手話が公用語のカフェ「Sign with Me」体験レポ!心温まるスープと静かな空間の魅力

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
「いらっしゃいませ」の声が聞こえない、静かで穏やかなカフェ。そこでは、スタッフもお客さんも、手話や筆談、そして笑顔で心を通わせています。先日、東京・文京区にある「Social Cafe Sign with Me(サインウィズミー)」を訪れました。結論から言うと、そこは美味しいスープとスイーツを味わいながら、社会との新しいつながりについて考えさせられる、唯一無二の心温まる空間でした。
「Sign with Me」とは?手話で彩られるソーシャルカフェ
「Sign with Me」は、スタッフの公用語を日本手話とするスープカフェです。スタッフのほとんどは、聴覚に障害のある「ろう者」の方々。運営するのは、自身もろう者である柳匡裕さんが代表を務める一般社団法人「ありがとうの種」です。
このカフェのコンセプトは「憩い」「学び」「相談」の調和した知的食空間。単に食事を提供するだけでなく、ろう者が能力を存分に発揮し、社会とつながる実感を得られる場を目指しています。その先進的な取り組みは評価され、東京都の「心のバリアフリー」サポート企業にも登録されています。

【体験レビュー】静けさの中に温かさがあふれる空間
アクセスと店内の雰囲気
お店は都営地下鉄「春日駅」A2出口から徒歩1分、文京区民センターの1階という非常に分かりやすい場所にあります。大通りに面した角地にあり、店名が書かれた赤い看板が目印です。

一歩足を踏み入れると、街の喧騒が嘘のような静かな空間が広がります。BGMは静かに流れ、スタッフ同士は手話で楽しそうに会話しています。ウッド調で統一された温かみのある店内には、福祉関連の書籍が並ぶ本棚や、来店者が自由にメッセージを書き込める大きな黒板があり、アットホームな雰囲気に満ちていました。
注文から実食まで
注文は、メニューを指差すか、各テーブルに置かれたQRコードをスマートフォンで読み取って行います。筆談のための電子メモパッドも用意されており、コミュニケーションに困ることはありません。
私は今回、スイーツを注文しました。

運ばれてきたパフェは、写真映えする可愛らしい盛り付けで、食べるのがもったいないほど。食べきれるかな?と思いましたが、あっという間にぺろりと完食してしまいました。ジャスミンティーも、香り高くすっきりとした味わいで、パフェとの相性も抜群でした。メニューは豊富で、具沢山の「食べるスープ」から、「ガパオライス」や「パンケーキ」まであり、ランチにもカフェタイムにも利用できます。
次ページ:良かった点と気になった点
















































コメントはこちら