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出雲駅伝2026結果、早稲田大学が大会新記録の2時間5分56秒で16年ぶり3度目の優勝 国学院大は58秒差で3連覇ならず

出雲駅伝2026結果、早稲田大学が大会新記録の2時間5分56秒で16年ぶり3度目の優勝 国学院大は58秒差で3連覇ならず

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

第38回出雲全日本大学選抜駅伝が12日、島根県出雲市で行われ、早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3度目の優勝を果たした。3連覇を狙った國學院大學は58秒差の2位で、3位にはアイビーリーグ選抜が入り、初の表彰台に立った。早大は6区間のうち4区間で区間賞を取り、3区間で区間新記録をマークした。

早稲田が大会記録を1分55秒更新して優勝

出雲大社前から出雲ドーム前までの6区間45.1kmで争われたレースで、早稲田大学が2時間5分56秒でフィニッシュした。従来の大会記録は2023年の第35回大会で駒澤大学が出した2時間7分51秒。これを1分55秒も縮める走りで、2010年以来16年ぶり3度目の頂点に立った。

2位の國學院大學も2時間6分54秒と、従来の大会記録を上回っている。それでも早大には58秒届かず、2024年、2025年に続く3連覇はならなかった。昨年は國學院大に38秒差で敗れて2位だった早大が、今年は立場を入れ替えた。

上位7校の結果は次のとおりだ。

順位チーム記録
1位早稲田大学2時間5分56秒(大会新)
2位國學院大學2時間6分54秒(大会新)
3位アイビーリーグ選抜2時間7分24秒(大会新)
4位順天堂大学2時間7分33秒(大会新)
5位中央大学2時間7分36秒(大会新)
6位帝京大学2時間7分41秒(大会新)
7位駒澤大学2時間7分45秒(大会新)

7位の駒大までが従来の大会記録を上回った。大会は暑さ対策として、26年ぶりに午前のスタート(9時10分)で行われた。8位は日本大学、9位は創価大学、10位は城西大学。青山学院大学は11位に沈んだ。

1区7位から2区で首位へ、1年生2人が流れをつくる

早大の滑り出しは決して楽ではなかった。1区(8.0km)の吉倉ナヤブ直希は22分58秒の区間7位でタスキをつなぐ。トップの駒大とは16秒差だった。

流れを変えたのは2区(5.8km)の1年生、本田桜二郎だ。15分42秒の区間賞で6人を抜き、一気に先頭へ立った。

エースが集まる3区(8.5km)では、鈴木琉胤が23分31秒の区間新記録を出しながら区間3位。日本大学のシャドラック・キップケメイが22分56秒の区間新で飛び出し、早大は日大に9秒差の2位へ下がった。

再び首位を奪ったのは4区(6.2km)の1年生、新妻遼己だった。17分10秒の区間新記録で区間賞を取り、トップへ返り咲く。続く5区(6.4km)の山口竣平も17分35秒の区間新で区間賞を獲得し、2位の日大に23秒差をつけてアンカーへつないだ。

6区(10.2km)を任された4年生の工藤慎作は、29分00秒の区間賞でゴールまで逃げ切った。早大の区間ごとの記録は次のとおり。

区間選手区間記録(順位)通過順位
1区 8.0km吉倉ナヤブ直希22分58秒(7位)7位
2区 5.8km本田桜二郎15分42秒(1位)1位
3区 8.5km鈴木琉胤23分31秒(3位・区間新)2位
4区 6.2km新妻遼己17分10秒(1位・区間新)1位
5区 6.4km山口竣平17分35秒(1位・区間新)1位
6区 10.2km工藤慎作29分00秒(1位)1位

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花田監督「私自身、優勝したことがなかったので」

レース後、花田勝彦監督は「私自身、優勝したことがなかったので本当にすごくうれしい」と喜びを口にした。スポニチアネックスの取材には、チームづくりの狙いについて「圧倒的な個というのをつくるためにやってきた」と明かし、1年生2人の走りをたたえている。

大学の発表では、監督は次の目標も明確にした。

「次は全日本を獲って、箱根に向けて勢いをつけていきたいと思います。」

ゴールテープを切った工藤は、名探偵コナンの決めポーズでフィニッシュした。出雲は4度目、6区は3度目の出走で、初めての区間賞になる。日刊スポーツの取材に「もう本当に優勝さえできればいいので、区間賞を取ろうとかではなくて、余裕を持って走って、後ろに抜かれないことだけ考えていました」と振り返り、仲間には「本当にウィニングランをさせてくれて、良かった」と感謝した。

スポーツ報知には「力通りの走りをチーム6人全員がしたことで、今回の優勝につながった」と語っている。6人のうち5人が区間3位以内。穴をつくらなかったことが、58秒という差になって表れた。

國學院大は2位、前田監督「ウチの力はしっかり出せた」

3連覇を目指した國學院大は、1区の浅野結太が区間4位、2区の鼻野木悠翔が6位でつないだ。だが勝負どころと見た3区で、辻原輝が日大キップケメイの飛び出しに乱され、23分56秒の区間8位にとどまる。

後半は主将の野中恒亨が4区で17分14秒、飯國新太が5区で17分39秒と、2人とも従来の区間記録を上回った。それでも同じ区間で早大がさらに速く、差はじわじわと開いた。アンカーの髙石樹が29分20秒の区間3位で2位まで押し上げたが、先頭には届かなかった。

月刊陸上競技によると、前田康弘監督は「早稲田さんに先頭を走られたら、どこもどうしようがないですね」と脱帽。そのうえで「ウチの力はしっかり出せて、大会記録も更新しています」と話した。主将の野中は「完敗だと思っています」と受け止め、髙石は「もっと僕に力があればと思ったので、悔しいです」と言葉をしぼり出した。

3位のアイビーリーグ選抜は、米国の名門8大学でつくるアイビーリーグの卒業生を中心に編成した選抜チームだ。5区のデレク・アミコンが17分36秒の区間新で区間2位に入るなど、上位校と互角に渡り合い、初の表彰台に立った。

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次は11月の全日本、早大は2冠を狙う

学生三大駅伝の次戦は、11月の全日本大学駅伝だ。8区間と出雲より距離が延び、選手層の厚さが問われる。花田監督は「次の全日本は8区間、箱根は10区間。選手層的にはまだ足りてないので」と話し、メンバー入りを目指す部員たちに奮起を求めた。

早大が出雲を制した2010年度は、全日本、箱根も勝って三冠を達成している。一方の國學院大は前田監督が「中3週間ですけど、少し作戦を変えます」と巻き返しを誓った。

1年生が勢いをつけ、4年生の工藤が締めくくる形で、早大が大会新記録の優勝をつかんだ。秋の駅伝シーズンは、この2校を軸に動き出す。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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