矢口アサミさん死去、心不全で急逝 くちぱっち、『銀魂』坂田銀時(幼少)ら演じた代表キャラ

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アニメ『たまごっち!』シリーズのくちぱっち役などで知られる声優の矢口アサミさんが9月26日に亡くなった。47歳だった。所属事務所のケンユウオフィスが9月28日、公式サイトで発表した。複数の報道によると、事務所は死因を心不全と説明している。葬儀は近親者のみで執り行う。
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9月28日に事務所が発表、葬儀は近親者のみ
ケンユウオフィスは9月28日、公式サイトに訃報を掲載した。発表文は「弊社所属俳優 矢口アサミ儀 9月26日 急逝いたしました」と始まり、「ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご報告申し上げます」と続く。葬儀については「ご遺族のご意向により近親者のみにて執り行うこととなりました」とし、理解を求めた。お別れの会などの予定は、9月29日時点で発表されていない。
公式サイトの発表文そのものに死因の記載はない。複数の報道機関が、事務所の説明として心不全による急逝だったと伝えている。闘病や入院についての情報は、事務所からは出ていない。
発表文の後半には、代表取締役で声優の堀内賢雄とスタッフ一同の名義で、追悼の言葉が添えられた。
「ケンユウオフィスを創立初期から支えてくれた 矢口アサミが逝去致しました」「言葉になりません」。堀内はそう書き出し、「明るくて 面倒見が良くて たてかべ和也の超お気に入りで」と人柄をしのんだ。続けて「早過ぎだよ矢口」「沢山ありがとう 感謝してもしきれないよ」とつづり、「皆さん 矢口アサミという素晴らしい役者をどうか忘れないでください」とファンに呼びかけている。結びは「ありがとう矢口」「ご冥福をお祈りいたします」だった。
名前の出たたてかべ和也さんは、1979年から2005年までテレビアニメ『ドラえもん』でジャイアンを演じた声優だ。2015年6月18日に80歳で亡くなり、ケンユウオフィスは今も公式サイトで「永劫所属」としてプロフィールを残している。
埼玉県出身、事務所の「創立初期」を支えた一人
矢口さんは7月31日生まれ、埼玉県出身。事務所の公式プロフィールによると、代々木アニメーション学院、81プロデュースの付属養成所を経て、堀内が主宰する声優養成所「talkback」に1期生として入った。特技はアクションと殺陣で、趣味には鉄道やアクセサリー作り、歌を挙げていた。
talkbackは2001年5月にワークショップとして始まり、翌2002年に堀内がケンユウオフィスを設立した。その1期生だった矢口さんを、事務所は追悼文で「ケンユウオフィスを創立初期から支えてくれた」と振り返っている。
アニメの仕事は子どもの役から大人の女性まで幅が広い。代表作のくちぱっちは、テレビ東京ほかで2009年10月に始まったテレビアニメ『たまごっち!』で演じた役だ。2015年の『たまごっち!たまともだいしゅーGO』まで、続くシリーズでもくちぱっちの声を担当した。『たまごっち!』より前の2007年12月公開の劇場版『えいがでとーじょー!たまごっち ドキドキ!うちゅーのまいごっち!?』ですでにくちぱっちを演じており、2017年の『映画たまごっち ヒミツのおとどけ大作戦!』やゲームでも同じ役を務めた。
もう一つの代表作が、2006年にテレビアニメが始まった『銀魂』の坂田銀時(幼少)だ。主人公の銀時は杉田智和が演じ、その子ども時代の声を矢口さんが受け持った。ゲーム『銀魂乱舞』でも同じ役を演じている。
主な出演作は次のとおり(事務所の公式プロフィールと公式キャスト情報で確認できたもの)。
| 作品 | 放送・公開 | 役名 |
|---|---|---|
| たまごっち!シリーズ(劇場版・テレビアニメ) | 2007年〜2017年 | くちぱっち |
| 銀魂(テレビアニメ) | ― | 坂田銀時(幼少) |
| BLACK LAGOON(テレビアニメ) | 2006年 | ソーヤー |
| スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-(テレビアニメ) | 2006年 | カチーナ・タラスク |
| ネットゴーストPIPOPA(テレビアニメ) | 2008年 | 北山コースケ |
| Dies irae(テレビアニメ) | 2017年 | エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ |
| ドラえもん(テレビアニメ・映画) | ― | はる夫 |
『ドラえもん』では、のび太の同級生のはる夫を担当した。映画『ドラえもん のび太の月面探査記』(2019年)と『ドラえもん のび太の新恐竜』(2020年)にも出ている。海外ドラマの吹き替えでは『コールドケース』『ER緊急救命室』などに参加し、舞台『よろず占い処陰陽屋へようこそ』にも立った。
亡くなる直前まで、仕事は続いていた。9月2日には自身のXで、テレビアニメ『ドラえもん』の誕生日スペシャル(9月6日放送)について「セワシくんと共演しましたー」と報告している。9月14日にはインスタグラムに、女神輿を担いだ法被姿の写真を載せていた。これがインスタグラムへの最後の投稿になった。
共演者が相次ぎ追悼「嘘だろ!?」
訃報が伝わると、ともに作品を作ってきた声優や制作者がSNSで次々に思いをつづった。
『スーパーロボット大戦OG』シリーズで共演した置鮎龍太郎は9月28日午後2時21分、Xに「カチーナ、嘘だろ!?」と投稿し、「矢口アサミさん、心よりご冥福を。まだまだお若かったでしょうに」と続けた。カチーナは矢口さんがシリーズで演じてきた役の名前だ。
関智一は同日午後2時28分、事務所マネージャーの告知を引用する形で「驚きました。突然でまだ理解が追いついていないです」とXに書き込んだ。「つい先日も一緒に収録したばかりなのに。ヒーローが好きで、戦隊、ライダーの話をしましたね」と、直前まで現場をともにしていたことを明かす。投稿は「いつまでも同級生だよ。矢口さん、お疲れ様でした」と結ばれていた。
作り手からの言葉もある。『スーパーロボット大戦』シリーズのプロデューサー、寺田貴信は午後4時26分にXで「持ち役であるスパロボOGのカチーナ·タラスクを愛して下さっていました」と明かした。「あの喧嘩っ早い台詞をどう演じるか、色々と相談しました」とし、「矢口さんあってのカチーナの姉御だと思っております」と悼んでいる。
『おジャ魔女どれみ』の妹尾あいこ役などで知られる松岡由貴は、午後6時33分に「え…嘘…待って…なんで⁈」と投稿した。「いつも元気で、あったかくて、とにかくいい子で、お芝居が本当に好きで…」と矢口さんの姿を語り、「2人でライブに行ったこともあったね。淋しい…」と、私的な思い出にも触れている。
くちぱっちに、幼い日の銀時、そしてカチーナ。20年あまりの間に、矢口さんは子ども向けアニメから大人向けの作品まで多くの役に声を吹き込んできた。47歳での別れに、堀内は「早過ぎだよ」と書いた。事務所は、矢口アサミという役者を忘れないでほしいと呼びかけている。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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