西口文也監督が来季続投へ、CS敗退直後に奥村剛球団社長が明言 1年目5位の西武を今季79勝の2位へ導いた監督成績

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西武は10月12日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦で日本ハムに1-4で敗れ、1勝2敗で敗退した。試合後、奥村剛球団社長が西口文也監督(54)の来季続投を明かした。就任1年目の2025年は63勝77敗3分けの5位。2年目の今季は79勝60敗4分けの2位まで押し上げ、4年ぶりのCS進出を果たしていた。
敗退決定後、奥村球団社長が「了承していただきました」
ベルーナドームでの第3戦は日本ハムが2勝目を挙げ、ファイナルステージ進出を決めた。シーズン2位の西武は本拠地で初戦を取りながら連敗し、2011年以来となるファーストステージ突破はならなかった。
奥村社長が取材に応じたのは、その試合の後だった。敗退が決まってから西口監督に続投を要請し、監督も受け入れたという。社長は「来季も西口監督に要請して、了承していただきました」と明言。来季が就任3年目で、契約は1年となる。
1年契約とした考え方について、社長は「毎年、一年一年勝負。我々もそのつもりでやっているので、その形でお願いした」と説明した。続けて「ファンの方々に勝って終わるところを見せるのが我々の使命だと思っています」とも語っている。
第3戦は5安打1得点、終盤に暴投で4点目
西武の先発は武内夏暉。初回を三者凡退で立ち上がったが、2回に郡司裕也、レイエスの連打で無死一、二塁とされ、1死後に野村佑希に左前適時打を浴びて先制を許した。4回は万波中正に左翼席へソロ本塁打。5回には犠打の処理で武内自身に失策が出て無死一、三塁となり、奈良間大己の右犠飛で3点目を失った。武内は5回6安打3失点で降板した。
打線は日本ハム先発の伊藤大海を崩せなかった。0-3の5回、ネビン、長谷川信哉の連打などで1死満塁とし、源田壮亮の右犠飛で1点を返す。なお2死一、三塁と攻めたが、9番に入った2年目の渡部聖弥が捕飛に倒れ、追い上げはここで止まった。
7回には3番手の篠原響が先頭の野村に右翼線二塁打を許し、送りバントで1死三塁。続く山縣秀への初球が暴投となり、4点目が入った。西武は3回と4回に併殺打を記録し、チーム安打は前日の第2戦に続いて5本だった。伊藤は5回1失点で勝利投手となり、最後は柳川大晟が締めて2試合連続のセーブを挙げている。
前日11日の第2戦も、打線は5安打に抑えられていた。先発の髙橋光成が5回に野村の左中間適時二塁打で1点を失い、日本ハムの達孝太らの継投の前に0-1で完封負け。対戦成績を1勝1敗とされ、勝負は第3戦にもつれ込んでいた。
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西口監督は試合後、「後手に回ってしまった」と先に点を奪えなかった試合運びを悔やんだ。ファーストステージを突破して、レギュラーシーズン1位のソフトバンクと戦いたかったとも語っている。
91敗の最下位から2年で2位、数字で見る西口西武
西口監督が引き継いだのは、球団にとって苦しい時期のチームだった。2024年は49勝91敗3分けで最下位。首位ソフトバンクとは42ゲームも離された。
| 年度 | 監督 | 順位 | 勝敗 | 勝率 | 首位とのゲーム差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 松井稼頭央監督、渡辺久信監督代行 | 6位 | 49勝91敗3分け | .350 | 42.0 |
| 2025年 | 西口文也(1年目) | 5位 | 63勝77敗3分け | .450 | 24.5 |
| 2026年 | 西口文也(2年目) | 2位 | 79勝60敗4分け | .568 | 11.5 |
1年目の2025年は14勝を上積みしたものの、順位は5位にとどまる。チーム打率.232、410得点はいずれもリーグ最下位で、得点力の低さが最大の課題として残った。
2年目は数字がはっきりと動く。勝ち星は前年から16増えて79勝となり、3位の日本ハムに1.5ゲーム差をつけて2位を確保した。シーズン中の日本ハムとの直接対決は12勝12敗1分けの五分。CSも3試合のうち2試合が1点差の勝負になった。チーム打率は.244、得点は503でともにリーグ3位まで上がり、本塁打も80本から109本に増えた。投手陣のチーム防御率2.87はリーグ1位だ。
交流戦では14勝3敗1分け、勝率.824の好成績を残し、球団史上初の交流戦優勝も手にした。今季のチームスローガンは「打破」。昨季リーグ最下位だった得点力の改善を掲げ、若手を積極的に起用しながら戦力の底上げを進めた。
奥村社長もこの2年間を評価する。「2年前の91敗の最下位から今年は2位に階段を登った。来季はさらに高みを目指さなければいけない。最初から2位でいいということはない」と述べ、監督には、もっと厳しい戦いになるかもしれないが上を目指そうと伝えたという。
通算182勝のエースから二軍監督、そして一軍監督へ
西口監督は和歌山県出身。県和歌山商高から立正大を経て、1994年のドラフト3位で西武に入団した。2年目の1996年から7年連続で2桁勝利を挙げ、1997年には15勝5敗1セーブ、防御率3.12でリーグMVPと沢村賞に選ばれている。現役は2015年まで21年間すべて西武で過ごし、通算436試合で182勝118敗6セーブ、防御率3.73の成績を残した。
引退後は台湾や韓国での臨時コーチを経て古巣に戻り、2017年から西武で投手コーチを務めた。2022年からは二軍監督として若手の育成にあたる。2024年10月、渡辺久信監督代行の後任として一軍監督への昇格が決まった。
今季の西武は20代の選手が多い若いチームだった。CSでも新人捕手の小島大河、23歳の滝澤夏央、2年目の渡部らが先発に名を連ねている。
ただ、その若さが短期決戦では裏目に出た。初戦で5番を任された渡部は無安打に終わり、第3戦は9番に打順が下がり、1点を返した直後の5回2死一、三塁で捕飛に倒れた。小島や滝澤も本来の力を出し切れないまま、シーズンを終えている。
来季の課題は「得点圏」、補強と主力の去就も焦点に
西口監督は来季への課題として、得点圏打率の低さを挙げた。勝負どころの一本が出ない場面は、CSの3試合でも続いた。第1戦は延長10回にカナリオのサヨナラ本塁打で3-2と競り勝ったが、第2戦は0-1の完封負け、第3戦も1得点に終わり、3試合の総得点は4点だった。
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指揮官は短期決戦で力を出し切る難しさを選手たちが実感したとし、「悔しい経験を来年以降に生かしてくれたら」と語った。試合後、選手やコーチが左翼スタンドの西武ファンへあいさつに向かうと、球場は温かい拍手に包まれた。
戦力面の動きも始まる。奥村社長はFAや新外国人など来季の補強について「これから編成と今年の反省を踏まえ、コミュニケーションを取りたい」と答えた。米大リーグ挑戦を目指す平良海馬、今季中に海外FA権を取得した髙橋光成の去就についても、編成トップの広池浩司球団本部長を中心に話し合いの場を持つ考えを示している。
1年目で5位、2年目で2位。3年目の来季も1年契約で臨む。首位ソフトバンクとの11.5ゲーム差をどこまで縮められるかが、西口監督の次の評価軸になる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]
















































































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