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フォーエバーヤングのウマ娘ラッピング馬運車がお披露目 運行はいつから?11月中旬めど

フォーエバーヤングのウマ娘ラッピング馬運車がお披露目 運行はいつから?11月中旬めど

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

競走馬の輸送を手がける東海馬匹輸送株式会社が10月15日、フォーエバーヤング(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)をモチーフにした『ウマ娘 プリティーダービー』デザインのラッピング馬運車を滋賀県栗東市の栗東支店でお披露目した。現役馬の名前を冠した馬運車は史上初とされる。運行開始は11月中旬をめどに準備を進めている。

栗東支店でテープカット、運行開始は11月中旬めど

お披露目会は10月15日、栗東トレーニング・センターに近い東海馬匹輸送の栗東支店で開かれた。管理する矢作芳人調教師(65)と主戦の坂井瑠星騎手(29)、矢作厩舎所属の古川奈穂騎手(26)らが出席。企画の説明に続いてテープカットがあり、車体が姿を現すと、会場から大きな歓声が上がった。

気になる運行開始は、11月中旬が目標だ。車両の最終調整を経て走り出す予定で、日付はまだ決まっていない。同社の加藤大己取締役専務は、米国遠征中のフォーエバーヤングが帰国する時期に合わせたい考えを示し、この馬運車で出迎えるプランもあるという。帰国は11月上旬の見通しと報じられており、加藤専務は「間に合えば」という言い方にとどめた。

運行開始に合わせ、XとInstagramで馬運車の写真コンテストを開く予定もある。詳しい内容は、東海馬匹輸送の公式SNSで後日告知される。

車体に描かれたのはウマ娘のフォーエバーヤング

車体には、ゲーム・アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘のフォーエバーヤングが描かれた。キャラクターの顔を大きく配置し、遠くからでもひと目で分かる。デザインはゲームを運営する株式会社Cygamesが協力した。

細部には陣営へのこだわりが込められている。英文字の先端は矢作厩舎のロゴにちなんだ矢印になり、坂井騎手の名前「瑠星」にちなんだ星のマークもあしらわれた。厩舎と騎手、そして馬の名前が一台の車にまとまる。

引退した名馬の名前を冠した馬運車はこれまでもあった。現役で走り続ける馬が車体の主役になるのは、関係者によると初めてだという。

発案は約1年前、矢作厩舎への恩返し

企画の始まりは約1年前にさかのぼる。東海馬匹輸送は矢作厩舎の馬の輸送を担う会社で、長年の付き合いがある矢作師と競馬界に恩返しができないかと考えたのがきっかけだった。同社は、馬運車で競馬の魅力を届ける取り組みの一つと位置づけている。

実物を見たのはこの日が初めてだったという矢作師は、車体を前に「自分の分身みたい」と喜んだ。1年前に企画を聞いてから楽しみにしていたと明かし、黄色い新幹線のドクターイエローを引き合いに出して、見かけた人に幸運が訪れる”ラッキーアイテム”のような存在になってほしいと期待した。見たら馬券が当たる。そんなうわさが立つ車になれば、という願いだ。

坂井騎手は運転席に乗り込むなどして会を楽しんだ。「すごく目立つ」車体がフォーエバーヤングや競馬に興味を持ってもらうきっかけになれば、と話し、道路で見とれて脇見運転をしないよう、冗談交じりにファンへ呼びかけた。

実在のフォーエバーヤングは日本調教馬初のBCクラシック馬

モチーフになったフォーエバーヤングは2021年2月24日生まれで、父はリアルスティール。馬主はCygamesの親会社サイバーエージェントの藤田晋会長だ。2023年の全日本2歳優駿、2024年のジャパンダートクラシックと東京大賞典を勝ち、国内のダート路線で頂点に立った。

海外での実績はさらに大きい。2025年2月22日のサウジカップで香港の名馬ロマンチックウォリアーを破って海外G1初制覇を果たすと、ドバイワールドカップ3着、国内の日本テレビ盃1着を挟み、同年11月1日(現地時間)には米デルマー競馬場のブリーダーズカップ・クラシックで米国のシエラレオーネ、フィアースネスを抑えて優勝。日本調教馬として初めて米国ダートの最高峰を勝った。前年の同レースは3着で、2度目の挑戦で頂点にたどり着いた。この活躍が評価され、2026年1月6日に発表された2025年度のJRA賞では、ダート馬として初めて年度代表馬に選ばれた。最優秀4歳以上牡馬と最優秀ダートホースも合わせて受賞。この年はJRAのレースに一度も出走しておらず、JRA出走なしでの年度代表馬は1999年のエルコンドルパサー以来2頭目となった。

2026年に入ると、2月14日(現地時間)のサウジカップで連覇を果たした。続く3月28日(同)のドバイワールドカップは、米国のマグニチュードに約1馬身届かず2着。前年の3着から順位を上げたものの、メイダン競馬場での勝利はまたも持ち越しとなった。

関連記事:ドバイワールドカップ2026はどうなる?日本馬が続々遠征回避 フォーエバーヤングは現地調整続行

秋は再び米国へ渡った。9月18日(現地時間)のジョッキークラブゴールドカップ(米ベルモントパーク)では、4頭立ての一戦を2着に3馬身1/4差で快勝。日本調教馬として最多となる海外G1・4勝目を挙げた。それでも陣営に満足の色はなく、レース後の矢作師は、この内容ではブリーダーズカップは勝てないと気を引き締めている。

ウマ娘としての発表は2026年2月、誕生日に重なる縁

ウマ娘のフォーエバーヤングは、2026年2月22日に配信された『ウマ娘』5周年記念の生放送「ぱかライブTV Vol.62」で、新たなウマ娘の1人目として発表された。声優は海弓シュリが務める。2日後の2月24日には、サポートカード「[Innovator]フォーエバーヤング」としてゲームに登場した。

実在馬の誕生日である2月24日は、ゲーム版『ウマ娘』の配信開始日と同じだ。オーナーが運営会社の親会社のトップで、誕生日がゲームの配信日と重なる。現役のトップホースがウマ娘になり、その姿のまま馬運車に描かれる流れには、こうした縁がある。育成ウマ娘としての実装時期は、10月16日時点で公式から発表されていない。

BCクラシック連覇へ、帰国と運行開始が重なるか

フォーエバーヤングの次の舞台は、10月31日(現地時間)に米キーンランド競馬場で行われるブリーダーズカップ・クラシックだ。日本時間では11月1日にあたる。10月11日(現地時間)にはベルモントパークで追い切りを行い、矢作師は順調さを強調した。20日にはニューヨーク州からケンタッキー州へ移る予定になっている。

連覇がかかる大一番を終えれば、11月には日本へ戻る見通しだ。ウマ娘の姿をまとった馬運車がデビューするのは、ちょうどその頃。帰国した本馬を迎えに行く日が来るのか、運行開始の正式な日程は東海馬匹輸送からの発表を待つことになる。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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