佐賀バルーナーズ、神戸ストークスに84-77でBプレミア今季初勝利 開幕5連敗から6戦目

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
バスケットボールのりそなグループB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)で、佐賀バルーナーズが10月10日、敵地のGLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)で神戸ストークスを84-77で破った。開幕から5連敗が続いていた佐賀にとって、6試合目でつかんだ今季初白星。残り約4分で一度は逆転を許したものの、終盤の連続得点で突き放した。
終盤に逆転を許すも競り勝った佐賀 84-77の試合経過
試合は10月10日午後2時5分に始まり、観客数は7,049人だった。神戸のホームゲームで、佐賀はアウェーの立場で臨んだ。
第1クオーター、佐賀は中盤に10-18と8点を追った。ここからデイミアン・ドットソンとナシール・リトルが攻め込み、27-20と逆に7点リードで最初の10分を終える。第2クオーターは神戸を12点に抑え、ドットソンがフリースロー4本を決めるなどして44-32。12点差で前半を折り返した。
流れが変わったのは後半だった。
第3クオーター、神戸は金田龍弥とヨーリ・チャイルズが3点シュートを2本ずつ決め、このクオーターだけで26点を挙げる。佐賀は残り3分35秒の時点でも56-43と13点をリードしていたが、残り34秒にチャイルズの3点シュートが決まり、59-58と1点差で最終クオーターへ入った。
第4クオーターは点の取り合いとなった。残り5分25秒に寺園脩斗のシュートで69-69の同点とされ、残り4分23秒にはチャイルズのゴール下で69-71と、第1クオーター以来となるリードを神戸に許す。それでも佐賀は崩れなかった。ドットソンがすぐに71-71と追いつき、角田太輝がバスケットカウント(シュートを決めながらファウルを受けること)で74-71と勝ち越すと、チャイルズに1点差へ詰め寄られても、ドットソンのレイアップで76-73と再び突き放した。残り1分21秒、デイビッド・ダジンスキーの3点シュートが決まって79-73。残り21秒には阿部諒がチャイルズからボールを奪い、得たフリースロー2本を決めて82-75とした。最後はドットソンがフリースロー2本を沈め、84-77で試合を終えた。
| クオーター | 神戸ストークス | 佐賀バルーナーズ |
|---|---|---|
| 第1Q | 20 | 27 |
| 第2Q | 12 | 17 |
| 第3Q | 26 | 15 |
| 第4Q | 19 | 25 |
| 合計 | 77 | 84(佐賀の勝利) |
ドットソン30得点、フリースロー10本すべて成功
ボックススコアを見ると、両チームのフィールドゴールの差は小さかった。3点シュートは佐賀が23本中5本、神戸が20本中6本で、むしろ神戸の方が1本多く決めている。リバウンドも佐賀39本、神戸38本とほぼ互角で、ターンオーバーは両チームとも11本だった。
差がついたのはフリースローだった。佐賀は25本中21本を決め、神戸の17本中9本を12点上回った。最終スコアの差は7点。フリースローの精度がそのまま勝敗を分けた計算になる。
その中心にいたのがドットソンで、両チーム最多タイの30得点を挙げ、フリースローは10本すべて成功させた。ダジンスキーは16得点10リバウンドのダブルダブル。司令塔の角田は12得点3アシストで、第4クオーターの勝ち越し点も決めている。
| チーム | 選手 | 得点 | リバウンド | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 佐賀(勝利) | デイミアン・ドットソン | 30 | 5 | 2 |
| 佐賀(勝利) | デイビッド・ダジンスキー | 16 | 10 | 1 |
| 佐賀(勝利) | 角田太輝 | 12 | 3 | 3 |
| 佐賀(勝利) | ナシール・リトル | 10 | 6 | 3 |
| 神戸(敗戦) | ヨーリ・チャイルズ | 30 | 14 | 2 |
| 神戸(敗戦) | ファーダウス・アイマク | 17 | 4 | 0 |
| 神戸(敗戦) | ジェイレン・マクダニエルズ | 11 | 1 | 1 |
| 神戸(敗戦) | 寺園脩斗 | 5 | 1 | 8 |
神戸はチャイルズが30得点14リバウンドと奮闘したが、あと一歩届かなかった。チャイルズにとって佐賀は古巣にあたる。試合後は「佐賀には『愛』しかない。そこに恩返しの意味でも、勝ちたかった」と悔しさを口にし、2日後の長崎ヴェルカ戦へ向けて「切り替えが大事」と前を向いた。
