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リーチ・マイケル、ゴールドウインとカンタベリーパートナーシップ契約 「最後のジャージーになるかもしれない」W杯への思い、通算97キャップで日本代表の歴代最多に並ぶまであと1

リーチ・マイケル、ゴールドウインとカンタベリーパートナーシップ契約 「最後のジャージーになるかもしれない」W杯への思い、通算97キャップで日本代表の歴代最多に並ぶまであと1

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ラグビー日本代表のフランカー、リーチ・マイケル(37)=東芝ブレイブルーパス武蔵=が10月1日、ゴールドウインのラグビーブランド「カンタベリー」とパートナーシップ契約を結び、東京都港区の同社で記者会見に臨んだ。この日は2027年W杯オーストラリア大会の開幕までちょうど1年。代表97キャップのリーチは、大野均の持つ日本代表最多98キャップまであと1に迫っている。

契約はウエアの支給にとどまらず、次世代育成とアジア普及まで

ゴールドウインが10月1日に出したリリースによると、契約はトレーニング用やライフスタイル用ウエアの支給、プロモーション活動に加え、リーチの競技活動を支える内容だ。ラグビーの魅力の発信、次世代の育成、アジアでのラグビー普及までを見据えた中長期のパートナーシップと位置づけた。商品のプロモーションにとどまらず、ラグビーの発信や子どもたちへの普及にもリーチが関わっていく。

カンタベリーはニュージーランドで生まれ、122年続くラグビーブランドだ。日本代表の公式ユニホームも手がけている。カンタベリー事業部長の石塚正行は会見で、ブランドとしてパートナーシップ契約を結ぶのは初めてだと明かした。契約期間は公表していない。

契約を記念したオリジナル商品も用意される。半袖Tシャツ2種(各8800円)とキャップ1種(6600円)で、いずれも税込み。販売開始は2026年12月か2027年1月の予定で、カンタベリーの直営店と公式オンラインストアで扱う。

「すごく楽しみ」。会見でリーチはそう口にし、子どもとの触れ合いなどを一緒に進めていくことへの期待を語った。リリースには「同じ絵を見て日本ラグビーの未来をつくっていくパートナーと出会えたことに感謝しています」とのコメントも寄せている。

「最後のジャージーになるかもしれない」W杯まで1年の思い

会見では、1年後に迫ったW杯についても語った。

2027年のW杯オーストラリア大会は、2027年10月1日にパースで開幕し、11月13日まで行われる。参加国が24に増える初めての大会だ。リーチは「トップクラスの試合でずっとカンタベリーのジャージーを着ている。(来秋の)W杯に出られたとして、トップのトップで(着る)最後のジャージーになるかもしれないという思いでやると思う」と語った。別の場面では「もし(代表に)選ばれれば、これが最後のジャージーになるかもしれないという思いでやっていきたい」とも述べている。

ただし、リーチが真っ先に挙げたのは代表入りそのものだった。日本代表は9月に日本で開かれたパシフィック・ネーションズカップを制したが、リーチはこの大会では代表から離れていた。「今度の秋のヨーロッパツアーの重要性はかなり高い。そこでしっかりと結果を残すことが、次のW杯につながる」と話し、「まずは代表に入ることが一番優先」と言い切る。

出場すれば、2011年大会から数えて5大会連続となる。

97キャップ、大野均の最多98まであと1

リーチの日本代表キャップ数は、10月1日時点で97。歴代最多は「鉄人」と呼ばれたロックの大野均が持つ98で、次にテストマッチのピッチに立てばその記録に並ぶ。

最初の機会は近い。日本ラグビー協会は創立100周年を記念し、10月24日に東京・秩父宮ラグビー場でフィジー代表とのテストマッチを組んだ。男子の日本代表と女子のサクラフィフティーンがそろって記念ジャージーを着る特別な一日になる。11月からはネーションズチャンピオンシップで、ウェールズ、イングランド、スコットランドとの対戦が待つ。順調に出場を重ねれば、日本選手で前例のない100キャップも見えてくる。

それでもリーチは、記録を前面に出さなかった。「大野さんを超えるというのはあまり考えていない。強い日本代表をつくるのが、一番優先」。100キャップについては「100は一つの通過点。100を超えるために頑張りたい」と語り、「100回、カンタベリーの日本代表のジャージーを着たということで。一緒にそのラインを超えられたら嬉しい」と、新たなパートナーと節目を迎える思いも口にした。

15歳で来日、W杯4大会出場と2度の主将

リーチは1988年10月7日、ニュージーランドのクライストチャーチで生まれた。10月7日に38歳を迎える。2004年、15歳で来日して札幌山の手高に入学し、2007年に東海大へ進んだ。日本代表に初めて選ばれたのは大学在学中の2008年だった。

2011年に東芝へ入団すると、同じ年のW杯ニュージーランド大会に出場した。2015年イングランド大会では主将として南アフリカから歴史的な勝利を挙げたチームを率い、2019年の日本大会でも主将を務めて、日本を初のベスト8へ導いた。2023年フランス大会にも出て、W杯出場は4大会を数える。

クラブでも結果を残している。リーグワンでは主将として2023-24シーズンに東芝ブレイブルーパス東京を初優勝に導き、2024-25シーズンも制して連覇を飾った。そのチームは10月1日、ちょうど契約会見の日に「東芝ブレイブルーパス武蔵」へ名前を変えた。

関連記事:東芝ブレイブルーパス東京、10月1日から「東芝ブレイブルーパス武蔵」へ名称変更 理由は武蔵地域とのつながりの明確化

2019年大会までの歩みは、ベースボール・マガジン社が2022年4月に出した児童向けの伝記『リーチ マイケル(新スポーツスーパースター伝 1)』にもまとめられている。

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菅平で「裏合宿」も 次世代へ描く構想

会見では、育成や普及についての構想も次々と口にした。

ひとつは年代の間の「ギャップ」だ。「小学校から中学、高校までの(ラグビーにおける)ギャップをどうやってつなげるか」。そう課題を挙げ、「グラスルーツが大事。トップの選手を巻き込んで、触れ合う時間を増やさないといけない」と続けた。カンタベリーとはイベントや合宿の開催、商品へのフィードバックなど、幅広い交流を考えているという。

もうひとつは日本代表の「裏合宿」。代表に入りきれない選手が60人ほどいて、代表の活動期間中はその多くが数カ月オフになる。そこでリーグワンの選手や大学生を集め、長野県の菅平で1週間ほど合宿を開く案を温めている。「長いスパンで考えてやりたい」と、すぐの実現ではなく時間をかけて取り組む考えを示した。

アジアへの目線もある。「アジアの中では日本が一番ラグビーが進んでいる。海外に行って、いろんな活動もしていきたい」。リリースが掲げる「アジアにおけるラグビー普及」と重なる言葉だ。

カンタベリーとの付き合いは長い。「20年近くカンタベリーのものを着ている。本当に丈夫で、長持ちする」。そう話すリーチが、次に見据えるのは10月24日のフィジー戦だ。メンバーに入ってピッチに立てば、大野に並ぶ98キャップ目になる。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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