Bリーグ営業収入が創設10年で1000億円超え アルバルク東京は92億円超で過去最高

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
Bリーグは13日、2025-26シーズン(2025年度)のクラブ決算概要を発表した。B1からB3までの全クラブの営業収入は過去最高の904億円で、リーグ自体の109億円と合わせた事業規模は1013億円。2016年の創設時の201億円から10年で約5倍になり、初めて1000億円を超えた。クラブ別ではアルバルク東京が約92億4000万円で、リーグのクラブとして過去最高額を更新した。
全クラブ904億円とリーグ109億円、合わせて1013億円
1000億円という数字は、クラブとリーグの売り上げを足したものだ。
内訳を見ると、B1の26クラブが694億円、B2の14クラブが147億円、B3の15クラブが63億円で、クラブの合計が904億円。ここにリーグの営業収入109億円が加わり、合計は1013億円となった。前年度の810億円から25.1%の伸びだった。
リーグが4月の時点で示していた着地見込みは965億円。実際の数字は、その見込みを50億円近く上回った。
B1とB2の40クラブに絞ると、営業収入は841億円で前年度より29.1%増えた。入場料収入は約178億6000万円(23.7%増)、スポンサー収入は約401億3000万円(21.3%増)。B1だけで見ると、入場料収入は25.7%、スポンサー収入は22.5%伸びている。
入場者数もB1からB3の合計で612万人と、前年度の557万人から1割近く増えた。
島田コミッショナー「10年でここまで成長したリーグはない」
都内で開いた会見で、島田慎二コミッショナーは数字をこう受け止めた。
「満足してはいけないが、一定の評価をすべきラインだと思う。他のスポーツの数字を見れば、10年でここまで成長したリーグはない。スピード感を持って成長できたことは良かった」
リーグは2016年9月に開幕した。初年度の事業規模は201億円で、コロナ禍の時期は300億円前後で足踏みが続く。2021年度に400億円台へ乗せると伸びが速まり、500億円台、600億円台、800億円台と年ごとに階段を上がってきた。
リーグは10年を「黎明期」「コロナ禍」「B.革新転機」の3つに分けて振り返る。事業成績とアリーナをクラブライセンスの審査基準にしたことで事業投資が加速し、クラブの自助努力もあって入場料や物販の収入が大きく伸びたと分析している。B1とB2で観客1人あたりの入場料と物販の収入は、10年で1816円から4467円へと約2.5倍になっている。
アルバルク東京は前年の36億円から92億円へ
クラブ別で頭一つ抜けたのが、アルバルク東京だった。
営業収入は約92億4000万円。前年度の約36億3000万円から2.5倍に増え、リーグのクラブとして過去最高を記録した。押し上げたのは、2025年10月3日に東京都江東区青海で開業した新本拠地「TOYOTA ARENA TOKYO」だ。スポーツ開催時で約1万人を収容し、クラブを運営するトヨタアルバルク東京がアリーナの運営も担う。
収入の中身にも、その効果がはっきり表れる。施設の貸し出しなどを含む「その他」の収入が約49億1000万円と、営業収入の半分以上を占めた。入場料収入は約14億1000万円、スポンサー収入は約25億2000万円。営業利益は約4億9000万円の黒字だった。
なお、アルバルク東京は2025年度まで3月決算で、今回の数字は2025年4月から2026年3月までの1年間が対象になる(2026年度から6月決算に変更)。
| 順位 | クラブ | 営業収入 |
|---|---|---|
| 1 | アルバルク東京 | 約92億4000万円 |
| 2 | 千葉ジェッツ | 約59億円 |
| 3 | 宇都宮ブレックス | 約40億4000万円 |
| 4 | 琉球ゴールデンキングス | 約38億6000万円 |
上位4クラブの合計は200億円を超える。2位の千葉ジェッツは入場料収入が約20億2000万円で、この項目ではアルバルク東京を上回った。
20億円超えのクラブは17に、B1・B2の赤字は13クラブ
伸びたのはトップクラブだけではない。営業収入が前年度の1.5倍以上になったクラブは8つあり、B1ではアルバルク東京、レバンガ北海道、アルティーリ千葉が入った。営業収入が20億円を超えるクラブも、前年度の11から17に増えている。
一方で、支出も膨らんだ。B1とB2の営業費用は832億円で、前年度から29.4%増えた。B1とB2のトップチーム人件費は1クラブ平均で約7億7000万円となり、創設時の約1億4000万円から5.6倍に上がっている。
赤字のクラブはB1で7、B2で6の計13クラブ。前年度の15クラブからは減り、債務超過のクラブはB1、B2ともになかった。
関連記事:Bリーグドラフト指名選手の年俸、サラリーキャップ対象外を検討 ロッタリーは11月27日に前倒し
Bプレミア元年、次の10年へ
リーグは今季2026-27シーズンから、最上位の「Bプレミア」、その下の「Bワン」「Bネクスト」の3カテゴリーに再編した。Bプレミアでは1クラブが選手に払う報酬の総額に8億円の上限(サラリーキャップ)を設けている。
リーグ自身、資料の最後に「B.革新2026-27シーズン以降で真価が問われる」と記した。売り上げの伸びを、競技の強さと安定した経営にどう結びつけるか。新しいリーグの1年目が、その答えを示し始める。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]











































































コメントはこちら