岡崎隼士、ジュニアGP第5戦(ジョージア)で2位 SP7位からフリー1位で巻き返し、合計217.27点、岡山龍谷高の経歴を整理

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フィギュアスケートのジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第5戦がジョージアのバトゥミで行われ、男子の岡崎隼士(15)=岡山龍谷高=が合計217.27点で2位に入った。ショートプログラム(SP)は7位と出遅れたが、フリーで150.09点を出して全体1位。SP首位とは19.01点、優勝したスイス選手とは13.99点離された位置からの追い上げで、ISU公認大会での合計自己ベストを12.77点更新した。
SP7位からフリー1位、表彰台の2番目へ
大会は9月24日から26日までバトゥミ・アイスアリーナで開かれ、ジョージアでのJGP開催は初めてだった。男子SPは現地時間24日、フリーは25日にあり、26人が出場した。
岡崎は24日のSPで67.18点の7位にとどまった。首位の高橋星名(木下アカデミー)とは19.01点、2位のイアン・ワイラー(スイス)とは13.99点の差。表彰台はかなり遠い位置からのスタートだった。
流れが変わるのは25日のフリーだ。冒頭の4回転トーループを出来栄え点(GOE)プラス2.99の高評価で決めると、後半の連続ジャンプもまとめ、150.09点で出場選手の中でただ1人150点台に乗せた。フリー2位のワイラーを9.54点上回り、合計ではワイラーの221.72点に4.45点届かなかったものの、2位へ浮上した。
SP首位の高橋はフリー5位で合計214.87点となり、3位で表彰台に立った。日本男子2人が同じ大会の表彰台に並んだ。
男子の上位5人の成績は次のとおり。
| 順位 | 選手 | 国 | SP(順位) | フリー(順位) | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | イアン・ワイラー | スイス | 81.17(2位) | 140.55(2位) | 221.72 |
| 2位 | 岡崎隼士 | 日本 | 67.18(7位) | 150.09(1位) | 217.27 |
| 3位 | 高橋星名 | 日本 | 86.19(1位) | 128.68(5位) | 214.87 |
| 4位 | デニス・クルーグロフ | ベルギー | 77.24(3位) | 129.39(4位) | 206.63 |
| 5位 | パトリック・ブラックウェル | 米国 | 74.96(4位) | 128.63(6位) | 203.59 |
優勝したワイラーは、8月のラトビア・リガ大会の3位に続く今季2個目のメダルとなった。
7位に沈んだSP、何が起きていたか
SPの失点は、ジャンプ3本すべてに出ていた。ISUの採点表によると、冒頭のトリプルアクセルは回転不足の判定を受けてGOEがマイナス1.92。3回転ルッツは踏み切りのエッジの判定でマイナスがつき、3回転フリップ―3回転トーループの連続ジャンプは、フリップに回転がわずかに足りない判定が入り、GOEはマイナス2.20だった。
一方でスピン3本はいずれもプラス評価で、演技構成点(PCS)はSPの出場者中5番目となる33.35点を残している。ジャンプの取りこぼしが技術点(TES)の33.83点に表れた。
フリーでは様子が一変する。4回転トーループに続き、単独の3回転ルッツと3回転ループ、3回転ルッツ―3回転トーループ、さらに3回転フリップからオイラーを挟んで3回転サルコウ、2回転アクセルへつなぐ連続ジャンプまで、6本のジャンプ要素のうち5本でプラス評価を並べた。取りこぼしは単独の3回転フリップのわずかな回転不足と、フライングシットスピンのレベル1程度で、減点はゼロだった。
技術点76.22点は出場26人の中で最も高い。演技構成点も73.87点で、ワイラーの73.73点をわずかに上回ってこちらもトップだった。技と表現の両方でフリーの1番手に立ったことになる。
使用曲はSPがイマジン・ドラゴンズの「Natural」、フリーはミシェル・ルグランの楽曲を集めたメドレー。ISUの選手紹介では振付を樋口美穂子、岩本英嗣が担当している。
今季のジャンプ新ルールと岡崎の構成
今季2026-2027シーズンからは、フリーのジャンプ要素が7本から6本に減り、連続ジャンプは2本まで、同じ種類のジャンプは回転数に関係なく3回までに制限された。3つのスピンのうち1つは、表現を評価するコレオグラフィックスピンに置き換わっている。
岡崎のフリーはこの枠の中で組まれていた。トーループ、ルッツ、フリップをそれぞれ2回ずつに抑え、演技の終盤にはコレオグラフィックシークエンスとコレオグラフィックスピンを配置。コレオスピンでは全審判がプラス3以上をつけた。本数が減った分、1本ごとの出来栄えが合計を左右する。その流れに沿った内容だった。
関連記事:中田璃士さんの4回転トーループが新ルールで無効 同じ種類は3回までの規定と総合5位の経緯
広島生まれ、倉敷を拠点に育った15歳
岡崎隼士(おかざき・はやと)は2011年3月20日、広島県生まれの15歳。現在は岡山龍谷高の1年生で、倉敷市を拠点に練習を積む。ISUの選手紹介によると、コーチは林祐輔が務める。
国内での歩みは段階を踏んでいた。2023年の全日本ノービス選手権ではノービスAクラスで優勝。全日本ジュニア選手権は2024年に16位、2025年には8位と順位を上げた。中学時代は岡山龍谷高と同じ学園の中等部に在籍し、2025年の全国中学校スケート大会で3位、2026年の同大会で優勝している。
今季がJGPのデビューシーズンだった。初戦となった8月の中国・西安大会では、SPで73.07点の5位と好発進したが、フリーは131.43点の6位にとどまり、合計204.50点で4位。表彰台まで15.26点足りなかった。
約1カ月後のバトゥミで、そのフリーを18.66点上積みした。合計も12.77点伸ばし、国際大会2戦目でJGP初のメダルを手にしている。
ファイナル進出は残り2戦の結果次第
JGPは1人2戦まで出場でき、各大会の順位に応じたポイント(1位15点、2位13点、3位11点、4位9点……10位1点)の合計上位6人が、12月10日から13日に中国・重慶で開かれるファイナルへ進む。
岡崎は西安の4位で9点、バトゥミの2位で13点を積み、合計22点で2戦を終えた。バトゥミ大会終了時点の男子ポイントは、2戦で30点のレフ・ラザレフ(個人中立選手)が1番手。26点で蛯原大弥(駒場学園高)、チェ・ハビン(韓国)、イアン・ワイラー(スイス)、ヤンハオ・リー(ニュージーランド)が並び、岡崎は6番手につける。高橋は20点で続く。
ただ、シリーズはまだ終わっていない。10月1日から3日のスロベニア・リュブリャナ大会、8日から10日のポーランド・グダニスク大会が残り、1戦目で13点、11点、9点を持つ選手が2戦目で上位に入れば、岡崎の22点を上回る。ファイナルの6枠が決まるのは、グダニスク大会の後になる。
SP7位から、フリーだけで順位を5つ押し上げた。重慶への切符は他選手の結果を待つ立場だが、バトゥミで残した150.09点は、今季のJGP男子5大会のフリーで、選手ごとの最高点を比べると5番目に高い。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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