福山恵梨、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第2日68で単独首位 プロ16年目・33歳がツアー初優勝に王手、1打差に桑木志帆・尾関彩美悠

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国内女子ゴルフのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは9月26日、宮城県利府町の利府ゴルフ倶楽部で第2ラウンドを行い、ツアー未勝利の福山恵梨(33)=松辰=が68で回り、通算9アンダーで単独首位に立った。1打差の2位には、8月に全英女子オープンを制した桑木志帆と、初日首位タイの尾関彩美悠が並ぶ。2011年のプロテスト合格から16年目の33歳が、9月27日の最終日に初優勝をかけて最終組でスタートする。
4位から68、パー3で3つのバーディー
JLPGAツアー今季第28戦となる第53回大会は、6600ヤード・パー72の設定で、賞金総額は7000万円、優勝賞金は1260万円。首位と1打差の4位タイから出た福山は、アウトの1番パー4でバーディーを奪うと、4番、7番のパー3、8番パー5でも伸ばし、前半を32で折り返した。
後半は11番パー3でこの日唯一のボギーを喫する。だが、池越えで知られる15番パー3でバーディーを取り返し、5バーディー、1ボギーの68でホールアウトした。4つあるパー3のうち3ホールでバーディー。初日の67と合わせて通算135とし、2日間ともアンダーパーで予選ラウンドを終えている。
この日の条件は曇り、気温19.2度。グリーン上の数字がスコアを支えた。初日は26パット、2日目は28パットで、7番ではグリーン右のカラーから約15メートルをパターで沈めている。本人も「これくらい速い方が、イメージが出て回りやすい」と話し、仕上がった高速グリーンを味方につけた。
もともと相性がいい大会ではなかった。初出場の2019年は34位タイ、2021年、2022年、2025年はいずれも予選落ちで、4度の出場で3度、決勝ラウンドに進めていない。その舞台で2日連続のアンダーパーを並べたことになる。
第2日終了時点の上位(9月26日)
| 順位 | 選手 | 第1日 | 第2日 | 通算 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福山恵梨 | 67 | 68 | 135(-9) |
| 2T | 桑木志帆 | 69 | 67 | 136(-8) |
| 2T | 尾関彩美悠 | 66 | 70 | 136(-8) |
| 4T | 永峰咲希 | 68 | 70 | 138(-6) |
| 4T | 福田萌維 | 69 | 69 | 138(-6) |
| 4T | 木戸愛 | 71 | 67 | 138(-6) |
| 4T | 神谷そら | 71 | 67 | 138(-6) |
| 4T | 浜崎未来 | 71 | 67 | 138(-6) |
福岡出身、下部ツアー5勝のベテラン
福山は1993年2月10日生まれ、福岡市出身。12歳でゴルフを始め、沖学園高校を経て2011年にプロテストに合格した。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)への入会は2011年8月1日で、83期生にあたる。
下部のステップ・アップ・ツアーでは実績を重ねてきた。2017年に年間3勝を挙げ、2023年のフンドーキンレディースで4勝目、翌2024年の同大会も制して連覇を成し遂げている。下部ツアー通算5勝。一方でレギュラーツアーには定着しきれず、これまでの最高成績は2022年の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの2位タイ。このときは上田桃子に3打及ばなかった。
2026年はQTランキング3位の資格でツアーに参戦し、9月20日時点のメルセデス・ランキングは52位。初シードも見える位置にいる。
今年はすでにメジャーで優勝争いを経験している。5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでは初日と3日目を終えて単独首位に立ち、最終日を迎えたものの、最終ラウンドは77と崩れ、6位タイに終わった。単独首位で最終日に臨むのは、そのサロンパスカップ以来となる。
さかのぼると、6月のニチレイレディス以降は予選落ちと決勝進出を交互に繰り返していた。2週前にコーチにスイングを見てもらい、ショットのまとまりが戻ってきたという。
もし勝てば、プロ入りから15年あまりでの初優勝。1988年のツアー制施行後で、入会から初優勝までにかかった日数は鬼澤信子の7242日に次ぐ長さになる。
「優勝一択」と「自分のゴルフ」
