田口貫太がエコロディノスでJRA重賞初勝利、京都大賞典で11番人気V 3連単35万7300円

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10月4日に京都競馬場で行われた第61回京都大賞典(G2、芝2400メートル)は、11番人気のエコロディノス(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)が2番手から抜け出して重賞初制覇を飾った。手綱を取ったデビュー4年目の田口貫太騎手(22)は、これがJRA重賞初勝利。2着に8番人気マイネルエンペラー、3着に2番人気アクアヴァーナルが入り、3連単は35万7300円の波乱となった。
11番人気が4コーナー先頭から押し切り、勝ちタイム2分24秒0
レース当日の京都は雨で、芝は稍重。開幕週の4回京都2日目、18頭立ての一戦だった。エコロディノスは6枠12番から、逃げたミステリーウェイ(松本大輝騎手)の外につける。前に行きたい馬がそろうなか、田口騎手は2番手の外で馬を我慢させた。
1000メートルの通過は59秒7。勝負が動いたのは3コーナーからの下り坂だった。エコロディノスは勢いをつけて4コーナーで先頭に並びかけ、直線入り口で単独先頭に立つ。後続も外から差を詰めてきたが、先頭は譲らない。2着マイネルエンペラー(吉村誠之助騎手)に3/4馬身差をつけてゴールし、勝ちタイムは2分24秒0だった。
3着のアクアヴァーナル(松山弘平騎手)は、2着からさらにクビ差。4着の3番人気ディープモンスター(浜中俊騎手)、5着の5番人気ヘデントール(吉田隼人騎手)まで、2着からわずか0.2秒の間に4頭がひしめいた。勝ち馬の単勝は2900円。11番人気の低評価が、そのまま高配当につながる。
| 着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差 |
|---|---|---|---|---|
| 1着(勝ち馬) | エコロディノス | 田口貫太 | 11番人気 | 2分24秒0 |
| 2着 | マイネルエンペラー | 吉村誠之助 | 8番人気 | 3/4馬身 |
| 3着 | アクアヴァーナル | 松山弘平 | 2番人気 | クビ |
| 4着 | ディープモンスター | 浜中俊 | 3番人気 | クビ |
| 5着 | ヘデントール | 吉田隼人 | 5番人気 | クビ |
| 9着 | ダノンシーマ | 川田将雅 | 1番人気 | ― |
払戻金は馬連が1万9520円、馬単が3万7490円、3連複が5万5890円。3連単12-10-6は1075番人気で、35万7300円がついた。
上位人気馬は勝ち切れず、1番人気ダノンシーマは9着
単勝5.1倍の1番人気に推されたのは、川田将雅騎手が騎乗した4歳馬ダノンシーマだった。2026年は阪神大賞典、目黒記念、新潟記念と重賞で3戦続けて3着に入り、重賞初制覇が期待されていた。大外の8枠18番から中団を進んだものの、直線で伸びを欠いて9着に終わる。
連覇がかかっていた前年の覇者ディープモンスターは4着。2025年の天皇賞・春を制したヘデントールは、メンバー最速の上がり3ハロン34秒2で追い込んだが5着までだった。2着のマイネルエンペラーは2025年の日経賞の勝ち馬で、レース後に吉村騎手は「勝ち切りたかったです」と悔しさを口にした。3着のアクアヴァーナルについて、松山騎手は「馬場の巧拙もあったかもしれません」と敗因を探っている。
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同じ10月4日には東京競馬場で毎日王冠(G2)があり、こちらは5番人気のセイウンハーデスが勝利した。天皇賞・秋へ向けた東西の前哨戦は、どちらも上位人気馬が勝ち切れない結果となった。
関連記事:セイウンハーデスが毎日王冠V 8月に白血病から寛解退院した西山オーナー、次走に天皇賞・秋を挙げる
22歳の田口貫太、関東オークス制覇から2年あまりでつかんだJRA重賞
