Supreme Class、東海道新幹線の個室が23年ぶり復活し1日から導入 東京―新大阪の1人用個室は4万2390円(スマートEX)、事前購入はネット予約のみ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
JR東海とJR西日本は10月1日、東海道・山陽新幹線にグリーン車より上のクラス「Supreme Class(スプリームクラス)」の完全個室を導入した。東海道新幹線に個室が戻るのは23年ぶりだ。東京―新大阪の1人用は4万2390円(スマートEX)で、購入は原則としてエクスプレス予約とスマートEXのネット予約に限られる。
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1日、のぞみ1号から個室サービスが始まった
JR東海とJR西日本は10月1日、東海道・山陽新幹線(東京―博多)で上級クラス座席「Supreme Class」の個室タイプ「Cabin(キャビン)」のサービスを始めた。初列車は東京駅を6時に出る「のぞみ1号」。N700S(16両編成)に順次導入され、10月時点の運行は上下合わせて1日12本程度になる。「のぞみ」「ひかり」「こだま」のそれぞれに設定がある。
個室は1編成に2室しかない。7号車は最大2名で使える部屋で、リクライニングシートの向かいに固定式のソファを置く。10号車は1名用の部屋だ。どちらも扉に電子錠が付き、乗車に使う交通系ICカードやQRコードで鍵を開ける仕組みで、オートロック機能も備える。
東京―新大阪の発売価格は、スマートEXで買うと1人用の10号車が4万2390円、7号車が6万790円となった。会員制のエクスプレス予約なら少し安く、10号車4万2100円、7号車6万500円。いずれも大人1名・片道・「のぞみ」・通常期の価格で、乗車券と特急券を含む。
駅の窓口では買えない。販売はエクスプレス予約とスマートEXが基本で、9月15日5時30分に発売が始まっていた。空室があり利用に支障がない場合に限り、車内で発売することもある。
7号車の「6万790円」は2人分ではない
ここは誤解しやすい。7号車の個室は2人で使えるが、6万790円は予約した本人1人分の価格だ。
同行者には、同じ列車に乗れる乗車券と特急券が別に必要になる。JR東海の発表資料によると、同行者の券は普通車自由席・普通車指定席・グリーン車のどれでもかまわない。2人で東京―新大阪を移動するなら、予約者分の6万790円に同行者の運賃・料金を足した額が実際の負担だ。
主な区間の価格(大人片道1名・のぞみ・通常期)は次のとおり。
| 区間 | 7号車(スマートEX) | 10号車(スマートEX) | 7号車(エクスプレス予約) | 10号車(エクスプレス予約) |
|---|---|---|---|---|
| 東京―名古屋 | 4万7060円 | 3万2660円 | 4万6840円 | 3万2440円 |
| 東京―新大阪 | 6万790円 | 4万2390円 | 6万500円 | 4万2100円 |
| 東京―岡山 | 7万4440円 | 5万1840円 | 7万4090円 | 5万1490円 |
| 東京―広島 | 8万6620円 | 6万20円 | 8万6240円 | 5万9640円 |
| 東京―博多 | 9万670円 | 6万4070円 | 9万220円 | 6万3620円 |
| 新大阪―博多 | 7万2690円 | 5万90円 | 7万2510円 | 4万9910円 |
東京―名古屋の1人用は、通常期のエクスプレス予約なら3万2440円だ。閑散期・繁忙期などの時期によって、価格は数百円上下する。
2003年に消えた個室、復活まで23年
東海道新幹線の個室は、2階建て車両を持つ100系の時代にあった。100系は1985年に登場し、グリーン車に個室を備えた。部屋は1人用から、のちの増備車で加わった4人用まであった。だが2003年に100系が東海道新幹線から引退すると、個室も一緒に姿を消す。
それから23年。新幹線全体で個室がなかったわけではなく、山陽新幹線には今も個室のある列車が走る。「23年ぶり」は、あくまで東海道新幹線での話だ。
計画が表に出たのは2024年4月だった。JR東海はN700Sの一部に1編成2室の個室を入れると発表し、2025年3月には半個室タイプの追加も明らかにする。2026年6月17日に名称と価格が公表され、7月の報道公開、9月に始まった沿線5都市での体験イベントを経て、1日の運行開始にたどり着いた。
室内はタブレットで照明も空調も調整
座席はレッグレスト付きのリクライニングシートで、室内のタブレットからリクライニングや腰部のランバーサポートを動かせる。照明、空調、車内放送の音量も個別に変えられる。
通信まわりも手厚い。個室専用のWi-Fiに加え、手持ちのスマートフォンなどとBluetoothでつなぐシートスピーカーを座席に組み込んだ。音漏れを抑えるNTTグループの特許技術を使い、公共交通機関への搭載は国内初になる。AGCが開発した5G対応の透明ガラスアンテナも採用し、鉄道車両への搭載は世界初だとJR東海は説明する。
荷物置き場には、機内持ち込みサイズ(55cm×40cm×25cm以内)のスーツケースが入る。座席は回転しないため、7号車の座席は博多方面、10号車の座席は東京方面を向いたまま走る。
「のぞみ」「ひかり」では、飲み物とお菓子のウェルカムサービスが1人1回無料で付く。有料のモバイルオーダーもタブレットから注文でき、パーサーが部屋まで届ける。
1日に東京駅から乗車したトラベル Watchの記者は、2人用の7号車について、1人では持て余すほどの広さだと伝えた。荷物棚をなくしたことで頭上が開け、リクライニングを最大130度まで倒せるという。
JR東海が狙う客層と、2027年度の半個室
JR東海は、この個室をどんな人に使ってほしいのか。nippon.comの取材に、同社東京広報室は「海外からお越しの方を含めて、周囲を気にせずに車内でくつろぎたいという方の利用を想定している」と答えている。
背景にあるのは、1人あたりの単価を上げる経営方針だ。LIMOによると、JR東海は2024年の投資家向け資料で、個室について「グリーン車を上回る価格」を想定していた。ビジネス向けの「S Work車両」に続き、個室という空間そのものを商品にした。
次の段階も決まっている。半個室タイプの「Supreme Class Seat(シート)」が2027年度中に10号車へ6席入る予定で、通路との間に電子錠付きの扉を設け、座席を回して2人で向かい合うこともできる。価格は今後発表される。
10月の運行は1日12本程度。限られた本数の個室がどれだけ埋まるかが、半個室の価格設定や本数拡大を占う材料になる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]










































































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