開幕5連敗の中身 広島、三遠、A東京に続けて敗れた
佐賀の開幕からの5試合は、厳しい相手が続いた。
| 日付 | 対戦相手 | 会場 | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|---|---|
| 9月25日 | 広島ドラゴンフライズ | SAGAアリーナ | 佐賀87-100広島 | 広島の勝利 |
| 9月27日 | 広島ドラゴンフライズ | SAGAアリーナ | 佐賀61-89広島 | 広島の勝利 |
| 10月3日 | 三遠ネオフェニックス | SAGAアリーナ | 佐賀61-97三遠 | 三遠の勝利 |
| 10月4日 | 三遠ネオフェニックス | SAGAアリーナ | 佐賀89-93三遠 | 三遠の勝利 |
| 10月8日 | アルバルク東京 | TOYOTA ARENA TOKYO | 佐賀74-90A東京 | A東京の勝利 |
| 10月10日 | 神戸ストークス | GLION ARENA KOBE | 佐賀84-77神戸 | 佐賀の勝利 |
広島は10月10日終了時点で開幕6連勝、三遠も5戦全勝で、いずれも西地区の上位を走るチームだ。佐賀はホーム開幕の4試合をすべて落とし、10月3日の三遠戦では36点差で大敗した。翌日の三遠戦は第4クオーターに7点をリードしながら、オフィシャルタイムアウト明けから逆転され、4点差で敗れている。
今季の佐賀は、それぞれNBAで200試合以上に出場したリトルとドットソンを新たに迎えた。開幕戦では2人で52点を挙げたが、チームの総得点の約6割を2人に頼る形でもあった。宮永雄太ヘッドコーチは三遠戦の後、目指すチームの完成度について「まだ理想形の10%程しか到達していないですね」と厳しい評価を口にしていた。
神戸戦の後、宮永ヘッドコーチは「5連敗での学びを勝利につなげられた。試合の締め方も同じ方向でやりきってくれた」と選手をたたえた。三遠戦で逃げ切れなかった終盤を、今度は守り切ったことになる。角田は「我慢してボールを動かし、強度の高い守備と攻撃を続けられた」と手応えを語った。
新リーグ「Bプレミア」とは 昨季32勝28敗の佐賀
Bプレミアは、2026-27シーズンから始まったBリーグの新しいトップリーグだ。全55クラブを「平均入場者数」「売上高」「アリーナ」の3つの基準で審査し直し、上からBプレミア、B.ONE、B.NEXTの3つのカテゴリーに再編した。最上位のBプレミアには26クラブが参戦し、9月22日に開幕した。参入には平均入場者数4,000人以上、売上高12億円以上などが求められる。
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大きな違いは、競技成績による昇格と降格をなくしたことだ。経営面の基準を満たせば上のカテゴリーに上がれる仕組みに変わり、サラリーキャップ(選手の報酬総額の上限)と新人ドラフトも導入された。26クラブは東地区と西地区に13クラブずつ分かれ、レギュラーシーズンは1クラブ60試合。今季のプレーオフには、東西それぞれの1〜3位とワイルドカード2クラブの計8クラブが進む。
佐賀は昨季、旧B1の西地区で32勝28敗の6位だった。勝ち越してシーズンを終えたチームが、新リーグでは5試合白星から遠ざかっていた。10月10日終了時点で佐賀は1勝5敗、西地区13位にいる。
敗れた神戸は2勝4敗で西地区11位となった。神戸は昨季B2で年間優勝を果たし、今季からBプレミアに参入している。9月26日の開幕戦で大阪エヴェッサに敗れたが、翌27日に84-78で勝ってBプレミア初勝利を挙げた。その後は広島に2連敗し、10月8日には千葉ジェッツを94-86で破ったものの、初の連勝はならなかった。
次戦は10月12日、ホームで群馬と対戦
10月11日に佐賀と神戸の試合は組まれておらず、両チームとも10月12日に次の試合を迎える。
佐賀は10月12日(月・祝)午後2時5分から、SAGAアリーナで群馬クレインサンダーズと戦う。群馬は10月10日終了時点で5勝1敗、東地区2位につける。ホームではまだ勝ちがない佐賀にとって、地元ファンの前で今季初白星を見せる機会になる。
神戸は同じ10月12日午後3時5分から、長崎市のハピネスアリーナで長崎ヴェルカと対戦する。
開幕から6試合目でようやくつかんだ1勝。宮永ヘッドコーチが口にした「5連敗での学び」が本物かどうかは、群馬戦で問われる。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]












































































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