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芦澤竜誠、RIZIN長崎大会を前に対戦相手・井上聖矢へ助言 4連敗から9ヶ月ぶりのRIZIN、福田龍彌・梅野源治・ジョリー戦からの戦績を整理

芦澤竜誠、RIZIN長崎大会を前に対戦相手・井上聖矢へ助言 4連敗から9ヶ月ぶりのRIZIN、福田龍彌・梅野源治・ジョリー戦からの戦績を整理

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

芦澤竜誠(31)が10月3日の『abc presents RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKI』で井上聖矢(22)と対戦する。10月1日に長崎市内で行われた試合前インタビューで、芦澤は井上の挑発を「台本があるんじゃないですか」と受け流し、「自分の意思で生きてほしい」と語りかけた。RIZINで試合をするのは2025年大みそか以来、約9ヶ月ぶり。福田龍彌戦から続く4連敗を止められるかが問われる一戦だ。

「自分の意思で戦ってほしい」芦澤が井上に向けた言葉

試合2日前の10月1日、長崎市内で出場選手の個別インタビューがあった。芦澤は心境を問われると「楽しみです、普通に。今までで一番楽しみです」と答えた。

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話題は井上の挑発にも及んだ。試合が決まってから井上は芦澤に強い言葉を向けてきたが、芦澤は「刺さらないですよね。柔らかすぎるっていうか」と切り捨て、「多分、それって言わされてるから台本があるんじゃないですか」と続けた。そのうえで「それは井上選手にも普通に言いたいんですけど」と前置きし、周囲の大人やスポンサーに操られると「良くない方向に行くと思うんですよね」と指摘。「だから自分の意思で生きてほしいと思うんですね。だから、今回の試合も自分の意思で戦ってほしいと思います」と語った。

インタビューの後半では、井上について「アイツいい男で、長男で優しいと思うんですけど」と人柄に触れる場面もあった。記者から対戦相手への気遣いかと問われると、芦澤は「いや、対戦相手じゃなくて、一人の人間として」と否定し、他人に言わされた発言はしない方がいいと重ねた。

井上はどう受け止めたのか。

同じ日の取材で、井上は芦澤の「刺さらない」「台本」という評価を「褒め言葉っすからね」と返した。大人に操られるなという忠告には「いやこっちが言いたいっすね。そのまんま、その言葉返しますね」と応じている。試合展開については「多分殴り合ってくると思うんで、ぶん殴って倒そうかなと思ってます」と打撃での決着を宣言した。

皇治と昇侍に連勝した後、福田龍彌戦から始まった4連敗

芦澤はもともとK-1などで活躍したキックボクサーだった。2023年4月の『RIZIN.41』ではキックボクシングルールで皇治に判定勝ちし、同年大みそかの『RIZIN.45』でMMAに転向する。デビュー戦は太田忍に一本負けだったが、2024年7月の『超RIZIN.3』で皇治との再戦に判定勝ち、同年11月の『RIZIN LANDMARK 10』では昇侍をボディへのヒザ蹴りで沈め、MMA2連勝を挙げた。

流れが止まったのは2024年12月31日だった。『RIZIN.49』で福田龍彌と対戦し、1ラウンド54秒でTKO負け。2025年9月28日の『RIZIN.51』(名古屋・IGアリーナ)では梅野源治と3ラウンドを戦い抜いたものの、組み技で差をつけられて判定0-3で敗れた。この試合ではロープをつかんでの踏みつけでイエローカードも受けている。

同年12月31日の『RIZIN 師走の超強者祭り』では、BreakingDown出身でRIZIN初参戦のジョリーに1ラウンド25秒、腕十字でタップを奪われた。前日の公開計量では乱闘騒ぎも起きた一戦で、MMAは3連敗。芦澤は試合後の会見に姿を見せず、「言葉がない」とだけ伝えた。

4つ目の黒星はRIZINの外でついた。2026年3月20日、名古屋・IGアリーナでの『BreakingDown19』のメインイベントに出場し、キックルールで元BreakingDownバンタム級王者の井原良太郎と対戦。2回に2度のダウンを奪われ、KO負けを喫した。

