那須川龍心、兄・天心の計量に同行「あとは兄としてしっかり回収してくれよ、というのはありますね」 19日にRISE世界王座獲得

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RISE世界スーパーフライ級王者の那須川龍心(20)が9月26日、兄・天心の前日計量に同行した。19日に大﨑一貴への雪辱で王座を奪った龍心は「あとは兄としてしっかり回収してくれよ」と、井上拓真との再戦に臨む兄へバトンを託した。うまくいかない兄を初めて見たというこの10か月と、リベンジに必要なものについても語っている。
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「勝たないとなというのはありました」弟が背負っていた約束
キックボクシング団体RISEの世界スーパーフライ級王者・那須川龍心(20)=TEAM TEPPEN=が9月26日、東京都内で行われたプロボクシング興行「Prime Video Boxing 16」の前日計量に姿を見せた。27日夜にWBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=との再戦に臨む兄・天心(28)=帝拳=の計量を、父の那須川弘幸会長とともに見届けている。本記事では計量の中身ではなく、会場で龍心が口にした兄への言葉に絞って伝える。
計量は天心、拓真ともに1回でパス。取材に応じた龍心がまず明かしたのは、自分の世界戦の前から兄と交わしていた約束だった。
天心からは「お前が勝てば俺も勝つ」と言われていたという。龍心はスポーツ報知の取材に「勝たないとなというのはありました」と打ち明け、続けて「自分が勝ってつなげたので、あとは兄としてしっかり回収してくれよ、というのはありますね」と語った。
サンケイスポーツの取材では、言葉がもう一歩踏み込む。「TEPPENの大トリだと思うんで」と兄を一門の締めくくり役に例え、「兄なのでやってくれると思います。あとは兄として最後はしっかりと回収してくれよ」と期待を込めた。
弟が先に結果を出し、兄が最後に締める。20歳の新王者が思い描く順番は、はっきりしている。
6月の敗戦から1週間前の雪辱へ
龍心の「つなげた」には、ここ3か月の流れがある。
6月、龍心は同じ東京・EBARA WAVEアリーナおおた(大田区総合体育館)で大﨑一貴(30)=OISHI GYM=に判定で敗れていた。その再戦の舞台は9月19日、兄の世界戦のちょうど8日前だった。
試合は規定の5ラウンドで決着がつかず、延長1ラウンドの判定2-1で龍心が勝利。初防衛を狙った大﨑を下し、初の世界王座を手にした。リングサイドで立ち上がって声援を送っていた天心はエプロンに駆け上がり、弟を抱きしめている。
龍心はリング上で、1週間後に控える兄のリベンジマッチに触れ、「絶対に天心も勝ってくれます」と会場に呼びかけた。あのマイクから1週間。計量会場での「回収してくれよ」は、その言葉の続きにあたる。
「天心がうまくいっていないところを見るのは初めて」
兄のボクシング転向後の日々も、龍心は間近で見てきた。
天心は2025年11月24日、WBC世界バンタム級王座決定戦で拓真に0-3の判定で敗れた。キックボクシング時代から続いていた公式戦の連勝は「54」で止まる。その後は毎週火曜日に古巣のTEPPEN GYMで練習し、龍心とも一緒に練習するようになった。
その姿を、龍心はこう表現している。
「天心は天心で、必死に答えを探しているんだろうなというのを見てきた。天心がうまくいっていないところを見るのは初めてだった。やらないとダメだ、何か変えないと、というのはすごく感じた。自分にも刺激になりました」
プロデビューから公式戦で一度も負けたことのなかった兄の、初めての黒星。それを一番近くで見ていたのが弟だった。
天心は4月、挑戦者決定戦で元世界2階級制覇王者のフアン・フランシスコ・エストラダ(メキシコ)に9回終了TKOで勝ち、再戦の権利を自力で手に入れている。
リベンジの鍵は「執念」自らの経験から語る
再戦に勝つために必要なものは何か。
問われた龍心の答えは短かった。「本当に気持ちだと思います」
スポーツ報知によると、龍心は「少しでも油断があるとダメだと思うので、執念がキーポイントになってくる。自分はリベンジに慣れているが、そこは天心も分かっていると思う」と続け、「そういうのもフツフツと感じるものがあるので、期待できますよね」と兄への期待を口にした。
一度負けた相手に、延長までもつれる接戦で勝ち切ったばかりの20歳だ。サンケイスポーツの取材で口にした「リベンジする側は執念がキーポイントになってくる」という言葉は、大﨑戦を終えたばかりの本人の実感でもある。
兄は27日に決戦、弟は11月にONEへ
天心と拓真の再戦は、27日に東京・トヨタアリーナ東京で行われる「Prime Video Boxing 16」のメインイベントだ。戦績は拓真が22勝(5KO)2敗、天心が8勝(3KO)1敗。同じ興行ではIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦の西田凌佑―サム・グッドマン、WBC世界スーパーフライ級王座決定戦の坪井智也―リカルド・マラジカなども組まれている。
興行はPrime Videoで独占ライブ配信される。Amazonによると、プライム会員は追加料金なしで視聴できる。
弟の次戦も決まっている。龍心は11月18日、EBARA WAVEアリーナおおたで開催される「ONE SAMURAI 5」で、マフディー・ジャマリ(モロッコ)とストロー級キックボクシングで対戦する予定だ。
関連記事:那須川龍心、次戦はONE SAMURAI 5でマフディー・ジャマリ戦 11月18日、EBARA WAVE アリーナおおた
将来の話にも触れた。サンケイスポーツの取材に「キック(ボクシング)だけで終わるつもりはない。ボクシングもすごい好きな競技でもありますし、楽しみな部分もあります」と明かし、「とりあえずキックをやり切ってから。やり切って、ボクシングが見えてくると思う」と語っている。
19日に弟が約束を果たし、次は兄の番になる。「回収してくれよ」という弟の言葉に、天心は27日のリングで答えを出す。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]








































































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