大西魁斗が優勝、4年ぶりツアー2勝目 通算21アンダーで2位に1打差、賞金2000万円

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国内男子ゴルフツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」の最終ラウンドが9月27日、石川県の朱鷺の台カントリークラブ眉丈台コース(6838ヤード、パー70)であり、2打差の単独首位から出た大西魁斗(27)が67で回り、通算21アンダーで優勝した。2位の小平智と出利葉太一郎とは1打差。2022年「フジサンケイクラシック」以来4年ぶりのツアー通算2勝目で、優勝賞金2000万円を手にした。
16番のイーグルで抜け出し、18番ボギーでも1打差で逃げ切り
最終組は大西、小平、出利葉の3人。通算18アンダーの大西を、16アンダーの小平と13アンダーの出利葉が追うスタートだった。
大西は1番パー4でいきなりボギーをたたく。ただ3番パー4でバーディーを取り返し、スコアを動かせないまま前半を34のイーブンで折り返した。硬さの残るゴルフに、後続が迫る。小平は9番から3連続バーディー、出利葉も10番でイーグルを奪う。大西も11番でバーディーを取ったが、13番パー5で小平がバーディーを重ねた時点で、首位に並ばれた。
流れを引き戻したのは14番パー4だった。同組の2人とほぼ同じ距離から、大西が先にパットを打つ。2.5メートルのフックラインを沈めるバーディーで、再び1打前に出た。大西は会見でこのパットを「優勝につながった大きなワンショットだった」と表現している。
続く16番パー5では2打目をグリーンに乗せ、長いイーグルパットをねじ込んで拳を握った。この時点で通算22アンダー。2位との差は2打に広がった。
最終18番パー4は、そのリードを持って迎えた。ティーショットを右に曲げ、ボールは木の根元に止まる。3オン2パットのボギーで、スコアは通算21アンダーまで戻った。それでも63で回った出利葉、66の小平はともに通算20アンダーにとどまり、大西が1打差で逃げ切った。1イーグル、3バーディー、2ボギーの67。4日間の合計は259だった。
大会最終日の上位成績
9月27日の最終結果は次のとおり(日本ゴルフツアー機構の公式リーダーボードによる)。
| 順位 | 選手 | 通算 | 最終日 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 大西魁斗 | 21アンダー(259) | 67 | 2000万円 |
| 2位タイ | 小平智 | 20アンダー(260) | 66 | 840万円 |
| 2位タイ | 出利葉太一郎 | 20アンダー(260) | 63 | 840万円 |
| 4位 | 長野泰雅 | 17アンダー(263) | 66 | 480万円 |
| 5位タイ | イ・サンヒ(韓国) | 14アンダー(266) | 68 | 380万円 |
| 5位タイ | 下家秀琉 | 14アンダー(266) | 67 | 380万円 |
| 7位 | 河本力 | 13アンダー(267) | 67 | 330万円 |
| 8位 | スコット・ビンセント(ジンバブエ) | 12アンダー(268) | 65 | 305万円 |
| 9位タイ | 池田勇太 | 11アンダー(269) | 62 | 272万円 |
| 9位タイ | 細野勇策 | 11アンダー(269) | 63 | 272万円 |
マスターズを2012年と2014年に制したバッバ・ワトソン(米国)は通算9アンダーの11位タイ。ホストプロの宮里優作も最終日に63を出し、同じ11位タイに並んだ。2025年の第1回大会を制し、連覇がかかっていた池村寛世は通算9オーバーの73位に終わった。
初日は40位タイ、62と60で一気に首位へ
優勝までの4日間は、出だしのつまずきから始まった。9月24日の初日はイーブンパーの70で40位タイ。首位争いとは遠い位置だった。
空気が変わったのは25日の第2ラウンドだった。8アンダーの62は大会新記録で、3位に浮上する。翌26日の第3ラウンドはさらにその上をいった。10バーディー、ノーボギーの60で、前日に自分で塗り替えたばかりの大会記録を2打更新。13番から17番までは5連続バーディーを並べ、2位に2打差をつけて最終日に入った。
関連記事:大西魁斗、10バーディー・ノーボギーの60で単独首位 2022年フジサンケイクラシック以来4年ぶり2勝目へ、2打差に小平智
最終日に並ばれた小平は、2018年に米ツアーのRBCヘリテージを制した実績を持つ。大会2日目には3打差の単独首位に立っていた。大西は小平について「米ツアーで優勝している選手なので、気が抜けない」と語り、13番で並ばれてから攻めに切り替えたと明かした。
関連記事:小平智、リシャール・ミル チャリティトーナメント2日目で3打差の単独首位 大西魁斗は62で急浮上
第3日と最終日の模様は、BS10の無料生中継のほか、U-NEXTでもライブ配信された。9月28日時点で、両日ともU-NEXTの見放題作品として見逃し配信されており、月額プランの会員なら追加料金なしで視聴できる。配信期間は第3日が10月10日、最終日が10月11日まで(いずれも日本時間)。
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米ツアーでの挫折と、母と内藤コーチの支え
大西は9歳で母とともに渡米した。南カリフォルニア大学を経て2021年にプロ転向し、日本ツアーで2022年のフジサンケイクラシックを制している。
その後は米下部のコーンフェリーツアーに主戦場を移し、2024年にUNCヘルス選手権で優勝。ポイントランク25位で2025年のPGAツアー出場権をつかんだ。だが、PGAツアーでは26試合に出て予選通過は6試合にとどまり、シードを守れなかった。2026年は再び下部ツアーを回ったが、12試合で予選通過は5回。8月中旬に日本へ戻り、国内ツアー10試合目で2勝目をつかんだ。
優勝後の会見では、南カリフォルニア大学3年のときから指導を受ける内藤雄士コーチの名前を挙げ、「ちょっと考えると涙が出てきそう」と声を詰まらせた。内藤コーチとは誰よりも長い時間を一緒に過ごしてきたと話し、スイングを一から作り直してきた取り組みが結果に表れたことを喜んだ。
9歳の渡米から一緒にいる母への思いも口にした。自分が後ろ向きになっているときも信じてくれたと語り、この日も手作りのおにぎりを持たせてくれたという。中身は昆布。具の量やラップの巻き方から母の気遣いが伝わると明かしている。
賞金ランキング16位に浮上、次の目標は米ツアー予選会
優勝賞金2000万円を加え、大西の今季の賞金は2974万4406円になった。日本ゴルフツアー機構が9月28日時点で公表している賞金ランキングでは16位。1位は細野勇策の6518万4055円で、細野はこの大会を9位タイで終えている。
喜びと同時に、課題も口にした。18番のボギーについては「うれしいけど、重要な場面でいい球を打てなかったのが悔しい」と語り、初めての逃げ切り優勝にも満足はしていない。過去の日本ツアー初優勝とUNCヘルス選手権は、どちらも最終日の逆転だった。
今季の残りは国内ツアーに専念する。次週のドラッグストア・コスモスカップ、さらに日本オープンが控え、その先には12月に予定される米ツアー予選会の2次予選がある。「年末までに状態を良くして(米ツアー)予選会に向けて頑張りたい」。4年ぶりの勝利を足場に、大西はもう一度、米国へ向かう。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]








































































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