富施郁哉、栗原慶太に3-0判定勝ちで日本バンタム級王座奪還 「やっと戻ってきました」と語った試合内容と戦績

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10月3日、東京・後楽園ホールの日本バンタム級タイトルマッチ10回戦で、挑戦者で同級1位の富施郁哉(28)=ワタナベ=が王者の栗原慶太(33)=KODLAB=に3-0の判定で勝った。採点は3者とも96-94。2024年7月に増田陸(帝拳)へ王座を明け渡して以来、2年3カ月ぶりにベルトを取り戻した。試合後には「やっと戻ってきました」と語った。
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前半は富施がサウスポーで主導、3者とも96-94の僅差
試合は10月3日、後楽園ホールで開かれた「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.48」の一戦だった。観衆は1650人。前日の計量は栗原が53.5キロ、富施が53.4キロで、ともにパスしている。
富施は左構えから、リズムよくワンツーを打ち込んだ。当てては動くボクシングで王者の強打を封じ、前半の主導権を握る。3回には左ストレートで栗原の左目の上を切り裂いた。5回終了時の公開採点は3-0で富施がリードしていた。
ところが後半、流れは変わる。栗原が圧力を強めて攻勢に出ると、今度は富施の左目の上がカットされた。両者が血を流す消耗戦になり、最終の採点は3者とも96-94。2点差が3枚並ぶ、紙一重の決着だった。
左拳を痛め「あと3回もあるのか」、それでも気持ちは折れなかった
勝負を難しくしたのは、富施自身の拳だった。日刊スポーツによると、5回が終わったあたりで左拳に激痛が走っている。スポーツ報知は、左を痛めて打てなくなったと伝えた。決め手のはずだった左が使えなくなり、後半は栗原の攻めを紙一重でしのぐ戦いになった。
試合後の富施は、顔の左側を大きく腫らしていた。日刊スポーツに語った言葉からは、苦しさが伝わる。「気持ちもパンチも強くて痛かった。後半に圧力をかけられて削られました。しんどかった」。7回が終わるころには「あと3回もあるのか」と思ったという。それでも「最後まで気持ちが折れずに戦えました」と明かした。
支えになったのは、セコンドの声だ。スポニチによると、リング禍で引退した元IBF王者の重岡銀次朗さんと、その兄の優大さんは、同じワタナベジムの同門。セコンドから「銀次朗と優大にベルトを持って行こう」と声をかけられ、気持ちをつないだという。中日スポーツには、もっと完封して勝つつもりだったとも話している。
「ボクシングを辞めようと思った」引き分けからの再起
富施は2024年4月に日本王座を手にしたが、初防衛戦で失敗した。同年7月、増田に4回KOで敗れて王座を失っている。
再起をかけた今年2月は、当時の王者・梅津奨利(三谷大和スポーツ)に挑戦した。結果は引き分けで、規定によりベルトには届かなかった。日刊スポーツは、このとき現役引退も考えたと伝える。周囲の励ましを力に変えて、現役を続ける道を選んだ。スポニチは「ボクシングを辞めようと思った」という本人の言葉を載せている。
その梅津から6月に日本王座を奪ったのが、栗原だった。同級1位の富施は新王者への挑戦が決まり、引き分けに終わった冬から8カ月後、もう一度王座をかけてリングに上がった。
「やっと戻ってきました」。日刊スポーツによると、試合後に富施はそう口にした。今回のベルトの意味については、こう続けている。「このベルトをもう1度、取るということは、その上を目指しているということ。もっともっと上を目指していけるように頑張りたい」。
初防衛に失敗した栗原、両者の戦績は
敗れた栗原は、ことし6月に梅津を6回47秒TKOで下して初めて日本王座に就いた。今回が初防衛戦で、戦績は21勝(18KO)10敗1分けとなった。所属するKODLABは、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志会長が率いるジムだ。2月に移籍している。
東洋太平洋王座を4度手にした実績を持つが、東洋太平洋王者として3度、初防衛戦で敗れている。中日スポーツによると、今回の敗戦は初防衛戦の失敗として4度目になる。前日計量で栗原は「今までは防衛戦ということで慎重になりすぎていた部分があった。防衛戦でも勝ちに行くことが大事だと再確認した」と話していた。試合後はスポーツ報知に「まあ、しょうがない。受け入れるしかない」と答えている。
両者の戦績は次のとおりだ。富施の勝敗数は報道で食い違いがあるため、試合前に報じられた戦績に今回の1勝を足して示した。
| 選手 | 年齢・所属 | 試合前の戦績 | 今回の結果と戦績 |
|---|---|---|---|
| 富施郁哉 | 28歳・ワタナベ | 17勝(4KO)4敗1分け | 勝ち、18勝(4KO)4敗1分け |
| 栗原慶太 | 33歳・KODLAB | 21勝(18KO)9敗1分け | 負け、21勝(18KO)10敗1分け |
次の目標と、U-NEXTの見逃し配信
富施は「さらに上を目指す」と語ったが、次戦の相手や日程は報じられていない。日本王座に戻った28歳が、初防衛戦でどんな相手と向き合うのか。決まれば、改めて伝わるはずだ。
大会は、U-NEXTが独占ライブ配信した。U-NEXTの公式お知らせによると、見放題の対象で、月額プランの加入者かトライアル中なら追加料金なしで見られる。見逃し配信は2026年11月21日23時59分までの予定だ。今回のU-NEXTの配信ページは、U-NEXTの対応端末から開ける。ただし公式は、対応端末でも見られないものがあるとして、事前の確認を勧めている。
\ 見逃し配信は11月21日23時59分まで /
同じ大会では、WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の武藤涼太(21)=松田=がヴァン・ハイ・グエンに5回TKOで勝ち、初防衛に成功した。2試合の結果を、配信であらためて確かめられる。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]








































































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