メイショウタバル、凱旋門賞は馬番5・13番ゲート 武豊騎乗、発走は日本時間4日午後11時5分

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フランスの凱旋門賞(G1、芝2400メートル、16頭立て)の枠順が決まり、武豊騎乗のメイショウタバルは馬番5・13番ゲートに入った。武豊は外めの枠を歓迎し、2日の調整後も脚元に異常はない。発走は日本時間4日午後11時5分の予定で、JRAは当日朝7時からネットで馬券を売る。
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外めの13番ゲート、日本馬2頭は隣同士
第105回凱旋門賞は4日、パリロンシャン競馬場で行われる。出走16頭の枠順は現地1日夜(日本時間2日早朝)、パリ市内のオープニングセレモニーで発表された。宝塚記念連覇のメイショウタバル(5)=栗東・石橋守厩舎=は馬番5で、スタート位置を示すゲート番は13番となった。
フランスの競馬では、出馬表に載る「馬番」とゲートの位置を示す「ゲート番」が別々に決まる。馬券を買う際の番号は馬番の5になるので、ゲート番の13と取り違えないよう注意したい。
もう1頭の日本馬アドマイヤテラ(5)=栗東・友道康夫厩舎=は馬番4の12番ゲートで、C・デムーロが手綱を取る。2頭は隣同士に並んだ。連覇を狙う地元フランスのダリズはM・バルザローナを背に5番ゲート、斤量は古馬の牡馬がそろって59.5キロだ。
| 馬番 | ゲート番 | 馬名 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 5 | ダリズ | M・バルザローナ |
| 4 | 12 | アドマイヤテラ | C・デムーロ |
| 5 | 13 | メイショウタバル | 武豊 |
| 8 | 10 | ミニーホーク | W・ビュイック |
| 9 | 6 | カルパナ | C・キーン |
| 14 | 11 | モルティーズクロス | T・マーカンド |
| 16 | 16 | ダイヤモンドネックレス | C・スミヨン |
外めの枠は、陣営にとって望んでいた位置だった。武豊は中日スポーツの取材に「外めが良いかなと思っていたので、ちょうど良いところの枠番ですね」と答え、石橋師も「今まで外枠でも良い結果を残していますので、全然、気にならないです」と口をそろえた。
「外の枠で結果が出ている馬」陣営が13番を歓迎した理由
数字だけを見れば、13番ゲートは心強い枠ではない。スポーツ報知によると、104回の歴史でこのゲートから勝ったのは1頭だけで、昨年は2番、1番、3番ゲートの馬が上位を占めた。
それでも武豊は迷わなかった。セレモニーで主催者のインタビューに応じ、「今まで外に近い枠に入った方がいい結果が出ている馬なので、満足しています」と言い切る。
裏付けはメイショウタバルの戦績にある。2024年の神戸新聞杯は大外から、今年6月の宝塚記念は18頭立ての8枠16番から勝った。石橋師は2日、東スポ競馬の取材に「ジワッと運びたい馬なので外で良かったんじゃないかな」と話している。周りに馬がいない位置で自分のリズムを刻めるかどうか。それがこの馬の走りを左右する。
アドマイヤテラ側の受け止めも前向きだった。C・デムーロはスポニチの取材に「メイショウタバルが13番なので後を追いかけて、レースはしやすい枠だと思う。」と語り、隣の日本馬を目標にする考えを示した。
宝塚記念連覇、道悪では重賞4戦4勝
メイショウタバルは父ゴールドシップ、母メイショウツバクロの牡5歳で、北海道浦河町の三嶋牧場の生産馬。2024年に毎日杯と神戸新聞杯を勝ち、2025年に宝塚記念でG1初制覇を果たした。今春は大阪杯でクロワデュノールに3/4馬身差の2着に敗れたが、6月14日の宝塚記念を首差で制して史上3頭目の連覇を成し遂げる。父との父子連覇は史上初だった。
通算成績は15戦6勝。強みは雨で渋った馬場にある。日刊スポーツの集計では、やや重と重の芝で計5戦し、4着だった新馬戦を除く4戦をすべて勝った。中身は毎日杯、神戸新聞杯、2度の宝塚記念と、いずれも重賞だ。
力の要る欧州の芝で、日本馬は何度も苦しんできた。この馬にとっては、その条件がむしろ追い風になる。
メイショウタバルの写真で戦績を振り返りたい人には、ポストカードブックも出ている。
1日に蹄鉄を打ち替え、2日の調整後も脚元に異常なし
レース2日前の2日、メイショウタバルはフランス・シャンティイのリヨン坂路で軽めのキャンターを行った。前日の1日には蹄鉄を打ち替えている。石橋師は東スポ競馬の取材に「馬場に出すときに脚元をチェックしたけど、異常はなかった。元気がある中でも落ち着いている。」と状態の良さを伝えた。
