【箱根駅伝2026・往路結果ハイライト】青学大が5区逆転で3連覇、記録ずくめの高速レースを振り返る

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
第102回箱根駅伝の往路は、青山学院大学が最終5区での劇的な逆転により、3年連続8回目の往路優勝を飾った。1区16位の大出遅れから、各区間で着実に順位を上げ、5区エース黒田朝日が3分24秒差を大逆転。往路新記録5時間18分9秒で早大に18秒差をつけてゴール。復路での総合優勝に向けて優位に立った。
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青学大が往路3連覇、5区逆転で早大を18秒差で振り切る
2026年1月2日、新春の風物詩である第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路(大手町・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖、5区間107.5km)が行われた。青山学院大学が5時間18分9秒の往路新記録で、3年連続8回目となる往路優勝を果たした。1区16位の大出遅れから、5区で3分24秒差を大逆転する劇的な展開。2位には18秒差で早稲田大学が入り、3位中央大学、4位國學院大学と、上位が僅差で並ぶ混戦模様となった。
今大会は、前回大会総合優勝の青山学院大、出雲・全日本で二冠を達成した駒澤大、戦力が充実する中央大、伝統校の早稲田大、そして國學院大が「5強」と目され、混戦が予想されていた。その予想通り、スタートから記録ラッシュの高速レース。中継所ごとに順位が入れ替わり、最後の最後まで目が離せない激闘が繰り広げられた。
波乱の幕開け、各校の思惑が交錯した序盤区間。
1区(21.3km):國學院大が衝撃の首位発進、青学大は16位の大出遅れ
午前8時、大手町をスタートした往路第一走者たち。序盤は予想通り、各校が様子見の展開となったが、3キロ過ぎから徐々にペースが上がり始める。
先頭集団の最後方に位置していた國學院大学の青木瑠郁(4年)。当日変更での起用だったが、一時は集団から離れかけながらも粘り、17キロ過ぎから一気にペースアップ。前を走る選手たちを次々と抜き去り、残り1キロで先頭に立つと、そのまま独走状態でフィニッシュ。1時間0分28秒の区間新記録をマークし、大学史上初となる1区首位通過を果たした。
2位中央大学、3位東洋大学と続き、この区間では8人が1時間1分を切る記録ラッシュ。早くも高速レースの幕開けとなった。
一方、3連覇を狙う青山学院大学は、当日変更で小河原陽琉(2年)を起用。しかし、15キロ地点で先頭集団から遅れ始め、苦しそうな表情を浮かべる。最終的に区間16位、首位から1分19秒遅れという大出遅れでのスタートとなってしまった。
駒澤大学も区間5位、早稲田大学も区間7位と、優勝候補各校が思い通りのレース運びができない波乱の展開に。
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2区(23.1km):城西大・キムタイが区間新で首位奪取、青学大は11位まで浮上
各校のエースが集う「花の2区」。鶴見中継所では、首位の國學院大から6位の城西大学まで、わずか23秒差という大混戦でタスキリレーが行われた。
レースが動いたのは18キロ過ぎ。城西大学のヴィクター・キムタイ(4年)が、権太坂の下り坂で一気に加速すると、あっという間に先頭集団を引き離し、独走態勢を築く。そのまま勢いは止まらず、1時間5分9秒の区間新記録で戸塚中継所へ。チームを20回目の出場にして史上初となる2区トップ通過に導いた。
2位には中央大学が23秒差で続き、3位早稲田大学、4位駒澤大学と続く。國學院大学は5位に後退した。
16位でタスキを受けた青学大の飯田翔大(2年)は、厳しい単独走となったが、前を走る選手たちを一人ずつ捉えていく粘りの走り。最終的に5人抜きの11位まで順位を上げたが、首位の城西大とは2分16秒の大差がついてしまった。
流れを引き寄せた中盤と、激戦ドラマがあった5区
3区(21.4km):中大が首位奪還、青学大は8位まで浮上
戸塚中継所から平塚中継所へ向かう3区。ここで勝負に出たのが中央大学の本間颯(3年)だった。
10キロ過ぎ、前を走る城西大学の小林竜輝(2年)に追いつくと、すぐさま抜き去ってトップに立つ。13キロ付近でリードを大きく広げると、そのまま独走態勢を築き、1時間0分8秒の好タイムで平塚中継所へ。チームを首位に押し上げた。
