MEDIA DOGS

新着記事

日本ハム、西武に1-0で1勝1敗 達孝太が6回無失点、野村佑希の決勝打でCS第3戦へ、12日は伊藤大海と武内夏暉が先発

日本ハム、西武に1-0で1勝1敗 達孝太が6回無失点、野村佑希の決勝打でCS第3戦へ、12日は伊藤大海と武内夏暉が先発

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

日本ハムが10月11日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で西武に1-0で勝ち、対戦成績を1勝1敗に戻した。達孝太が6回無失点、野村佑希の適時二塁打が決勝点。ファイナルステージ進出は10月12日の第3戦で決まる(情報は10月12日朝時点、第3戦の試合前)。

5回2死二塁、フルカウントから左中間へ

試合はベルーナドームで午後2時1分に始まり、入場者は2万7610人だった。両チーム無得点のまま迎えた5回表、日本ハムは先頭の田宮が右前打で出塁し、西武の先発・髙橋光成(29)の暴投で無死二塁とした。続く奈良間の遊ゴロでは田宮が三塁へ進めず、矢澤も中飛に倒れて2死二塁。好機がしぼみかけたところで打席に入ったのが、この日「1番・三塁」で起用された野村佑希だった。

野村はフルカウントまで粘り、髙橋光の甘く入った球を左中間へはじき返す。二塁から田宮がかえり、これが唯一の得点になった。2死からの一打で、日本ハムが均衡を破った。

追加点の機会もあった。続く清宮幸太郎の左前打で、森本三塁コーチが二塁走者の野村を本塁へ突入させたが、タッチアウトとなって攻撃が終わる。それでも、この1点を投手陣が最後まで守り切った。

チーム123456789計安打失策
日本ハム(勝ち)000010000152
西武(負け)000000000050

前日の第1戦で出場機会がなかった野村は、試合後のお立ち台で決勝打の場面について「早めに追い込まれてしまったんですけど、そこからすごくしっかりカウントをいい感じでつくれましたし、最後しっかり甘い球をとらえれたので、本当にファンの皆さんの声援が力になって打てたのかなと思います」と話した。1番に置かれた意味については「僕を1番に置くということは、『球を見てくれ』ということじゃない。とにかくしっかり振っていくこと。起用に応えられてよかった」と試合後に話している。

達孝太、89球で中盤のピンチを2度しのぐ

負ければ敗退が決まる一戦で、先発のマウンドを任されたのは22歳の達孝太だった。最速154キロの直球とフォークを軸に4回まで西武打線を1安打に封じ、3回までに5三振を奪う。立ち上がりから相手に付け入る隙を与えなかった。

山場は1点をもらった直後の5回裏だった。先頭の石井に右前打を許すと、自身の一塁けん制が悪送球となって無死二塁、さらに長谷川への死球で無死一、二塁となる。ここで渡部を見逃し三振に仕留め、滝澤の痛烈なライナーは二塁の奈良間大己が腕を伸ばしてつかみ、西川も中飛に打ち取った。

6回も楽ではなかった。先頭のカナリオに右前打を浴び、犠打で1死二塁。小島を三振に取った後、ネビンを申告敬遠して2死一、二塁とした。石井の一、二塁間へのライナーを一塁の清宮幸太郎が横っ跳びで好捕し、無失点のまま降板した。達の投球内容は6回89球、打者23人に3安打1四球1死球、7奪三振で自責点0となった。

7回からは継投に入った。福島が1回を無失点でしのぎ、8回は堀が3人で片付け、9回は柳川が3三振を奪って締め、セーブを挙げた。4投手で計12三振を奪う完封リレーとなった。7回には万波が右翼のネットに突っ込みながらファウルフライをつかむ好守もあった。

日本ハムの投手結果投球回球数安打奪三振失点
達孝太勝ち689370
福島ホールド118110
堀ホールド111010
柳川セーブ115130

達にとっては3度目のCS登板で初めての白星だった。今季は5年目で初めて開幕ローテーション入りしたが、5月までに2勝6敗で登録を抹消され、中継ぎへ回った。中継ぎでは10試合で防御率0.75を残し、後半戦から先発に戻っている。シーズンは防御率2.96ながら5勝にとどまった。

試合後、達は「どうなっても勝つだけだと思っていた。レギュラーシーズン勝てなかったんで、3勝分ぐらいプラスしてほしいですね」と笑わせた。新庄剛志監督から試合前に「楽しんで投げたらいいよ」と声をかけられ、そのとおりに楽しんで投げたという。

髙橋光成は127球の熱投も、西武打線は5安打で連打なし

敗れた西武も、先発の髙橋光成は粘った。今季初めての中5日で7回127球を投げ、5安打1失点。3回までは毎回四球を出して走者を背負ったが、4回は3者凡退に抑え、失点は5回の1点だけだった。2番手の黒木、3番手の佐藤隼も無失点でつないでいる。

髙橋光は試合後、「チームが負けてしまったので申し訳ない。先に点を取られてしまった。勝ちきれなかったので・・。あそこは何としても粘りたかった」と悔しさを口にした。

響いたのは打線の沈黙だ。5回の無死一、二塁、6回の2死一、二塁、7回の2死一、二塁と3イニング続けて得点圏に走者を進めながら、あと1本が出なかった。安打は5本で、連打は一度もない。第1戦でサヨナラ本塁打を放った1番のカナリオは6回に右前打を記録したものの、3三振に終わった。