ラウンド後、福山はJLPGAを通じて「きのうに引き続きパッティングの調子が良く、特にロングパットの距離感の良さが好調の要因になっていると思います」と好調の理由を挙げた。そのうえで「久しぶりの優勝争いですが、最近良くなかったショットも復調してきているので、あすが楽しみです」と続けている。
言葉の端々に、サロンパスカップの経験がにじむ。ALBAの取材には「あの時の緊張感はすごく独特だったし、ギャラリーもすごく多かった。あのなかでプレーできたことが、自分のなかで大きな自信にもなっているので、それを思い出しながら回りたい」と明かした。
目標ははっきりしている。「(狙うのは)優勝一択です。それしか考えてない」。同時にJLPGAへのコメントでは「もちろん優勝はしたいですが、まずは自分ができるゴルフをしっかりやりたいと思います」とも話し、熱と冷静さを両方抱えて最終日に向かう。
1打差の2人は岡山出身の23歳
追う2人は、ともに岡山県出身の23歳。
桑木志帆(23)=大和ハウス工業=は11位から出て、1番から3連続バーディーを奪うなど6バーディー、1ボギーの67を記録した。この日のベストスコアタイ。8月初旬のAIG女子オープン(全英女子)で海外メジャーを初制覇し、国内では今季2勝、JLPGAツアー通算5勝を挙げている。メルセデス・ランキングは1位を走り、最終日に勝てば今季日米通算4勝目になる。
ラウンド後は「きょうは3連続バーディーから始まり、すごく良い流れで前半を終えて、後半も惜しいパッティングはあったんですけど、スムーズに最後までラウンドできました」と話した。前半を終えた後の休憩で牛すじ煮込みを食べ、後半に入ると頭がぼんやりしたといい、11番で3パットのボギー。それでも最終18番パー5をバーディーで締め、「差が開かなかったので、チャンスだと思います」と逆転を狙う。
関連記事:桑木志帆選手、全英女子オープンで海外メジャー初制覇 23歳の経歴と米ツアー初優勝までの歩み
尾関彩美悠(23)=JFEスチール=は初日に66をマークし、川崎春花、阿部未悠と並ぶ首位タイで発進した。2日目は前半で3つ伸ばしたが、10番から13番で3つのボギー。朝のウオーミングアップで左の肩甲骨を痛め、ハーフターンの休憩で体が固まってしまったと説明している。14番で10メートルを沈めて流れを戻し、18番もバーディーで70にまとめた。
尾関のツアー優勝は2022年9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシックの1勝のみで、4年ぶりの2勝目がかかる。大会を特別協賛するダンロップと契約する「ホステスプロ」でもあり、「優勝したい大会のひとつでもあるので、あすは精一杯自分のやれることをやれたらいいかなと思います」と意気込んだ。同郷で1学年上の桑木との同組には「全英で勝ったのを見ました。一緒に回れるのは光栄です」と笑顔を見せた。
最終日は午前9時10分、3人の最終組
最終日の9月27日、福山、桑木、尾関の3人は最終組として午前9時10分にスタートする。3打差の通算6アンダー4位タイには、神谷そら、永峰咲希、福田萌維、木戸愛、浜崎未来の5人が控える。東北高校出身の木戸は、仙台を「第二のホーム」と呼び、この日67で浮上した。
関連記事:桑木志帆がダンロップ女子オープン逆転V、今季国内3勝目 メルセデス・ランキング1位で初の年間女王へ
前週に優勝を争った2人も、決勝ラウンドに進んでいる。9月20日に閉幕した住友生命Vitalityレディス東海クラシックでは、佐久間朱莉と神谷そらがプレーオフで争い、佐久間が今季3勝目を挙げた。敗れた神谷は4位タイ、優勝した佐久間は通算4アンダーの16位タイにつけている。
関連記事:佐久間朱莉、東海クラシックをプレーオフで制して今季3勝目 神谷そらとの延長戦とツアー通算7勝目を整理
一方、初日首位タイの川崎は73、阿部は75と崩れ、それぞれ9位タイ、21位タイに後退した。前年覇者の菅楓華はカットライン上の48位タイで予選を通過。予選通過は通算イーブンパーまでの58人だった。
上位陣はそろってコースの難しさを口にする。尾関は「ピンポジションがすごく難しいところに切ってある」と話し、桑木も「外すところによっては難易度が高くなる」とグリーン周りを警戒する。1打差に3人がひしめく混戦で、池越えの15番パー3をはじめとする後半の難所が、優勝の行方を左右する。
最終日の模様は、U-NEXTが午前8時30分から、CSの日テレジータスが午前7時30分から生中継する。地上波では日本テレビ系列全国23局ネットで午後3時から録画放送される予定だ。
\ 最終日はU-NEXTで生配信 /
2011年にプロの世界へ入った33歳が、年下のメジャー覇者と同郷のホステスプロを相手に、逃げ切りを図る。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]








































































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