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銀河鉄道999″メーテル”声優・池田昌子さん死去 享年87 声優アワード功労賞第1号の偉大すぎるキャリアとその経歴を辿る

銀河鉄道999″メーテル”声優・池田昌子さん死去 享年87 声優アワード功労賞第1号の偉大すぎるキャリアとその経歴を辿る

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

アニメ『銀河鉄道999』のメーテル役などで知られる声優の池田昌子が3月3日、脳出血のため死去した。87歳だった。所属する東京俳優生活協同組合が13日に公式サイトで発表。葬儀は近親者のみで執り行われた。オードリー・ヘプバーンの吹き替えを長年務め、2007年には第1回声優アワード功労賞を受賞するなど、声優界の礎を築いた人物像に迫る。

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脳出血のため87歳で永眠、所属事務所が発表

気品あふれる声で多くのファンを魅了した名優が、静かに旅立った。東京俳優生活協同組合は13日、所属する声優の池田昌子(87)=東京俳優生活協同組合=が3日午後0時27分に脳出血のため死去したと公式サイトで発表。葬儀は遺族の意向により、すでに近親者のみで執り行われたという。

東京都出身の池田は、アニメ『銀河鉄道999』のメーテル役や『エースをねらえ!』のお蝶夫人役など、数多くの名キャラクターに命を吹き込んできた。洋画の吹き替えでも活躍し、特にオードリー・ヘプバーンの専属声優として広く知られる。

突然の訃報は、アニメファンのみならず映画ファンにも大きな悲しみをもたらした。

子役から声優専業へ、反骨心が生んだプロの矜持

1939年生まれの池田は、小学生の頃に児童合唱団に参加したことをきっかけに演劇の世界へ入り、子役としてキャリアをスタートさせる。1953年にはNHKのテレビドラマに出演するなど女優としても活動し、1969年以降は昼の連続ドラマに立て続けに出演した。結婚と出産を経て一時期活動を休止するも、仕事への情熱から声の世界へ復帰を果たす。

あるドラマのプロデューサーから「アテレコなんてしょせんは裏街道だ」と言われたことが、大きな転機となる。「だったら、裏街道なんて言われないように頑張ろう」。この反発心をバネに顔出しの出演を辞め、声優専業の意志を固めた。声優が専業として確立する以前から、声優という職能を「確固たるプロ」と考えていた数少ない人物の一人だ。

池田昌子さんの主な経歴

出来事
1939年東京府東京市小石川区(現:東京都文京区)に生まれる
1949年映画『風の子』で子役デビュー
1968年『許されざる者』で初めてオードリー・ヘプバーンの吹き替えを担当
1973年アニメ『エースをねらえ!』で竜崎麗香(お蝶夫人)役を担当
1978年アニメ『銀河鉄道999』でメーテル役を担当
1981年東京俳優生活協同組合(俳協)に所属
2007年第1回声優アワードで功労賞を受賞
2020年東京アニメアワードフェスティバルで「アニメ功労部門」顕彰
2026年3月3日、脳出血のため死去

「自分の分身」メーテルと「妖精」ヘプバーンへの思い

代表作である『銀河鉄道999』のメーテル役は、原作者の松本零士が昭和30年代にフランス映画『わが青春のマリアンヌ』の吹き替え版をテレビで観た際に池田の声を気に入り、そのイメージを念頭に置いて想定したものだった。池田自身、メーテルについて「自分の分身、私の一部。我が子、我が親という肉親に近い存在」と語る。役作りにおいては「神のような特別な存在」として試行錯誤を重ね、「今でも未完成のままだと思う」と謙虚な姿勢を崩さなかった。

一方、オードリー・ヘプバーンの吹き替えについては「私にとっての非現実。妖精であり夢」と表現する。1968年の『許されざる者』を皮切りに数々の作品を担当し、「ヘプバーンの声は池田昌子」という評価を不動のものにした。2022年のドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』でも久々に声を当て、制作陣の総意による起用に応えている。

「青春の幻影が…」SNSで広がる別れを惜しむ声

訃報が報じられると、Xでは関連ワードが次々とトレンド入りを果たした。「メーテルぅぅぅーーー!!! さらば、青春の幻影」「素敵なお声で999号と共にたくさんの夢を見させていただきました」と、作品のセリフを交えて追悼する投稿が相次ぐ。

また、「あのお上品なお声が聞けなくなるなんて」「とても心やさしい声に救われそして癒されていました」と、その唯一無二の声質を懐かしむファンも多い。洋画ファンからも「オードリーの吹替といえば池田さん。稀代の女優でした」と、長年の功績を称える声が寄せられた。世代を超えて愛された声が、どれほど多くの人々の心に深く刻まれていたかを示している。

第1回功労賞受賞者が残した、声優界への大いなる遺産

池田の功績は、出演作の多さだけではなく、声優という職業の地位向上に大きく貢献した点にある。2007年に新設された「第1回声優アワード」では、長年の活躍が評価され功労賞を受賞。2020年には東京アニメアワードフェスティバルでも「アニメ功労部門」で顕彰された。

役作りにおいて「大事なのは役の心」と語り、声を作って演じ分けるのではなく、自然にその役の声になって出てくることを理想とした。「役者が楽しく演じていれば、その熱が画面から観ている方に伝わる」と生前語っている。この信念のもとで生み出された数々の名演は、色褪せることなく後進の道標となる。日本のアニメーションと洋画吹き替えの黄金期を支えた名優の軌跡は、これからも語り継がれる。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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