ウインカーネリアンが引退、種牡馬入り 鹿戸雄一調教師「健康な状態で終われてよかったです」

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昨年のスプリンターズSを制したウインカーネリアン(牡9)=美浦・鹿戸雄一厩舎=が、現役を引退して種牡馬になることが決まった。鹿戸雄一調教師が2日に明らかにした。9月27日のスプリンターズS6着がラストランで、今後は北海道新冠町のビッグレッドファームへ移る予定だ。
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ラストランは9月27日のスプリンターズS6着
昨年のスプリンターズSでG1初制覇を果たしたウインカーネリアンが、ターフを去る。管理する鹿戸雄一調教師が2日、美浦トレセンで明らかにした。サンケイスポーツによると、史上4頭目の連覇に挑んだ9月27日のスプリンターズSが最後のレースだった。結果は6着だ。
通算成績は37戦9勝で、うち海外は4戦0勝。重賞は2022年の関屋記念、2023年の東京新聞杯(ともにG3)、2025年のスプリンターズS(G1)と3勝を挙げた。サンケイスポーツは、総賞金が5億7436万8500円(うち海外4974万4500円)に上ると伝える。
父はスクリーンヒーロー、母はコスモクリスタル。北海道新冠町のコスモヴューファームで生まれた馬だと東スポ競馬は紹介している。現在は茨城県のグロースフィールド(阿見トレセン内)で疲れを癒やしており、北海道への移動日は馬の様子を見ながら決めていく。
鹿戸師が語った愛馬への感謝
引退の知らせに、鹿戸調教師は寂しさと安堵の両方をにじませた。日刊スポーツによると、こう話している。
「少し寂しい気持ちはありますけど、まだ彼には次の大事な仕事が待っているので、健康な状態で終われてよかったです。」
愛馬の持ち味は、生命力の強さだったという。「カーネリアンはすごく生命力が強く、常に若々しくて元気いっぱいの馬なんでね。」と振り返り、その資質を産駒に受け継いでほしいと続けた。さらに「そういういいところを子どもたちに継承してもらいたいと思いますし、またチャンスがあれば、カーネリアンの子どもでG1に挑戦できればうれしいですね」と語っている。
海外遠征への思いも口にした。「海外にも連れていってくれたし、彼と過ごした時間は本当に楽しかった。彼には感謝しています。」サンケイスポーツによれば、ウインカーネリアンはドバイ、アメリカ、香港のレースに出走している。
北海道へ向かう日については、競馬の開催日でなければ見送りに行くつもりだと明かした。
蹄葉炎で約1年休み、そこから重賞3勝へ
ウインカーネリアンの歩みは順風満帆ではなかった。2019年6月のデビュー戦は2着で、2戦目に初勝利を挙げた。3歳だった2020年には、無敗で3冠を制したコントレイルと同じ皐月賞に出走し、17番人気で4着に食い込んだ。続く日本ダービーは17着だった。
転機は4歳の春に訪れる。2021年のダービー卿チャレンジトロフィーを出走取り消しにしたあと、蹄葉炎で約1年の長期休養を強いられた。スポーツニッポンによると、原因はミネラルの一種、セレンの摂取だった。蹄の内部で激しい炎症が起き、強い痛みを伴う病気だ。担当する装蹄師の山本正人さん(45)も、初めて目にする珍しいケースだったという。
2022年3月の六甲Sで復帰すると、谷川岳S、米子Sとリステッド競走を連勝し、続く関屋記念で重賞初制覇を飾った。山本さんはスポーツニッポンの取材にこう語っている。
「生死に関わる大変な病気からの復活ですからね。カーネリアンの生命力っていうんですかね。本当に凄いですよね」
2023年の東京新聞杯で2つ目の重賞タイトルを手にしたあとは、マイルからスプリントへ路線を替えた。海外のレースにも挑み、8歳だった2025年にはドバイのアルクオーツスプリントで2着に入っている。
127回目のG1挑戦だった三浦皇成に初のG1タイトル
G1の勲章を手にしたのは、2025年のスプリンターズSだった。11番人気で迎えた一戦を制し、主戦の三浦皇成騎手にとって悲願のJRA・G1初勝利となった。日刊スポーツによると、127回目の挑戦だった。デビュー18年目での初制覇だったと東スポ競馬は伝える。
netkeibaは、この年のスプリンターズSを3連単130万円を超える高配当のレースと報じた。11番人気、7番人気、2番人気の順で決着した。優勝は11番人気、2着は7番人気と、事前の人気から大きく外れた。
Xには引退を惜しむ投稿が相次いだ
引退の発表後、Xでは関連の投稿がトレンド上位に浮上したと馬トク報知は伝える。ファンの反応は、感謝とねぎらいが中心だった。
「年を考えたらむしろここまで現役続けてたことのが凄いよ」
「産駒も絶対応援するからね」
種牡馬としての期待を寄せる投稿も目立つ。「パワーとスピードのある血は魅力的やし、産駒には是非出資したい」。蹄葉炎を乗り越えてG1を勝った歩みに、感動した記憶を重ねる投稿もあった。
種牡馬として次の仕事へ
今後は北海道新冠町のビッグレッドファームで、種牡馬としての日々が始まる。種付け料など詳しい条件は、2日の報道では伝えられていない。
鹿戸調教師が口にした「次の大事な仕事」は、これから迎える。9歳まで第一線で走り抜いた馬の血が、次の世代にどう受け継がれるか。産駒がターフに戻ってくる日を待つファンの声は、すでに上がっている。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]









































































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