おは朝岩本計介アナ卒業、理由は「今後の人生を見つめなおす挑戦」後任は古川アナ

【30秒で理解】記事のポイント
ABCテレビの岩本計介アナウンサーが、11年間MCを務めた朝の情報番組『おはよう朝日です』を2026年3月で卒業する。理由は「今後の人生を見つめ直す挑戦」のためで、卒業企画としてヒマラヤ登頂を目指す。後任は同局の古川昌希アナウンサーが務め、岩本アナは「迷わず彼を選びたい」と全幅の信頼を寄せている。
関西の朝の顔、岩本計介アナが『おは朝』卒業へ 11年の節目に下した決断
関西の朝に、一つの時代の区切りが訪れる。朝日放送テレビ(ABCテレビ)の岩本計介アナウンサー(49)が、2025年11月16日、自身がメインキャスターを務める朝の情報番組『おはよう朝日です』(以下、おは朝)を来春に卒業することを発表した。最終出演は、番組就任から丸11年となる2026年3月27日の予定だ。大阪・万博記念公園で開催された番組イベントのステージ上で、3万人を超えるファンの前で明かされた突然の知らせは、大きな驚きをもって受け止められた。後任には、同局の古川昌希アナウンサー(38)が就任する。
突然の発表に会場は騒然 45年の歴史を持つ番組との絆
関西に根付く長寿番組『おはよう朝日です』
『おは朝』は、1979年4月2日に放送を開始した関西を代表する長寿番組である。放送開始から45年以上にわたり、地域のニュース、生活情報、エンターテインメントを届け続け、関西の視聴者にとっては「朝の顔」として深く浸透してきた。その視聴率は安定して高く、関西地区の朝の時間帯でトップクラスの人気を誇る。
岩本アナは、宮根誠司氏、浦川泰幸アナウンサーといった歴代の司会者からバトンを受け継ぎ、2015年3月30日から6代目のメインキャスターに就任。以来11年間、親しみやすい関西弁と、時に熱く、時に真摯にニュースを伝える姿勢で、番組の信頼を支えてきた。
3万人のファンが見守った卒業発表
卒業が発表されたのは、番組のファン感謝イベント『おは朝パーク2025』のステージ上だった。「岩本計介、49歳。来年3月いっぱいでおは朝を卒業します」。自身の口から告げられた言葉に、会場は悲鳴に近いどよめきに包まれた。共演者の中には涙を浮かべる者もおり、発表がいかに突然であったかを物語っている。
岩本アナは11年間を振り返り、「毎日必死でヘトヘトになって。いつまで続けられるのかなと思ってたら、気がつけば11年。支えてくださった皆さんに心から感謝してます」と、視聴者への感謝を述べた。
卒業理由は「人生を見つめ直す挑戦」 次なる舞台はヒマラヤへ
本人が語った心境の変化
なぜ、このタイミングで卒業を決断したのか。岩本アナは卒業を告げられた際の心境を次のように語っている。
「不思議と落ち着いて聞くことができました。卒業を聞いてからは、番組に関わる気持ちも変わり、オンエアでも日常でも『自分が番組に残せるものは何か』を考えながら過ごすようになりました」
このコメントからは、単なる降板ではなく、自身のキャリアと人生における一つの節目として、前向きに捉えている様子がうかがえる。49歳という年齢を「自分の人生の中間地点」と表現し、次なるステップへ進むための決断であったようだ。
集大成の挑戦、再び世界の高峰へ
その決意を象徴するのが、卒業までの集大成として発表された壮大な挑戦だ。その名も「ヒマラヤに捧ぐ、11年の“いってらっしゃい”」。世界最高峰エベレストの入口に位置するヒマラヤ山脈のカラパタール(標高5545メートル)登頂を目指すという。
岩本アナにとって、高峰への挑戦はこれが初めてではない。2019年には番組の40周年企画でアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(標高5895メートル)登頂に成功している。この過酷な挑戦を「人生の中でも大きな1ページ」と語っており、今回のヒマラヤ挑戦もその延長線上にあると言えるだろう。 彼は「おは朝と自分自身の今後の人生を見つめなおす挑戦」として、このプロジェクトに臨む。
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