中上は2024年限りでMotoGPのフルタイム参戦を終え、2025年からはホンダの開発ライダーとしてマシン作りを担う。2026年は、2027年から導入される排気量850ccの新規定マシンの開発が仕事の中心だった。
日本GPへのワイルドカード参戦は2年連続になる。ワイルドカードは、レギュラー以外のライダーが大会ごとに出場できる枠のことだ。MotoGPはこの仕組みを2026年限りでなくすため、母国のファンの前でMotoGPマシンを走らせる機会としては、ひとまず最後になる可能性が高かった。
もう一つ、混同しやすい点がある。中上は前戦の第15戦オーストリアGPに、体調不良で欠場したジョアン・ミルの代役として約1年ぶりに出場し、決勝で13位に入った。ミルの代わりに乗ったのはオーストリアGPの話で、日本GPは以前から決まっていたワイルドカードとしての出場だった。ミルは日本GPも欠場が決まっており、ホンダのファクトリーチームではソムキアット・チャントラがミルの代わりに走っている。
参戦が決まった7月、中上は宇都宮で行われたイベントの取材で「来年からはワイルドカード参戦ができないルールになるので、今年日本GPでレースができることはすごく嬉しいです」と話していた。現行の1000ccマシンには今年数えるほどしか乗っておらず、850ccの開発から頭を切り替える必要があるとも明かしている。
前日の1日、中上はメディア向けの囲み会見で「100%の状態なので、今週末は楽しみです。特に1000ccマシンでのレースはこれが最後になるので、良い週末にしたいですね」と語っていた。テストと実戦が続いて心身ともに疲れていたものの、この1週間で回復したと明かし、再舗装されたもてぎの新しい路面にも手応えを口にしていた。
その意気込みは、走り出して数分で途切れた。
HRC石川部長「本人もとても悔しがっていました」
初日のすべてのセッションが終わった後の囲み取材に、中上は姿を見せなかった。代わりに、ホンダ・レーシング(HRC)二輪レース部の石川譲部長がコメントを出している。
「中上選手は午前のフリープラクティスで転倒し、残念ながら左鎖骨を骨折する怪我を負い、手術を受けるために、もてぎを後にしました。中上選手は、もてぎでのレースを楽しみにしていました。このような結果となり、ファンの皆様の前で走りを披露できないことを本人もとても悔しがっていました。一日でも早く怪我を治していけるように、HRCとしてサポートしていきます」
手術の日時や場所、全治の見込みは、3日朝の時点で発表されていない。
コースには、中上の走りを見ようと多くのファンが集まっていた。ホンダは日本GPに合わせて、1966年のRC181をモチーフにした特別カラーリングも用意していた。
FP1はマルク・マルケスが最速、レースは続く
中上が去った後もFP1は続いた。路面が乾くにつれてペースが上がり、トップタイムはマルク・マルケス(ドゥカティ)の1分44秒073。2番手にホルヘ・マルティン(アプリリア)、3番手にマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)が入り、タイトルを争う3人が上位に並んだ。
午後のプラクティスではアレックス・マルケス(グレシーニ)が1分42秒811でトップに立ち、初日を終えた。日本勢の小椋藍(トラックハウス)は15番手で、3日の予選はQ1から出走する。
今後は回復が最優先に
中上の今後の予定について、ホンダは手術を受けることと、HRCとして回復を支えることを示すにとどめている。次の実戦の予定は、850ccマシンの開発テストを含め、現時点で明らかになっていない。
2027年の新規定に向けたマシン開発は、ホンダにとって大きな仕事として残る。まずは手術を終え、けがを治すことが先になる。
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[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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