大西魁斗、10バーディー・ノーボギーの60で単独首位 2022年フジサンケイクラシック以来4年ぶり2勝目へ、2打差に小平智

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男子ゴルフの国内ツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」第3日が9月26日、石川県羽咋市の朱鷺の台カントリークラブ眉丈台コース(6838ヤード、パー70)であり、大西魁斗(27)が10バーディー、ボギーなしの60をマークした。通算18アンダーの192で単独首位に立ち、2打差の2位に小平智が続く。大西は2022年「フジサンケイクラシック」以来、4年ぶりのツアー2勝目をかけて9月27日の最終日に臨む。
4打差3位から60、後半だけで7バーディー
大西は首位の小平と4打差の3位で第3日をスタートした。前半に3つ伸ばして31で折り返すと、後半は10番、11番で連続バーディー。13番のパー5からは17番まで5連続でバーディーを奪い、インの9ホールを29で回った。前日に自らが出した大会最少スコア62を、一夜で2打縮めたことになる。
ショットの精度がスコアを押し上げた。5番のパー3ではティーショットをピンまで1メートル以内につける。11番は残り120ヤードから1メートル、15番は残り115ヤードから56度のウエッジで30センチと、ピンに絡むショットが続いた。18番はアプローチがカップをかすめてパー。入っていれば59だった。
「気づいたら10アンダーだったので良かった」。ラウンド後の取材で大西は笑顔を見せ、「基本ピンは狙わないんですけど、3m以内に結構ついてくれた。そこからいいパットがいくつか入ってくれた」と明かしている。
第3日を終えた時点の上位は次のとおりだ。
| 順位 | 選手 | 通算 | 第3日スコア |
|---|---|---|---|
| 1位 | 大西魁斗 | 18アンダー(192) | 60 |
| 2位 | 小平智 | 16アンダー(194) | 66 |
| 3位タイ | 出利葉太一郎 | 13アンダー(197) | 63 |
| 3位タイ | 長野泰雅 | 13アンダー(197) | 66 |
| 5位 | イ・サンヒ(韓国) | 12アンダー(198) | 65 |
| 6位 | 下家秀琉 | 11アンダー | ― |
| 7位 | 河本力 | 10アンダー | ― |
| 8位タイ | バッバ・ワトソン(米国)、永野竜太郎 | 8アンダー | ― |
アウトは34、インは36という変則のパー70。1番、2番、7番はパー5をパー4として使っていて、大西はこのセッティングで「基本、フェアウェイにいることが一番重要」と話す。ドライバーで攻める同組の小平や長野泰雅をよそに、ホールによってはアイアンでティーショットを打ち、フェアウェイからピンを狙った。
初日70から62、60と2日で18アンダー
大西の3日間は、初日のイーブンパー70、40位タイから始まった。流れが変わったのは9月25日の第2日だ。9バーディー、1ボギーの62で大会レコードを1打更新し、ツアーの自己ベストに並ぶスコアで通算8アンダーの3位に浮上した。昨年の第1回大会は石川県の能登カントリークラブ(パー72)で行われ、2026年は朱鷺の台カントリークラブに舞台を移した。
第2日の大西は「組のみんなの流れが良くてその流れに乗れた。ショットも狙った球を打てる回数が多かった」と話していた。一方の小平は2日連続の64で、通算12アンダーの単独首位をキープ。2位の長野に3打差をつけて週末に入った。
関連記事:小平智、リシャール・ミル チャリティトーナメント2日目で3打差の単独首位 大西魁斗は62で急浮上
第2日の62と第3日の60を足すと、2日間で122ストローク、18アンダーになる。ゴルフダイジェスト・オンラインの集計によると、詳細なデータが残る1985年以降、第2・第3ラウンドの36ホールでは1997年の東建コーポレーションカップで尾崎将司が出した126が最少で、大西はこれを4打下回った。
ツアーの18ホール最少ストロークは、2010年の中日クラウンズ最終日に石川遼が出した58だ。大西の60は、それに2打届かないスコアになる。
9歳で渡米、フジサンケイでプレーオフ初優勝
大西は1998年10月13日生まれ、愛知県出身。5歳でゴルフを始め、練習環境を求めて9歳で米国に渡った。2012年9月から2017年6月まではフロリダのIMGアカデミーに在籍し、南カリフォルニア大学のビジネス学部に進む。大学卒業後の2021年5月にプロへ転向した。
ツアー初優勝は、参戦2年目の2022年9月4日だ。山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開かれたフジサンケイクラシックで、首位と3打差の3位から出て68で回り、通算11アンダーでパク・サンヒョン(韓国)と並んだ。正規の18番では2.5メートルのパーパットを外してボギー。当時の大西は「負けたと思った。自分がやれることをやって2位なら、受け入れられる」とクラブハウスへ引き揚げている。ところが、最終組のパク・サンヒョンも18番でボギーをたたき、勝負はプレーオフへ持ち込まれた。