田口騎手は2003年12月10日生まれ、岐阜県出身。栗東の大橋勇樹厩舎に所属し、2023年3月4日の阪神1レースでデビューした。初勝利は同じ月の26日。1年目から勝ち星を重ね、35勝を挙げて2023年度のJRA賞最多勝利新人騎手に選ばれている。
デビュー1年目の暮れには阪神ジュベナイルフィリーズのニュージェネラルでG1初騎乗を経験した。2年目の2024年6月には、川崎競馬場の関東オークス(JpnII)でアンデスビエントを7馬身差で逃げ切らせ、JRAと地方を通じた重賞初制覇。2025年11月には門別競馬場のJBC2歳優駿(JpnIII)を、師匠・大橋調教師が管理するタマモフリージアで制した。2025年8月23日にはJRA通算100勝にも届いている。
ただ、交流重賞では2勝を挙げながら、JRAの重賞にはなかなか手が届かなかった。レース後のインタビューで最初に口にしたのは、騎乗を任せたオーナーと大久保調教師への感謝。続けて「なかなか勝てなかったですけど、こうして勝つことができて良かったなと思います」と本音をのぞかせた。
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レース後には、先輩騎手たちからも祝福を受けた。田口騎手は、一緒にレースに乗っていた松本大輝騎手、そして今村聖奈騎手や角田大和騎手から、戻ってきてから「おめでとう」と声をかけられ、ほっとしたと明かしている。
初コンビで2番手から押し切り、父キタサンブラックとの父子制覇
エコロディノスに田口騎手が乗るのは、この日が初めてだった。前走までの5戦は池添謙一騎手が手綱を取っていたが、池添騎手は同じレースでショウナンラプンタに騎乗している。大久保調教師からは、先入観を持たずに乗るよう伝えられていたという。
田口騎手は長距離戦を意識し、馬のリズムだけを大事にした。「1コーナーまでは少し力む部分もありましたが、向こう正面からはリラックスして走ることができました」。下り坂もスムーズにこなし、それが最後の伸びにつながったと分析する。初めて乗った相棒については「長くいい脚が使える」と持続力を評価し、自分の走りができれば重賞でもやれる馬だと話した。
エコロディノスは父キタサンブラック、母ミスティックリップス、母の父ジェネラスという血統で、北海道安平町のノーザンファームで生まれた。2022年のセレクトセールで落札され、馬主は「エコロ」の冠名で知られる原村正紀氏。2024年11月に京都の新馬戦でデビュー勝ちし、2025年12月のオリオンステークスで4勝目を挙げてオープン入りした。
重賞の壁は厚かった。2026年2月の京都記念で3着に入ったあと、G1の大阪杯は15着、前走の函館記念は3番人気で9着に敗れる。近走の重賞2戦はどちらも6着以下に敗れ、今回は11番人気の低評価だった。
それでも、舞台が京都なら話は変わる。新馬戦、2勝クラスの北野特別、京都記念3着、そして京都大賞典。京都では4戦3勝、3着1回と崩れていない。父キタサンブラックは10年前の2016年に京都大賞典を勝っており、父子2代での制覇となった。大久保調教師にとっても、2017年のスマートレイアー以来となる京都大賞典2勝目だ。
天皇賞・秋の優先出走権を手に、次走は状態を見て判断
京都大賞典の1着馬には、11月1日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(G1)の優先出走権が与えられる。エコロディノスはこれで通算11戦5勝となった。
大久保調教師はレース後、「してやったりですね」と話した。ノド鳴りがありゲートにも不安を抱える馬だが、きっちり2番手で運べたと振り返り、気性の成長も感じ取っている。次走は状態を見て決める方針で、秋の中長距離戦線で強い相手との力試しも視野に入れる。
田口騎手は「重賞初勝利を挙げることができました。まだまだこれからも重賞を勝ちたいと思っています」と話した。22歳の騎手と4歳馬。初めて組んだコンビが、11番人気からJRA重賞のタイトルをもぎ取った。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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