東京の雨、34日連続で1886年の統計開始以来最長を更新 2019年の33日を抜く

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東京都心の雨が9月29日も止まらなかった。気象庁のアメダスによると、東京(千代田区北の丸公園)では29日午前4時40分までの10分間に0.5ミリの降水を観測(速報値)。8月27日から続く降水の日は34日連続となり、1886年の統計開始以来最長だった2019年の33日を抜いた。9月の雨量も28日までで629.0ミリに達し、1958年に次ぐ多さとなった。
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8月27日から一日も途切れず、2019年の33日を抜く
長雨の起点は8月27日だった。この日5.0ミリを観測して以降、東京都心では日降水量が「0.0ミリ」以上の日が毎日続く。気象庁の統計で「0.0ミリ」は、雨を感知したものの量が0.5ミリに届かなかった日を指し、降水がまったくなかった日は「–」と記録される。ぱらつく程度の雨でも、観測されれば連続日数に数える仕組みだ。
9月28日には朝から雨が降り、連続日数は33日に到達。2019年6月27日から7月29日までの33日に並び、統計開始以来の最長タイとなった。そして29日も明け方に雨が降り、午前4時30分から40分までの10分間に0.5ミリを観測した。これで34日連続。単独での最長記録となった。
29日の値は速報値で、気象庁が後日確定させる。それでも、すでに0.5ミリの降水を記録している以上、この日が「降水なし」に戻ることはない。
過去の記録を並べると、今回の長さがよく分かる。2019年より前の最長は1954年6月19日から7月20日の32日で、いずれも梅雨の時期だった。降水の継続日数は梅雨期に長くなりやすく、夏の終わりから秋にかけて続くのは珍しい。
2019年の梅雨の記録と比べると雨量は3倍
同じ33日でも、中身はまったく違う。気象庁の日別の観測値から、2019年の33日間と、2026年8月27日から9月28日までの33日間を比べた。
| 項目 | 2019年(6月27日〜7月29日) | 2026年(8月27日〜9月28日) |
|---|---|---|
| 連続日数 | 33日 | 33日(9月29日で34日目) |
| 期間中の降水量の合計 | 207.0ミリ | 637.5ミリ |
| 期間中の日照時間の合計 | 62.3時間 | 51.1時間 |
| 日降水量が「0.0ミリ」だった日 | 7日 | 10日 |
2019年は梅雨前線による弱い雨が長く続き、33日間の雨量は207.0ミリだった。一方の2026年は637.5ミリで、およそ3倍に上る。ぱらつく程度の日が10日あった半面、9月20日に103.5ミリ、21日に156.0ミリと、2日で259.5ミリの大雨も挟んだ。
日照はさらに少なかった。梅雨空が続いた2019年の33日間でも62.3時間あったが、2026年はそれを約11時間下回る51.1時間にとどまる。日照時間が0時間の日は14日を数えた。
秋雨前線と台風が相次いだ9月
なぜ、ここまで雨が続いたのか。
主な原因は、本州付近に停滞した秋雨前線だった。前線に向かって南から湿った空気が流れ込み、関東では曇りや雨の日が続く。そこへ台風が次々と近づいた。9月21日には大型で強い台風25号(ドゥージェン)が関東に最接近し、東京都心は1日で156.0ミリの雨となった。この日の24時間降水量の最大は225.0ミリで、9月としては1958年、1996年、1991年に次ぐ4番目の多さだ。
9月下旬には台風26号(スリゲ)の湿った空気が秋雨前線の活動を強め、西日本から東日本の広い範囲で雨が続いた。気象庁が9月29日3時50分に出した情報では、台風26号は日本の南にあって中心気圧975ヘクトパスカル、最大風速35メートルで、東北東へ時速15キロで進む。10月1日3時には伊豆諸島近海に達し、3日には千島の東で温帯低気圧に変わる見込みだ。
関連記事:台風26号(スリゲ)、28日は大東島地方に最接近し荒天警戒 今後の進路と勢力の見通し
気象庁は9月15日、「北日本と東日本の日照不足と長雨に関する全般気象情報」を発表した。関東甲信地方の9月上旬の日照時間は平年の31%で、1961年の統計開始以降で最も少なかった。降水量は平年の365%で、1946年の統計開始以降で最も多い。気象庁は日照が少なく雨の多い状態が続くとして、農作物の管理に注意を呼びかけた。
9月の雨量は629.0ミリ、日照は平年の4割に届かず
月単位でも数字は異例だ。東京都心の9月の降水量は28日までで629.0ミリとなり、平年値の224.9ミリの2.8倍に上る。9月としては、狩野川台風が襲った1958年の670.9ミリに次ぐ2番目の多さで、残り2日で41.9ミリ以上降れば1位になる。
日照時間は9月1日から28日までで45.8時間だった。平年の9月1か月分(126.7時間)の約36%にとどまる。このまま月末を迎えれば、9月としては1988年の39.2時間に次ぐ2番目の少なさとなる。いま2番目の1934年(59.5時間)とは13.7時間の差がある。
東京以外でも雨量は記録を塗り替えた。9月28日までの降水量は横浜市が701.0ミリ、千葉市が718.0ミリ、水戸市が622.5ミリで、いずれも9月としては観測史上最多となった。千葉市はこれまでの9月の最多が2015年の403.5ミリで、その1.8倍近い雨が降った計算だ。一方、連続日数は東京ほど長くなく、熊谷市、宇都宮市、前橋市、静岡市は28日時点で10日連続、横浜市と千葉市は3日連続だった。
暮らしへの影響も広がる。日が差さない日が多く洗濯物が乾きにくい状態が続き、店頭では野菜が値上がりした。とくに目立つのがレタスで、もともと水分の多いレタスは、雨が降り続いて日が差さないと根が雨に浸かったままになり、枯れてしまう。名古屋市の青果店では9月25日時点でレタスが1個322円となり、1週間で60円上がった。
10月2日ごろから天気は回復へ
長雨の終わりは見えてきた。気象庁が9月29日5時に発表した予報では、東京地方の29日は雨で、降水確率は6時から24時まで70%が続く。30日も曇り時々雨の予報となっている。
9月28日17時発表の週間予報では、30日の降水確率が80%、10月1日が70%。台風26号が伊豆諸島近海に近づく1日は関東で雨の範囲が広がり、日本気象協会は28日の時点で、千葉県で警報級の大雨となる可能性を指摘していた。10月2日から4日は曇り時々晴れで、降水確率は30%に下がる。台風26号が次第に離れていくためだ。
予報どおりなら、連続記録は10月1日まで伸びて36日に届く。2日も雨を観測すれば37日となる。東京都心で9月だけで平年の2.8倍、横浜市や千葉市では9月の観測史上最多の雨が降り、関東の地盤は緩んでおり、1日の台風接近では土砂災害への警戒が欠かせない。
連続記録の初日となった8月27日、東京都心の最高気温は30.4度だった。前日の26日は最高気温34.3度の曇り時々晴れで、降水は観測されていない。季節が一つ進むあいだ、傘を手放せない日が続いたのだ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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