18番で行われたプレーオフ1ホール目、大西は第2打を2メートルにつけ、このバーディーパットを沈めて初優勝を決めた。23歳だった。優勝後は「日本で1勝できたので、次は2勝目。PGAツアーでも優勝したい」と夢を口にしている。
その言葉どおり、大西は米国へ戦いの場を移した。2022年の米下部コーンフェリーツアー最終予選会を経て同ツアーに参戦し、2024年6月2日(現地時間)にはノースカロライナ州ローリーで行われた「UNCヘルス選手権」で優勝する。首位と4打差から出た最終日に66をマークし、1打差で制した。この年のポイントランキングでPGAツアーの出場資格をつかみ、2025年はPGAツアーで戦ったが、シード権には手が届かなかった。
2026年は再び下部ツアーで12試合を戦い、ランキング上位が進むプレーオフシリーズを前に帰国した。9月のシンハン ドンヘ オープンでは今季自己最高の8位。帰国後について「自分に足りないことだったり、ルーティンだったり、決めたことをしっかりやり切るというのは意識し始めた」と話し、日本で立て直しを図っている。
フジサンケイクラシックもUNCヘルス選手権も、最終日の逆転で勝ったものだった。逃げ切りでの優勝はまだない。
2打差の小平智「最後に1番になれればいい」
追う小平は37歳で、Admiral所属。2013年の日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝を挙げ、2018年4月には米ツアーのRBCヘリテージを制した。その後は米ツアーに本格参戦し、日本へ戻ってからは2025年8月のISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメントで、2018年12月の日本シリーズJTカップ以来となる約7年ぶりの優勝を手にしている。国内ツアー通算8勝で、この大会では9勝目を狙う。
第3日の小平は5バーディー、1ボギーの66。3番、4番で連続バーディーを奪い、ボギーは3日間で最も難しかった7番だけだった。「3日間、変わらずゴルフができているというのは大きい。安定してできているので、日に日に自信になっている」と手応えを語る。同じ最終組で10バーディーを並べた大西の横で、「きょうは(自分は)そういう日じゃなさそうだったので、我慢して、我慢してきました」と明かした。
米ツアーの厳しさを知る2人だ。2024年のUNCヘルス選手権には小平も出場していて、大西がPGAツアーで苦しんだ時期も見てきた。小平は「去年は結構苦しそうな試合が多かった。そのつらさは分かる。復調してゴルフができているのは自分もうれしい」と後輩の復調を喜ぶ。
それでも、優勝を譲るつもりはない。「きょうの魁斗みたいなこともあると思うので、何が起きるか分からない。自分の中ではそんなに大きな差があるとは感じていない。あしたはガンガン行って、最後に1番になれればいい」。第2日には「今年は結構いい位置で争っていて負けることが多い」とも話しており、最終日は2打差からの逆転に向かう。
関連記事:大西魁斗が優勝、4年ぶりツアー2勝目 通算21アンダーで2位に1打差、賞金2000万円
3位タイの2人も5打差で続く。未勝利の出利葉太一郎は、マスターズ2勝のバッバ・ワトソンと同組で回り63と伸ばした。ツアー1勝の長野泰雅は66で踏みとどまった。
最終日は午前10時12分に最終組、BS10とU-NEXTで中継
最終日の9月27日は、大西、小平、出利葉の3人が最終組を組み、午前10時12分に1番からスタートする。日本ゴルフツアー機構の発表では、中継はBS10とU-NEXTで、いずれも正午から午後3時まで。U-NEXTでは最終日のライブ配信が見放題の対象で、月額プランの範囲内で追加料金なしで見られ、10月11日まで見逃し配信もある。放送日時や内容は変わる場合がある。
\ 最終日はU-NEXTでライブ配信 /
この大会は、2024年の能登半島地震で被災した地域を支援する目的で2025年に始まった。主催はリシャールミルジャパンで、石川県と県内の全自治体が後援する。賞金総額は1億円、優勝賞金は2000万円。大会期間中に集めた寄付金は、リシャールミルジャパン財団を通じて石川県へ支援金として贈られる。昨年の第1回は池村寛世が制した。
前週のANAオープンでは44歳の内藤寛太郎が大会記録の通算25アンダーでツアー初優勝を挙げた。日本ゴルフツアー機構によると、この大会を終えた時点のポイントランキング上位6人には、2週後のPGAツアー「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」の出場資格が与えられる。
関連記事:内藤寛太郎、ANAオープンでツアー初優勝 大会記録の通算25アンダーと福島県出身者初の快挙を整理
大西は最終日に向けて「結果も重要ですけど内容が良ければ結果には絶対つながる。明日も、もう1日ゴルフができるという感じでやっていきたい」と話した。フジサンケイでの初優勝から4年。首位から出る18ホールで、国内ツアー2勝目に挑む。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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