2位早稲田大学が59秒差で追い、3位駒澤大学、4位城西大学と続く。國學院大学は5位をキープ。
青学大は宇田川瞬矢(2年)が着実に前を追う走り。11位から8位まで3つ順位を上げ、首位との差を2分32秒まで詰めた。しかし、まだまだ逆転には遠い位置だ。
4区(20.9km):早大ルーキーが快走、青学大は5位まで浮上
平塚から小田原へ向かう4区。ここで衝撃的な走りを見せたのが、早稲田大学のスーパールーキー鈴木琉胤(1年)だった。
序盤から前を走る國學院大学、駒澤大学の選手を次々と抜き去り、中盤では城西大学も捉えて2位に浮上。首位の中央大学には届かなかったものの、1時間0分1秒という区間記録にわずか1秒差の驚異的なタイムで走り切った。チームを2位に押し上げ、首位との差を1分12秒まで詰めた。
中央大学の岡田開成(4年)も好走し、チームは2年連続で4区首位通過。しかし、後方からは國學院大学、順天堂大学も迫り、上位が1分32秒差の中にひしめく大混戦となった。
そして、ここで青学大が動いた。南坂柚汰(3年)が力強い走りで前を追い、8位から5位まで一気に3つ順位を上げる。しかし、小田原中継所で首位の中大とは3分24秒差。絶望的な差がついていた。
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5区(20.8km):黒田朝日が「山の神」降臨、3分24秒差の大逆転劇
往路最大の見せ場、「山上り」の5区。ここで青山学院大学は、当日変更で黒田朝日(4年)を投入するという大胆な賭けに出た。マラソン日本学生記録保持者を、初めての山上りに起用する。
5位、首位から3分24秒遅れでスタートした黒田。しかし、その走りは誰もが予想しなかった次元のものだった。
序盤から驚異的なピッチで坂を駆け上がり、10キロ手前で4位の國學院大学・高石樹(1年)を抜き去る。さらに13キロ過ぎには3位の城西大学を交わし、2位の中大・柴田大地(3年)をも捉えて2位に浮上。
そして残り4.8キロ、芦之湯付近。ついに先頭を走る早稲田大学の工藤慎作(2年)が視界に入った。黒田のペースは全く落ちない。残り2キロを切った地点で工藤を抜き去り、ついに首位に立った。
最終コーナーを曲がり、芦ノ湖のゴールへ向かう黒田。歓声の中、1時間7分16秒の区間新記録で往路優勝のゴールテープを切った。前回大会の記録を1分55秒も更新する驚異的な走りで、3分24秒差をひっくり返す大逆転劇を完成させた。
2位でゴールした早稲田大学との差はわずか18秒。工藤も一時は先頭に立つ好走を見せたが、黒田の猛追に屈した。
3位中央大学(+1分36秒)、4位國學院大学(+1分54秒)、5位順天堂大学(+2分12秒)と続き、城西大学は6位、駒澤大学は7位でフィニッシュした。
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青山学院1区16位からの大逆転劇、復路への展望
第102回箱根駅伝の往路は、青山学院大学が1区16位の大出遅れから、各区間で着実に順位を上げ、最終5区での大逆転という劇的な展開で3年連続8回目の往路優勝を飾った。
往路最終順位
- 青山学院大学 5時間18分9秒(往路新記録)
- 早稲田大学 5時間18分26秒(+18秒)
- 中央大学 5時間19分44秒(+1分36秒)
- 國學院大學 5時間20分2秒(+1分54秒)
- 順天堂大学 5時間20分20秒(+2分12秒)
- 城西大学 5時間21分49秒
- 駒澤大学 5時間23分0秒
しかし、2位早稲田大学との差はわずか18秒。3位以下も2分以内にひしめき、総合優勝の行方は全く予断を許さない。特に駒澤大学は7位と苦しい位置だが、佐藤圭汰(4年)ら主力を復路に温存しているとみられ、明日の猛追が予想される。
1月3日午前8時にスタートする復路(芦ノ湖~大手町、5区間109.6km)。青学大が逃げ切って史上初となる同一大学2度目の3連覇(計9度目の総合優勝)を果たすのか、それとも早大が18秒差を逆転するのか、中大以下が大逆転を見せるのか。箱根路での最終決戦が、いよいよ始まる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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