日付大会対戦相手勝者決着
2024年12月31日RIZIN.49福田龍彌福田龍彌1R 0分54秒 TKO(グラウンドパンチ)
2025年9月28日RIZIN.51梅野源治梅野源治3R終了 判定0-3
2025年12月31日RIZIN 師走の超強者祭りジョリージョリー1R 0分25秒 一本(腕十字)
2026年3月20日BreakingDown19(キックルール)井原良太郎井原良太郎2R KO

MMAの通算戦績は2勝4敗。ジョリー戦の後はRIZINで試合をしておらず、長崎大会は大みそか以来、約9ヶ月ぶりのRIZIN出場となる。

名古屋で半年、春日井“寒天”たけしのもとで鍛え直す

芦澤は年明けから名古屋で練習を積み、春日井“寒天”たけしのもとで約半年をかけて体づくりに取り組んできた。BreakingDownへの出場は、名古屋行きが決まった時期に重なったものだという。本人は「BreakingDownで負けてからいろいろ変えて、しっかり仕上げてこれたなって感じです」と振り返り、「必要なフィジカルがまずなかったんで、そこをこの半年で付けてもらった感じですね」と続けた。練習量も増えたという。

打撃についても変化を口にする。K-1時代からの打撃が目立つ戦い方だった芦澤は「しっかりMMAの打撃に変わったと思いますね」と語り、井上と比べて「手札が俺の方が多いですね」と自信を見せた。

井上の戦い方も読んでいる。井上の連打と打ち合いの強さを認めたうえで、「打撃で俺にかなわなくて、始めたばかりのグラップリングで来るのかなって感じです」と予想。所属のTHE BLACKBELT JAPANが寝技に強いジムであることも踏まえていた。

4連敗の重さは隠さなかった。「やっぱり四連敗してると自信なくなるんですね」と認めつつ、怖いのは相手ではなく、やってきたことを出せるかどうかだと説明。公開練習で口にした「死んでも負けたくない」という言葉については「今は必死で頑張りたいと思います」と言い換え、ファンには「この4連敗でみんなには悲しい思いもさせちゃったと思ってるんで、しっかり倒したいと思います」と約束した。

対戦相手・井上聖矢はMMA3戦目の22歳

井上は熊本県出身の22歳で、地元のキックボクシング団体RUSH ONで初代フェザー級王者になった。RIZINには2025年5月の韓国大会でキックボクシングルールのカン・ボムジュン戦に判定勝ちして初登場。その後THE BLACKBELT JAPANに入ってMMAへ転向した。

MMAの道のりは平たんではなかった。2026年4月の『RIZIN LANDMARK 13』(福岡)でプロMMAデビューしたが、宮川日向に何度もテイクダウンを許し判定0-3で敗れる。2ヶ月後の6月、『RIZIN LANDMARK 14』(仙台)で赤田功輝と対戦し、3ラウンド28秒にパンチでKO勝ち。MMA初勝利をつかんだ。戦績は1勝1敗で、長崎がMMA3戦目になる。

芦澤が赤田の名前を出したのは、この試合を踏まえてのことだった。ストライカーの赤田が組みにいって敗れたことを挙げ、「だから同じことにならないようにねって思ってます」と話している。打撃の打ち合いを望む井上と、相手は寝技で来ると読む芦澤。試合前の見立ては食い違う。

試合は第4試合、バンタム級5分3ラウンド

芦澤対井上は、RIZIN MMAルールのバンタム級(61.0kg)5分3ラウンドで行われる。全10試合の本戦のうち第4試合に組まれた。

大会は長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENAで開催され、RIZINにとって初の長崎大会となる。10月3日の12時に開場し、オープニングファイトは12時30分、本戦は14時に始まる予定。終了は20時ごろを見込む。メインイベントは地元・長崎県出身の堀江圭功が宇佐美正パトリックと戦うライト級戦だ。

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全試合はPPVで生配信される。配信先はRIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、ABEMA、スカパー!の4つ。RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、ABEMAの視聴チケットは前売りが5,500円(税込)で10月2日23時59分まで、当日が6,000円(税込)で、スカパー!は料金が異なる。大会後も10月8日23時59分まで視聴できる。

2024年大みそかから2026年3月まで、芦澤はMMAで3つ、キックで1つの黒星を重ねた。名古屋での半年を経て、初めて訪れた長崎で連敗を止められるか。井上に「自分の意思で」と語りかけた31歳が、今度は自分の手で答えを出す番になる。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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