インテンション、代表・鈴村健一の適応障害で2027年3月31日の解散を発表 所属声優の今後

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声優の鈴村健一(52)が代表取締役を務める声優事務所の株式会社インテンション(INTENTION)が10月13日、2027年3月31日をもって会社を解散すると公式サイトと公式Xで発表した。理由は鈴村の適応障害で、医師から「経営に関わり続ける限り病状は回復しない」と診断されたと説明している。解散日まではこれまでどおりマネジメント業務を続け、所属タレントの今後について「最大限のサポートに努めてまいります」としている。
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「経営に関わり続ける限り」医師の診断を受けた苦渋の決断
発表は10月13日。公式サイトに文書を載せ、公式Xアカウント(@intention_staff)でも同じ内容を告知した。文書の題は「株式会社INTENTION 解散に関するお知らせ」。冒頭で「このたび、株式会社INTENTIONは、2027年3月31日をもちまして会社を解散することとなりました」と報告し、理由を「代表取締役である、鈴村健一の適応障害という病気によるものです」と明記している。
続く一文が、解散という判断の重さを伝える。医師からは「経営に関わり続ける限り病状は回復しない」と診断されており、「誠に残念ながら、解散という苦渋の決断に至りました」とつづった。突然の報告で心配と迷惑をかけることへのおわびも添えている。
発表文が挙げた理由は、鈴村の病気ただ一つだ。経営の不振や所属タレントの事情には触れていない。経営に関わり続ける限り回復しないという診断を受け、会社は経営を続ける道ではなく、期限を区切って会社を閉じる道を選んだ。
Xで公開された文書の末尾には、会社名と、代表取締役の鈴村、桑原敦の2人の名前が記されている。これとは別の鈴村個人としてのコメントは、10月14日時点で伝えられていない。病状の詳しい内容や、鈴村自身の声優活動を今後どうするかについても、発表文には書かれていなかった。
2024年から続いた休養と復帰
鈴村の体調をめぐっては、これまでにも事務所から発表が重なっていた。
最初は2024年5月16日。体調不良が続き、医師の診断の結果「休養が必要との判断に至りました」として、静養に専念すると発表した。この時点では病名は公表されていない。同年7月31日には、体調を考慮しながら少しずつ仕事を再開する予定だと伝えている。
2026年2月12日、事務所は再び休養を発表する。このとき初めて、医師から「適応障害」と診断されたことを公表し、当面の間は静養に専念するとした。回復を最優先とし、活動再開は改めて報告するとしていた。約4か月半後の6月29日、体調を考慮しながら少しずつ仕事を再開すると報告。
それから3か月半ほどで、会社そのものをたたむ判断に至った。2024年5月の最初の休養発表から数えると、約2年5か月。この間に休養と復帰を2度ずつ発表しており、その先に出たのが会社の解散だった。
鈴村健一とインテンションの歩み
鈴村は1974年9月12日生まれ、大阪府出身。1994年にアニメ「マクロス7」で声優デビューした。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のシン・アスカ、「銀魂」の沖田総悟、「鬼滅の刃」の伊黒小芭内、「黒子のバスケ」の紫原敦、「銀河英雄伝説 Die Neue These」のヤン・ウェンリーなどで知られる。特撮では「仮面ライダー電王」のリュウタロスの声、ゲームでは「うたの☆プリンスさまっ♪」の聖川真斗や「CRISIS CORE-FINAL FANTASYⅦ-」のザックス・フェアも担当してきた。事務所のプロフィールには、近年の出演作として「終末のワルキューレⅢ」アポロン、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」島村一葉、「ヤマトよ永遠に REBEL3199」島大介なども並ぶ。
活動の幅は声の芝居にとどまらない。2008年に自身名義のシングル「INTENTION」で歌手活動を始め、ランティスから作品を出し続けてきた。ラジオでは文化放送「鈴村健一のラジベース」や、神谷浩史と組む「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」などのパーソナリティを務め、即興劇の舞台「AD-LIVE(アドリブ)」では総合プロデューサーを担う。1枚目のシングルの題名が、のちの事務所名と同じ言葉だった。
鈴村は2012年、長く所属したアーツビジョンから独立し、インテンションを拠点に活動を始めた。会社情報に記された設立年月日は2009年5月8日だ。事業はタレントのマネジメントのほか、ゲーム「アイドリッシュセブン」の音響制作やキャスティングの調整、イベントの企画・運営も手がけてきた。会社情報には代表取締役として鈴村と桑原敦の2人が記載されている。事業紹介のページでは、10年を超えて続く自社企画の即興舞台を成果に挙げ、オーディションで新しい才能を見つけて育てることにも力を入れてきたと説明している。
中村悠一、東山奈央、内田雄馬らが所属
公式サイトのタレント一覧に名前があるのは、鈴村を含めて12人だ。
| 所属タレント(公式サイト掲載順) |
|---|
| 鈴村健一 |
| 中村悠一 |
| 遠藤綾 |
| 東山奈央 |
| 中谷一博 |
| 内田雄馬 |
| 石毛翔弥 |
| 朝井彩加 |
| 川井田夏海 |
| 内田修一 |
| 唯野あかり |
| 阿部菜摘子 |
「呪術廻戦」の五条悟役で知られる中村悠一、同作で伏黒恵を演じる内田雄馬、「名探偵プリキュア!」で森亜るるか/キュアアルカナ・シャドウを演じる東山奈央と、主役級を務める声優が多く在籍する。
スポーツ紙の報道によると、東山は発表を受けて13日夜に自身のXを更新した。鈴村の体調が万全になるよう願ったうえで、「インテンションの絆はそのままに、これからも歩んでまいります!」とつづり、「環境は整えていただいていますので、皆様何もご心配なさらないでくださいね!」とファンに呼びかけている。所属声優のコメントは東山だけではない。中谷一博は「インテンションの魂も、鈴村さん始めスタッフのみなさんとの絆も、何一つ変わりません」とつづり、朝井彩加は「今は何よりも鈴村さんのお身体を大切にしていただきたいです」と鈴村を気遣った。石毛翔弥も、鈴村の体調が少しでも良くなるよう願うコメントを寄せている。
所属声優の今後はどうなるのか
10月14日時点で、所属声優それぞれの移籍先や、新しい所属先についての発表はない。
事務所が示した方針は2つ。2027年3月31日までは、これまでどおりマネジメント業務を続けること。そして解散にあたって、所属タレントの今後について最大限のサポートに努めることだ。発表文は「一人ひとりの活動と未来を温かく見守っていただけますと幸いです」と結ばれている。
発表文には、所属声優の活動を止めるという記述はない。各自がどの事務所に移るのか、別の形で活動を続けるのかは、本人と事務所の今後の発表を待つことになる。
解散まで、残りは5か月半ほど。発表どおりなら、それまでは出演作やイベントなどのマネジメントを、これまでの体制で続ける。会社としての区切りは決まったが、鈴村以外の所属声優11人の次の行き先は、まだ一人も明らかになっていない。
[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]












































































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