西口文也監督は「なかなかシーズンと同じで打てなかったなというところです」と打線を嘆き、カナリオについては「差し込まれるパターンと見逃し三振もありましたし、しっかり気持ちを切り替えていくしかないですね」と立て直しを求めた。

新庄監督は「ミス5個」と辛口、第1戦はサヨナラ負け

日本ハムは前日の10月10日、第1戦を延長10回の末に2-3で落としていた。4回に奈良間の2ランで一時は逆転したものの、西武に追いつかれ、10回裏にカナリオのソロ本塁打でサヨナラ負け。第2戦は負けか引き分けで敗退が決まる状況だった。

関連記事:カナリオ、CS第1戦で延長10回サヨナラ弾 西武が日本ハムに先勝しCS連敗を9で止める

崖っぷちで1勝を返しても、新庄監督は試合後の取材で喜ぶより先に課題を口にした。「ミス5個。これじゃ強くならんね。よう勝ったわ。ほんとに」。記録に残った失策は2つで、5回の達のけん制悪送球と、7回に遊撃の水野が福島からの二塁送球を捕り損ねた場面だ。攻撃でも5回無死二塁で、田宮が奈良間の遊ゴロの間に三塁へ進めなかった。指揮官は「サインミスも、走塁ミス、守備も、送球も、すべて」と挙げ、「プレッシャーかかるでしょうけど、そこを乗り越えていかないと上にはいけないですもんね」と続けた。走塁ミスが田宮の場面かを問われると「走塁にしても、みんなにはわからないところで」と答え、5つの中身をすべては明かさなかった。

一方で、達については「達君がね、早い回に降りずに投げてくれたのが一番でかかったかな」とたたえた。野村を1番で使った理由を問われると「一番打つと思ったから。それだけ」と短く答え、清宮幸のダイビングキャッチには「普通じゃないの」と笑ってみせた。

関連記事:新庄剛志監督と西口文也監督が互いに「不気味」 パCSファーストステージ前日会見、10日第1戦は有原航平と平良海馬が先発

12日の第3戦は伊藤大海と武内夏暉、日本ハムは勝つしかない

第3戦は10月12日午後2時からベルーナドームで行われる。予告先発は西武が武内夏暉(25)、日本ハムが伊藤大海(29)。武内は今季23試合で11勝8敗、日本ハム戦は3試合で1勝2敗、防御率4.15だった。今季の開幕投手を務めた伊藤は26試合で10勝10敗と3年連続の2桁勝利を挙げ、西武戦は8試合で1勝2敗、防御率2.48となっている。

西口監督は武内について「負けたら終わりなんでね。武内もそこはわかっていると思うので、交流戦の優勝の時も武内だったので、しっかりと投げてくれると思います」と期待を込めた。武内は6月16日の阪神戦で6回10奪三振無失点と好投し、西武の交流戦初優勝が決まった試合の先発だった。伊藤は第3戦へ向けて「ライオンズ打線は手ごわいが、一人一人の打者に集中して丁寧なピッチングを貫こうと思います。福岡行きの切符をつかみ取れるように自分のベストを尽くします」とコメントしている。

勝ち上がりの条件は両チームで違う。ファーストステージは先に2勝した球団が勝者になり、勝利数が並んだ場合はレギュラーシーズン2位の西武が進む。1勝1敗で迎える第3戦は、日本ハムは勝つしかなく、西武は引き分けでもファイナルステージへ進める。レギュラーシーズンの直接対決は12勝12敗1分けと互角だった。

勝者が向かうファイナルステージは10月14日から、みずほPayPayドーム福岡で行われる。相手はリーグ優勝したソフトバンクだ。2026年から導入された新しい規定では、1位球団とファーストステージ勝者のゲーム差が10以上ある場合か、勝者のレギュラーシーズン勝率が5割未満の場合は最大7試合制となり、1位球団に2勝のアドバンテージが与えられる。ソフトバンクは西武に11.5ゲーム差、日本ハムに13.0ゲーム差をつけていたため、どちらが勝ち上がってもこの方式が適用され、アドバンテージを含めて先に5勝した球団が日本シリーズへ進む。日程は10月14日から20日までの7日間で、いずれも午後6時開始となっている。

野村は第3戦へ向けて「まずここをしっかり明日勝ってみんなで福岡乗り込んで、まだまだたくさん試合できるようにやっていきたいなと思います」と語った。新庄監督も「明日また面白い勝負で、明日一番盛り上がると思うんで」と話している。3位から下克上を狙う日本ハムと、2位の意地を見せたい西武。勝負は1試合で決まる。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

窓辺の木の机に置かれた日記帳とペン、やわらかな午後の光

『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』公開9日間で興行収入10億円突破...

川口春奈主演、高杉真宙共演の映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が公開9日間で興収11億円、動員76万人を記録した。原作は21歳でステージIVの大腸がんを宣告された遠藤和さんの手記。2週目の土曜日の興収は前週比114%だった...
More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

トーキョー・オリジナルス「さくら手づくり最中」の個箱と、さくら形の皮・つぶあんの小袋

榮太樓「さくら手づくり最中」を実食レビュー!皮とつぶあんが別々で、サクッからのな...

榮太樓總本鋪が販売する、トーキョー・オリジナルスの「さくら手づくり最中」を実食レビュー。さくら形の皮とつぶあんが別々に入った5個入り(2,376円)で、1個95kcal。サクッからのなめらかな食感や後味、サイズ感を写真付きで紹介します。
More

社会/ニュース

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top