荒木七海、日本女子オープン初日に6アンダー64で阿部未悠と並び首位発進 19歳アマチュア、昨年の最終プロテストは合格ラインに4打届かず 姉・荒木優奈は2オーバー

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ゴルフの日本女子オープン選手権が10月1日、兵庫県宝塚市の宝塚ゴルフ倶楽部旧コース(6185ヤード、パー70)で開幕した。19歳のアマチュア荒木七海が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの64で回り、ツアー通算2勝の阿部未悠と並ぶ6アンダーの首位に立った。荒木は昨年11月の最終プロテストで合格ラインに4打届かず、プロへの再挑戦を1か月後に控えている。2歳上の姉でプロの荒木優奈は2オーバーの60位タイだった。
5番パー5のイーグルが流れを呼んだ64
第59回となる大会は、プロ97人とアマチュア23人の計120人で始まった。日本ゴルフ協会(JGA)の公式リーダーボードによると、初日を終えて6アンダーで並んだのが阿部と荒木の2人。2打差の4アンダー3位タイに吉本ここねと藤本愛菜が続き、3アンダーの5位タイに青木香奈子とウー・チャイェンがつける。
| 順位 | 選手 | スコア(初日) |
|---|---|---|
| 1位タイ | 阿部未悠 | 64(-6) |
| 1位タイ | 荒木七海(アマチュア) | 64(-6) |
| 3位タイ | 吉本ここね | 66(-4) |
| 3位タイ | 藤本愛菜 | 66(-4) |
| 5位タイ | 青木香奈子 | 67(-3) |
| 5位タイ | ウー・チャイェン | 67(-3) |
| 7位タイ | 古江彩佳、鈴木愛、桑木志帆、堀琴音ら16人 | 68(-2) |
| 60位タイ | 荒木優奈ら12人 | 72(+2) |
荒木は午前組で10番からスタートした。前半の10番から18番は11番と15番でバーディーを奪って33。折り返した後半に見せ場が来る。
532ヤードの5番パー5。当初は3番ウッドでティーショットを打つつもりだったが、「いける気がして」とドライバーに持ち替え、フェアウェー中央をとらえた。2打目も3番ウッドで、ピン手前約4メートルに2オン。左から右へ曲がる下りのラインを沈め、イーグルとなった。
さらに8番パー3、9番パー4と上がり2ホールを連続バーディーで締め、後半は31。ボギーを一つも打たない18ホールだった。
勝因はティーショットにあった。荒木はJLPGAの取材に「ティーショットがほとんどラフに行かなかった。セカンドショットでピンを狙っていけたのが良かったと思います」と答えている。パッティングは序盤、ジャストタッチを意識したぶん芝目に負けてカップの手前で切れる場面が続き、2メートルほどのバーディーパットも外した。途中からタッチを強めたことで、終盤の連続バーディーにつながったという。
「きょうの6アンダーがベストスコアなので、すごくうれしいです」。5アンダーは何度も出していたが、6アンダーには届いていなかった。初めて出場したナショナルオープンで、自己ベストを更新したのだ。
4打差で逃した昨年の最終プロテスト
好スコアの裏側には、1年前の悔しさがある。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の2025年度最終プロテストは、2025年11月4日から7日にかけて岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われた。JLPGAの公式成績によると、荒木は73、74、71、74の通算292(4オーバー)で40位タイ。合格ラインはイーブンパーの18位タイで、ここまでの22人が合格した。荒木は4打届かなかった。
本人は当時を振り返り、JGAの取材に「去年は自信がありすぎて、それで落ちたんですけど。今年あんまり自信ないです(笑)」と笑った。今年は2次予選で予想外に苦しみ、通過はしたものの内容には納得していない。最終プロテストは11月3日から6日まで、茨城県の静ヒルズカントリークラブで行われる予定だ。
