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小椋藍、日本GP初日はマシントラブルも影響を否定 15番手で3日の予選Q1へ

小椋藍、日本GP初日はマシントラブルも影響を否定 15番手で3日の予選Q1へ

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時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

MotoGP第16戦日本GPが2日にもてぎで開幕し、小椋藍は午後のプラクティスで15番手にとどまった。序盤にマシンから白煙が上がるトラブルがあったが、本人は「自分が速ければ問題なかった」と影響を否定している。7戦ぶりにQ2直接進出を逃し、3日の予選はQ1から臨む。

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母国初日は15番手、トップと0.768秒差

ロードレース世界選手権の第16戦日本GPは2日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで初日の走行を行った。小椋藍(25)=スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム=は午前のフリー走行1回目で13番手、予選の組み分けを決める午後のプラクティスで15番手となった。

プラクティスはトップ10が予選Q2へ直接進出する。最速はグレシーニのアレックス・マルケスで、オールタイムラップレコードを破る1分42秒811。小椋のベストは1分43秒579で、トップから0.768秒遅れた。2番手にKTMのペドロ・アコスタ、3番手にドゥカティのマルク・マルケスが続き、ランキング首位のホルヘ・マルティン(アプリリア)は8番手で何とか直接進出を決めている。

チームメイトのラウル・フェルナンデスも13番手に沈み、トラックハウスは2台そろってQ1回り。小椋にとっては7戦ぶりにQ2直接進出を逃す結果となった。

白煙を上げたマシン、赤旗の中断

トラブルはセッション序盤に起きた。ホームストレートを走っていた小椋のマシンから白煙が上がり、異常を感じた小椋はターン1でマシンを止める。コースの清掃のため、セッションは51分39秒を残して赤旗中断となった。

約11分後に走行が再開すると、小椋もすぐにコースへ戻った。セカンドマシンに乗り換えての走行で、フロントにハードタイヤを入れたタイミングでは6番手まで浮上し、一時はQ2直接進出圏に入っている。

だが、残り時間が少なくなると、多くのライダーが新品タイヤでタイムアタックに入った。上位のタイムが次々と更新され、1分42秒台の争いに。小椋は11番手まで戻したものの、最終的に15番手でセッションを終えた。

午後のもてぎは秋晴れで、気温23度、路面温度35度のドライコンディションだった。リンスやマリーニ、ザルコらの転倒が相次ぎ、黄旗が何度も振られる荒れた展開でもあった。

「自分が速ければ問題なかった」トラブルとの関係を否定

走行後の囲み取材で、小椋はトラブルを言い訳にしなかった。オートスポーツwebによると、マシンの不具合について「明日の朝まで時間があるので、バイクは直ると思っています。バイクが壊れるというのはない方が良いですが、自分が速ければ問題なかったと思うので、特に気にしてはいません」と語った。

motorsport.com日本版の取材には、乗り換えたセカンドマシンもフィーリングは同じだったと説明している。自分の中でメインとサブの区別はないという趣旨で、15番手の原因をマシントラブルに求める姿勢は見せなかった。

では、何が遅かったのか。

小椋は「今日は遅かったですね。FP1から周りが結構速いと思いましたが、その差が午後もありました」と率直に認めている。課題に挙げたのはセクター3だ。「セクター3が遅い原因は完全に自分です。130RからS字のアプローチが下手でした」と自分の走りを分析し、バイクをまっすぐ立てた状態のブレーキングでタイヤがロックする場面が多かったことも明かした。

チームを通じたコメントでも、ブレーキングの問題に触れた。中日スポーツによると、小椋は「きょうはタイムアタックだけでなく、どのタイヤを使っても苦戦しました。特にハードブレーキングがうまくいかず、そこで感覚を失いました」とコメントしている。

再舗装されたもてぎの路面も一因

もてぎは路面が再舗装され、グリップが上がっている。フェルナンデスは、グリップが増したことでリヤがフロントを押し、フロントがロックしやすくなっていると語った。

小椋もこの変化は承知の上だという。motorsport.com日本版の取材に「(再舗装された)路面のグリップ増に関しては、わかりきってセットアップして走っているので、あとはどう対処していくか、というところですね」と答えている。午前の走行については、オートスポーツwebによると、路面コンディションが複雑でまともに走れず、新しい路面とタイヤの違いからタイムの予想がつかなかったと振り返っている。

骨折から復帰、母国で巻き返しを狙う

今季の小椋は、最高峰クラス2年目で大きく成長した。フランスGPで初表彰台に立つと、6月の第10戦オランダGPで初優勝。日本人ライダーの最高峰クラス優勝は、2004年日本GPの玉田誠以来22年ぶりだった。オーストリアGPを終えた時点で、決勝では初優勝を含む4度の表彰台に上がっている。

順調に見えたシーズンに、思わぬ中断が入る。8月中旬のモトクロストレーニング中に左手親指を骨折し、第13戦アラゴンGPと第14戦サンマリノGPを欠場した。それでも復帰戦の第15戦オーストリアGPでは予選5位からスプリント、決勝ともに4位に入り、母国戦への期待を高めていた。

昨年の日本GPは、直前のサンマリノGPで負った右手のけがの影響で決勝を走れなかった。開幕前、小椋は初日のプラクティスでトップ10に入ることを重要なポイントに挙げていただけに、15番手は本人にとっても予定外の滑り出しとなる。

小椋の歩みをまとめた一冊として、モーターマガジン社から『栄光のゼッケンシリーズ「79」小椋藍 栄光への軌跡』が9月29日に発売されている。

3日はQ1からQ2進出を目指す

3日は午前にフリー走行2回目と予選を行い、午後にスプリントが組まれている。Q2は、プラクティス上位10人にQ1の上位2人を加えた12人で争う。小椋がQ2へ進むには、Q1で2番手以内に入る必要がある。

チームを通じて小椋は「現状は望ましい状況ではありませんが、いくつか試したいアイデアもあります。あしたはできる限りのことをやり切って、可能な限りポジションを上げたい」とコメントした。タイヤの組み合わせについては、FP2と予選の結果次第で変わる可能性があると話している。

なお、ワイルドカードで参戦した中上貴晶(ホンダHRC)は、2日午前のフリー走行1回目で転倒して左鎖骨を骨折し、週末の残りのセッションを欠場する。MotoGPクラスを走る日本人ライダーは、小椋ひとりとなった。

関連記事:小椋藍、もてぎで10月2日開幕のMotoGP日本GPへ「間違いなく、去年よりも期待は大きくなっていると思います」 左手親指骨折でアラゴン・サンマリノ欠場、オーストリアで復帰4位の経緯

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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