井上尚弥の次戦、大橋会長「(来年の)4月とか5月はない」 来年2月か3月を示唆、ハーン会長の反論とフェザー級の有力候補

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大橋ジムの大橋秀行会長(61)が14日、東京・後楽園ホールで取材に応じ、井上尚弥(33)=大橋=の次戦について「(来年の)4月とか5月はない」と話した。ジェシー・ロドリゲス陣営が示した「来年4月か5月」の案を退けた形で、陣営が以前から描いてきた来年2月か3月の日程を守る考えがにじむ。井上は13日にXでフェザー級に行く準備も始めると投稿し、ロドリゲスと契約するマッチルームのエディー・ハーン会長はインスタグラムで反論した。
大橋会長が退けた「4月か5月」案
14日の後楽園ホールで、大橋会長は報道陣に囲まれた。話題は井上の次戦。会長は来年の春以降にずれ込む案について、短くこう答えている。
「(来年の)4月とか5月はない」
この言葉には伏線があった。WBA世界バンタム級スーパー王者のジェシー・”バム”・ロドリゲス(米国)のトレーナー兼マネジャー、ロバート・ガルシア氏が、米メディアの動画インタビューで、井上戦を「来年4月か5月」に行う考えを示していたのだ。大橋会長の一言は、この時期をはっきり否定するものだった。
会長は「2月か3月」とは自分では口にしていない。それでも報道では、陣営の計画は来年2月か3月とされ、3月に東京での対戦を準備していたとも伝えられた。4月と5月を消したことで、当初の計画どおりの時期を守る構えが見える。
一連のやり取りについて、会長は笑みを浮かべ「楽しみですね。どういう試合が入ってくるか」と話し、会場を後にした。
「2月か3月」が示唆される理由
なぜ2月か3月なのか。答えは、この夏からの井上と陣営の発言にある。
井上は7月27日の時点で年内は試合をしないと明言し、来年2月ごろの次戦はロドリゲス戦か、フェザー級での初戦かの二択だと語っていた。8月14日には大橋会長も横浜市で取材に応じ、ロドリゲス戦は来年2月から3月ごろに日本で行う計画が浮上していると報じられた。このとき会長は、こう言い切っている。
「こっちはバムにこだわってないので、決まらないならフェザー級に上げる」
フェザー級に上げた場合は「戻らないです」とも話していた。ガルシア氏も9月上旬の海外報道で、井上側が3月を期限としていて、間に合わなければ126ポンド(フェザー級)に上げると受け止めていることを明かした。
一方のロドリゲスは、12月中旬にWBO世界バンタム級王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)との2団体統一戦を計画していると報じられている。この試合を終えてからだと、井上戦は来年3月以降になる見通しだ。陣営同士の時計は、少しずつずれている。
井上の「ダラダラ待つ気はない」とハーン会長の反論
先に動いたのは井上本人だった。13日、Xに次のように投稿している。
「バムをダラダラ待つ気はないからフェザー級に行く準備も始めるよ」
バムをダラダラ待つ気はないからフェザー級に行く準備も始めるよ👆🏼
— 井上尚弥 (@naoyainoue_410) October 13, 2026
ロドリゲスと契約するプロモーター、マッチルームのエディー・ハーン会長は、すぐに反応した。自身のインスタグラムのストーリーズで「2月か3月に戦うと言っていたはずだ」という趣旨で井上側に反論し、自分たちの準備はできていると強調したと報じられている。
ロドリゲス側のトレーナーは「4月か5月」を示し、プロモーターは「2月か3月と言っていた」と応じる。同じ陣営の中でも、時期の受け止め方は一つにまとまっていない。交渉が大詰めに入ったことをうかがわせる応酬だった。
井上は世界4階級制覇を果たし、現在はスーパーバンタム級の主要4団体統一王者だ。戦績は33戦33勝(27KO)。5月2日には東京ドームで中谷潤人に判定勝ちし、約5万5000人の観衆を集めた。ロドリゲスは24戦24勝(17KO)で、世界3階級制覇を成し遂げている。無敗同士の対戦が実現すれば、パウンド・フォー・パウンドの上位同士がぶつかる一戦になる。
大橋会長は、井上の育成とジムの運営を記した著書『最強モンスター 井上尚弥はこうして作った』も出している。
フェザー級に上げるなら有力候補は誰か
ロドリゲス戦がまとまらない場合、井上はフェザー級で世界5階級制覇を狙う。報道によると、来年は2試合を予定し、フェザー級を最後の階級と考えているという。相手は王者であることが最低条件とされる。
米メディアのBettorsInsiderは、井上本人がフェザー級で最も興味深い相手として、WBO王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)とWBA王者ブランドン・フィゲロア(米国)の2人を挙げていると伝えた。フィゲロアは井上戦を歓迎する姿勢だとも伝えられている。
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そのフィゲロアには、17日(日本時間18日)に米ラスベガスで亀田和毅が挑む。亀田が勝てば、西城正三以来58年ぶりに日本人2人目のWBA世界フェザー級王者となる。勝者が井上の相手候補に浮上する可能性はあるが、現時点で決まったことは何もない。
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次戦の発表はいつになるか
ロドリゲスとメディナの統一戦の日時は、まだ正式に発表されていない。井上がロドリゲス戦を選ぶのか、フェザー級へ進むのか。その分かれ道は、ロドリゲス側の日程しだいになる。
大橋会長が4月と5月を消したことで、交渉に残された時間は限られた。年明けの大一番に向けて、陣営の次の発表を待つことになる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]













































































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