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中井亜美「母の言葉が支え」父親は新潟で仕事、離れて暮らす家族の絆

中井亜美「母の言葉が支え」父親は新潟で仕事、離れて暮らす家族の絆

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フィギュアスケートの中井亜美(17)が、2026年ミラノ・コルティナ五輪の女子ショートプログラム(SP)で首位に立った。その強さの背景には、新潟で仕事を続ける父と姉、千葉で生活を共にする母という家族の支えがある。特に試合前に母から送られる「絶対大丈夫」という言葉が、大舞台で戦う17歳の心の支えとなっていた。

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五輪デビューでSP首位、17歳の快進撃

2026年2月17日、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングル。ショートプログラム(SP)で、初出場の中井亜美(TOKIOインカラミ)が自己ベストの78.71点を記録し、首位に立った。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めると、その後のジャンプも全て成功。演技を終えると両手を突き上げて喜びを表し、キスアンドクライでは得点が表示されると両手でピースサインを作り、17歳らしい笑顔がはじけた。テレビ解説者も驚きを隠せない、堂々とした五輪デビューだった。

中井の快進撃は、今シーズン始まったばかりではなかった。2025-26シーズンからシニアに転向すると、グランプリ(GP)シリーズデビュー戦のフランス大会でいきなり優勝。合計227.08点は、その時点での今季世界最高得点となった。続くスケートカナダでも3位に入り、GPファイナルへの出場を一番乗りで決めた。初出場のGPファイナルでは銀メダルを獲得。全日本選手権で4位に入り、五輪代表の座を掴んだ。

決断の時、新潟から千葉へ

中井がスケートの世界に足を踏み入れたのは5歳の頃。テレビで見た浅田真央さんの演技に憧れたのがきっかけだった。

才能は地元・新潟で着実に開花。しかし、さらなる高みを目指すため、大きな決断を下す。小学校卒業を機に、練習拠点を新潟市から千葉県船橋市の「MFフィギュアスケートアカデミー」へ移した。中学入学と同時だった。得意のジャンプだけでなく、表現力にも磨きをかけるための選択。

この決断により、家族の生活は大きく変わった。父親と姉は仕事などの都合で新潟に残り、中井は母親と二人で千葉県に移り住む。二拠点での生活が始まった。

「絶対大丈夫」母の言葉が支えに

慣れない土地での新生活。当初は友人もおらず、苦しい時期もあった。そんな中井を最も近くで支え続けたのが母親だった。

栄養学を学び、成長期の体を考えた食事を毎日手作りする。早朝や深夜に及ぶ練習への送迎、体調管理、そして精神的なケア。そのサポートは24時間体制に及んだ。中井自身も「大人になるにつれて、母の大変さがより分かるようになった」と、感謝の言葉を口にしている。

特に、母親の言葉は大きな力となった。シニアGPデビュー戦となったフランス大会の朝、緊張する中井はホテルを出る前に母親と電話で話した。毎日新聞によると、母の言葉に「絶対大丈夫」と励まされたという。中井は演技後、「その言葉を考えたら絶対大丈夫だっていう風に思った」と語った。

五輪本番でも、その関係は変わらない。SP当日の午前、家族と会う機会があった。「『いつも通りの亜美でいいよ』っていう風に言われたので、その言葉を胸にしっかりと自信を持って頑張りました」。演技後のインタビューで、そう明かした。

新潟で支える父と姉、二拠点生活の絆

母親が千葉で最前線のサポートを担う一方、父親は新潟から家族を支える。日刊スポーツなどの報道によると、父親の職業は自営業。具体的な業種は公表されていないが、新潟に仕事の基盤があるため、家族と離れて暮らす選択をした。

フィギュアスケートは、トップレベルになると年間1000万円以上の費用がかかるとも言われる。新潟と千葉での二重生活のコストに加え、高額な競技費用を支え続ける経済力。父親が新潟で働き続けることが、娘の夢を支える土台となっている。

物理的な距離はあるが、心の距離は近い。父親は可能な限り試合会場に駆けつけ、娘の演技を見守る。中井も、離れて暮らす父や姉とは頻繁に連絡を取り合う。過去のインタビューで「地球最後の日に何をするか」と問われた際には、「パパとかお姉ちゃんに会って、家族全員でどっか出かけたり過ごしたりしたい」と答えた。家族の強い結びつきがうかがえる。

新潟県新発田市に住む祖父母、中井惠介さんと文子さんも、孫の活躍を温かく見守っている。五輪代表が決まった際には、祖父の惠介さんが「亜美らしく楽しんで」とエールを送った。

「チーム中井」のこれから

千葉で寄り添う母。新潟で経済基盤を守る父と、父を支える姉。そして遠くから声援を送る祖父母。中井亜美の活躍は、それぞれの場所で役割を担う「チーム中井」の支えの上にある。

かつて「夢のよう」と語っていたオリンピックは、今や「現実」に変わった。シニア1年目での予想を超える結果に、本人も「正直なところだと、やっぱりちょっと早いな」と感じることもあったという。

それでも、目の前に来た大きな舞台。家族の支えを力に変え、17歳は銀盤の中心で輝きを放つ。その演技は、離れて暮らす家族への一番の恩返しとなる。

[文/構成 by さとう つづり]

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寄稿者

さとう つづり
つづり|ライター・編集者 2018年より個人ブログの運営を開始。アフィリエイトライターとして活動後、Webメディアの運営、記事入稿、編集業務に携わる。7年にわたり「読まれる記事」を追求してきた経験を活かし、現在は日常のでの気になるニュースに対してコラムを執筆中。トレンドから日常の機微まで、幅広いテーマを独自の視点で言語化します。

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