最終追い切りでは武豊がまたがった。武豊は2日までに自身の公式サイトの日記を更新し、「間違いなく、スイッチは入りました」と手応えをつづる。レース運びについては、先頭か先頭に近い位置を基本としつつ、「簡単にいくレースではないので、いろいろなパターンを用意して乗りたいです」と書いた。
武豊は2日、近くのサンクルー競馬場でも騎乗し、リステッド競走のダリア賞で9着だった。スポーツ報知によると、レース後は「2日雨が降っていないけど、思ったより馬場がやわらかかった」と振り返っている。
馬場は「スープル」、週末は快晴の予報
パリロンシャンの芝は、週の半ばの雨で一時悪化した。主催者のフランスギャロが2日朝(現地時間)に発表した馬場の硬さを示すペネトロメーターの数値は3.5で、表記は日本の重にあたる「スープル」のまま。前日の3.7からは乾き、競馬場が目標に掲げる3.3に近づいた。
ペネトロメーターは、円すい形の1キロの重りを1メートルの高さから落とし、沈み込みの深さで馬場を測る機器だ。数字が小さいほど乾いた状態を示す。
フランスギャロの発表では、3日と4日はどちらも晴れの予報となっている。スポニチによると、凱旋門賞が良馬場で行われれば2018年以来8年ぶり。乾いた馬場でも戦えるのは、メイショウタバルのもう一つの持ち味だ。武豊は日記で「タバルの強みの一つは、雨馬場もいいし、乾いた馬場でも戦えるところでしょう」とつづっている。
英国のブックメーカーは枠順発表を受けてオッズを動かし、外枠に入った日本馬2頭の評価を下げた。日刊スポーツは、欧州勢からのマークが薄くなる面もあると伝えている。人気はダリズが1番手で、オッズはレース直前まで動く。
武豊は12度目、日本馬はまだ2着が最高
日本の調教馬は、これまで35頭がのべ38回凱旋門賞に挑んだ。最高成績は2着で、1999年のエルコンドルパサー、2010年のナカヤマフェスタ、2012年と2013年のオルフェーヴルがあと一歩まで迫っている。
武豊にとっては12度目の騎乗となる。初めての挑戦は1994年のホワイトマズル。2001年のサガシティーで3着に入り、2006年のディープインパクトは3位入線ながら後に失格となった。
| 年 | 騎乗馬 | 着順 |
|---|---|---|
| 1994 | ホワイトマズル | 6着 |
| 2001 | サガシティー | 3着 |
| 2006 | ディープインパクト | 失格 |
| 2008 | メイショウサムソン | 10着 |
| 2010 | ヴィクトワールピサ | 7着 |
| 2013 | キズナ | 4着 |
| 2018 | クリンチャー | 17着 |
| 2019 | ソフトライト | 6着 |
| 2021 | ブルーム | 11着 |
| 2022 | ドウデュース | 19着 |
| 2024 | アルリファー | 11着 |
メイショウタバルの先代オーナー、松本好雄氏は2025年8月に亡くなった。生前、翌年の凱旋門賞挑戦を口にしていたという。日刊スポーツの取材で、武豊は「12回目。そろそろ勝ちたい」と率直な思いを明かしている。
日本馬が凱旋門賞で積み重ねてきた挑戦の歴史をたどれる本もある。
発走は日本時間4日午後11時5分、ABEMAが無料中継
JRAの発表では、発走は日本時間4日(日)午後11時5分、現地時間で同日午後4時5分の予定となっている。時刻は昨年の実績をもとにしており、変わる場合がある。
馬券はJRAが発売し、インターネット投票は4日午前7時から発走予定時刻の2分前まで。単勝や3連単など7種類が買えるが、枠連とWIN5は売らない。日本独自のオッズになるので、現地のブックメーカーの数字とは別物だ。
テレビやネットでも中継がある。ABEMAは4日午後10時30分から無料で生中継し、福永祐一調教師と川田将雅騎手が特別ゲストとして出演する。
セレモニーで主催者のインタビューに応じた際、武豊は「日本の競馬ファンも凱旋門賞に対して期待値が大きい。まだ日本の馬も勝ったことがないですし、日本のジョッキーも勝ったことがないので、それが今年かなえばいいなと思います」と話した。外めの枠から自分のリズムで運べるか。日本競馬の宿題に、57歳の名手がもう一度向かう。
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[文/構成 by スポーツライター 南條楓]








































































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