ラウンド後に頭の中を占めていたのも、目の前の順位より1か月後のテストだった。「気持ちが行き過ぎて(笑)。そっちにソワソワで」と明かし、この大会で自信をつけて本番へ向かいたいと話す。優勝すればプロテストが免除されることも知っているが、構えは冷静だ。「狙って勝てる試合ではないから、変に自分に期待しないようにして、最初からプロテストはあるものと思って準備してます」。
熊本県出身の荒木は2007年5月5日生まれ。6歳でゴルフを始め、姉と同じ宮崎県の日章学園高で腕を磨いた。現在の所属はグリーンランドリゾートで、今年5月の九州女子アマチュア選手権では初日に首位タイで滑り出している。
姉・優奈は2オーバー、妹が6打上回る
同じ日に出場した姉の荒木優奈は、2024年の最終プロテストに4位タイで合格したプロ2年目。ツアーで戦う姉に、アマチュアの妹が挑む構図となった。
その優奈は、七海より30分ほど早い組で10番からスタートした。10番でバーディーを先行させたが、13番、15番、17番、18番とボギーを重ねて前半は38。後半は4番のバーディーで一つ取り返し、72でホールアウトした。2オーバーの60位タイで、妹とは6打差だ。
記者から姉のスコアを聞かされ、姉より良いスコアで回れたのは気持ちいいかと問われると、七海は「はい!」と即答した。続けて「優奈にはいつもほぼ負けっぱなしなんで。たまにでも勝てたので、“よっしゃー!”みたいな(笑)」と声を弾ませる。淡々と受け答えしていた19歳が、この日いちばんの笑顔を見せた場面だった。
大会の予選カットは第2ラウンド終了時点の上位60位タイまで。初日を終えた時点で、優奈はちょうどその境目にいる。
2週連続首位発進の阿部未悠、上位には実力者がずらり
荒木と並んだ阿部は26歳。北海道恵庭市出身で、2021年にJLPGAに入会した。今季の明治安田レディスで勝ち、ツアー通算2勝を挙げている。
阿部も午前組の10番スタートで、後半の4番から6番までの3連続を含む6バーディー、ボギーなしの64。JLPGAの取材には「まさにショットとパッティングが噛み合ったいい1日だったかな」と答えた。前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでも初日を首位タイで発進しており、2週続けてのスタートダッシュとなった。最終的に24位タイで終えた前週の悔しさは残るが、宝塚との相性は悪くないと感じている。
3位タイの吉本ここねは、6つあるパー3のうち4ホールでバーディーを奪った。ルーキーの藤本愛菜は、シャフトをアマチュア時代のものに戻してショットの感覚が戻ってきたという。
首位と4打差の7位タイには、地元関西でナショナルオープン初制覇を狙う古江彩佳、鈴木愛、全英女子オープンを制した桑木志帆、大会連覇がかかる堀琴音らが並んだ。混戦はまだ始まったばかりだ。
関連記事:日本女子オープン2026組み合わせ決定、佐久間朱莉・鈴木愛・古江彩佳が同組 10月1日開幕
佐久間朱莉は1アンダーの23位タイで初日を終えた。
第2ラウンドは「ピンチが来るかも」
第2ラウンドは10月2日。荒木は午後0時59分に1番からスタートする組み合わせで、阿部は同じく1番から午後0時37分に出る。JGAによると、晴れの予報が続き、小さなグリーンはさらに硬くなる見通しだ。
荒木自身は浮かれていない。「まだ第1ラウンドだし。こんなにうまくいっているんで、明日は逆にピンチが来るかもしれない」。目標はアマチュアの最上位に贈られるローアマチュアで、JLPGAの取材には「あすは3アンダーを目指して頑張ります」と具体的な数字を口にした。
賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円の国内メジャー。最終日は10月4日だ。1年前に4打届かなかった19歳が、自己ベストで手にした自信をどこまで積み上げられるか。プロテスト本番まで、残りはおよそ1か月となる。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]








































































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