NTT、大阪府にアンソロピック向けデータセンター新設へ最終調整 建設費は最大1兆円

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NTTが、対話AI「Claude(クロード)」を開発する米アンソロピック向けのデータセンターを大阪府に新設する方向で最終調整に入ったと、日本経済新聞が13日に報じた。建設費は最大1兆円規模で、受電容量は国内最大級の最大500メガワットになる見通し。関係者への取材に基づく報道で、14日朝の時点で両社の正式発表はない。
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報じられた計画の中身、建設はNTTデータグループ
13日の報道によると、計画を担うのはNTT子会社のNTTデータグループ。アンソロピックとの協議は最終段階にあり、建設地は大阪府南部の湾岸地帯とされる。実現すれば、アンソロピックにとって日本で初めての専用データセンターになる。
規模を示す数字は大きい。建設費は最大1兆円規模で、画像処理半導体(GPU)を積んだAIサーバーまで含めると、総投資は数兆円に膨らむ可能性があるという。
施設の規模を表す受電容量は最大500メガワットで、国内最大級。両社は日本の会計年度末にあたる2027年3月末までの契約締結を目指しており、早ければ2028年に一部が稼働する見通しだという。
同じ13日には別の報道も、NTTがアンソロピック向けのデータセンター建設を協議していると報じている。その報道では建設地を大阪府の沿岸部、受電容量を500メガワットとし、アンソロピックにとってアジア初のデータセンター拠点になりそうだと伝えた。
ただし、計画はまだ確定していない。NTTデータグループとアンソロピックはいずれも、報道機関の取材に対してコメントを控えた。14日朝の時点で、両社から計画を発表、あるいは否定する公式の発表は出ていない。
| 項目 | 報道された内容 |
|---|---|
| 建設を担う会社 | NTTデータグループ(NTT子会社) |
| 利用する会社 | 米アンソロピック |
| 建設地 | 大阪府南部の湾岸地帯 |
| 建設費 | 最大1兆円規模(AIサーバー込みで数兆円の可能性) |
| 受電容量 | 最大500メガワット(国内最大級) |
| 契約の目標 | 2027年3月末まで |
| 稼働 | 早ければ2028年に一部 |
| 両社の対応 | コメントを控え、正式発表なし |
なぜ大阪なのか、鍵になるのは電力
データセンターは大量のサーバーを24時間動かし、冷やし続ける施設だ。その規模は床面積より、どれだけの電気を受け取れるかで語られることが多い。
500メガワットという数字の大きさは、NTTデータグループの既存計画と並べると見えてくる。同社は2025年5月、大阪府茨木市に「大阪北データセンター」を建設すると発表した。2棟がそろったときのIT電力容量は36メガワットで、2027年度下期に第1期棟(18メガワット)のサービスを始める予定だ。受電容量とIT電力容量は物差しが違うため単純には比べられないが、数字の上では今回の計画が10倍を超える。
建設地に関西が選ばれた背景には、首都圏より電力供給に余裕があり、湾岸部に広い用地を確保しやすいことがあるとされる。大阪府は「副首都」を目指す取り組みの一環として、データセンターの誘致を進めているという。
一方で、課題もはっきりしている。送電網から500メガワットを確保するには時間がかかるため、初期段階では燃料電池など別の電源も検討しているという。電力の手当てがつくかどうかは、稼働時期を左右する。
東京オフィス開設から1年、アンソロピックの日本戦略
アンソロピックは、OpenAIの元研究者らが設立した米国のAI企業だ。主力のClaudeは文章作成やプログラミング支援などに使われ、国内でも導入する企業が増えている。
日本との接点が一気に増えたのは2025年秋だった。同社は2025年10月29日、アジア太平洋地域で初めての拠点となる東京オフィスの開設を発表した。日本法人は「Anthropic Japan合同会社」だ。来日したダリオ・アモデイCEOは高市早苗首相と会談し、AIの安全性を評価する国の機関「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」とも協力の覚書を結んでいる。
それから1年。今回の計画が実現すれば、オフィスだけでなく、AIを動かす計算の拠点まで日本に置くことになる。
アンソロピックはアジアの他の国でもデータセンターの新設を検討しているとされ、各国政府が誘致を競っている。国内に拠点ができれば、AIのデータを国内で保存・処理する体制づくりにもつながる。
NTTはデータセンター拡大を表明済み、株価も反応
NTT側にも、この計画とかみ合う動きがある。NTTは2026年4月27日、生成AI向けのデータセンターの規模を2033年度に現在の3倍超へ広げる計画を発表した。受電容量ベースで約300メガワットから1ギガワット程度に増やすという。記者会見で島田明社長は「今後はAIの推論用途が広がっていく」と説明していた。
報道があった13日の東京株式市場で、NTT株は変わらずを挟んで5日続伸した。終値は前日比0.4円高の173.3円で、上げ幅は小さかった。
政府も、データセンターやクラウド、蓄電池を成長が見込める戦略分野に位置づけ、2035年度までに官民で32.7兆円の投資を目指している。
今後の焦点は正式契約と電力の確保
報道どおりなら、今後の焦点は2つある。1つは、2027年3月末までに両社が正式に契約を結ぶかどうか。もう1つは、500メガワットという国内最大級の電力をどう確保するかだ。
関係者への取材に基づく段階の話で、交渉の行方次第では建設地や規模、時期が変わる可能性も残る。NTTとアンソロピックがいつ、どのような形で計画を公表するのか。両社が正式に発表するまでは、ここで挙げた数字はあくまで報道ベースの見通しとして受け止める必要がある。
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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]











































































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